亡国のイージス 5章から 6 (アメリカは日本をどう見ているか)
「ほう。あの国にトップに抗議しようなどと考える人間がいるとはな。認識を新たにせねばいかん」(文庫本下巻450ページ)「国民全般の意識は依然、低い。ご存じですか?連中はハイスクールの卒業式に国歌を歌うかどうかで議論しているんです。自分の国体も満足に認識できない者たちが、いっぱしの外交を気取るなんて笑止です」(同451ページ)「あの国は、バブル崩壊からなにも学ばなかったという証拠です。コミュニストへの回帰を望んだロシア人よりタチが悪いわ」(同452ページ)これは作者が考える「アメリカ政府関係者の日本を見る目」なのでしょうか? 取材を通じて日本人の持つアメリカへの感覚、アメリカ人の持つ日本への感覚をまとめてこのシーンにあう文章にしたのでしょうか? それともそう思っていなくても、物語をおもしろくするため(?)に考えた全く空想のものなのかでしょうか?「トップに抗議しようと考える人間」なんてそこら辺に転がっていますよ。私もその一人ですし。ただ、自民党はそれをさせない政党になったようですが。。。ということは、それに従った法改正がすすむ?いや、それはさまざまな「自由」を認めている憲法に違反するのでできませんね。。。ん? 憲法改正でその辺に手をつける?・・・まさかそこまで悪質ではないでしょう。。。まぁ政権政党のやっていることを大企業が手本にすることはあるかもしれませんが。。。ちょっとそれましたが、もし、本当にアメリカ(政府)がこのような見方で日本(政府)を見ているとすると、見えているのは「政府」ですから政権与党・官僚ということになり、1党独裁できた自民党とそれに連む官僚(逆?官僚に操られる自民党?)がアメリカからするとそう見えるということになるのでしょう。それなら納得できないでもありません。「自分の国体も満足に認識できない者たち」これは本当にそんな気がします。日本の国体って言われても私もピンときません。。。建前は民主主義国家でしょうが、どうも中国や北朝鮮のような1党独裁国家にも見えなくもないし、官僚支配国家と見えないこともないし。。。議員主主義国家とか官僚主主義国家というのがあればそれかもしれないなぁと。。。見ていると政界も封建制みたいですし、官僚社会も封建制みたいですし、大手企業も封建制みたいですし、封建制民主主義っていうのもいいネーミングかもしれません。って、ことば遊びしてどうするんでしょうね。。。「バブル崩壊から何も学ばなかった」これもそうかも知れませんね。おや?なんだかとっても納得のいくことばかりが書いてある?「アメリカに馬鹿にされている日本」という感じで読みましたが、馬鹿にされて当然か?とも。。。だからなのでしょうか?年次改革要望書なるものを毎年出してきて、日本を間違いのないところに導こうとしているのでしょうか?中国の靖国参拝批判よりよっぽど内政干渉に近い内容のように感じますが。。。それが日本のために良い要望ならどんどん受け入れるべきだとは思いますが。。。ちなみに、郵政民営化がこの年次改革要望書に則って法案が作られたというのは自民党の平沼議員(もう除名された?)がご自身のHPでかかれていますので間違いないでしょう。(平沼赳夫オフィシャルホームページ→活動報告→8/17「真の改革と国民のための政治を」→2段落目「■看板や字面ではなく、真に国民の利益になる「改革」を」にかかれています。)