74歳だった母。
父が亡くなった時、母は、74歳と8日でした。今から16年前、母も私達も若かった・・・でも、あの時は、母は、まだ若いのだから頑張って欲しい、とは思えなかった。今、あの時の母と同じくらいの年齢のご近所の奥さんが旦那様を癌で亡くされ、一人暮らししています。それが、町内の班長も続けられて、お庭の手入れもされて、しっかりと過ごされている様子に、感心するばかりです。息子さんがいて、時々は来られているようですが、この不便な場所で、買い物やら何やら、本当に頑張っていられると思います。あの時の母と同じくらいの年齢の女性って、旦那様が亡くなられても、こんなにも、しっかりしているんだ、と驚いています。父の葬儀の時、母が身も心も崩れて、とにかく大変だったのを今も覚えています。特に、火葬場で、これから父の遺体を焼却炉に・・・という時、父の遺体にとりすがって体重をかけたので、キャスター付きの遺体搬送車と一緒に、母の体が焼却炉の方に前進してしまいました❗️「一緒に焼かれてしまいたい!」と泣き崩れていた母。周囲は、危なかった、と驚いていました。父は、アルツハイマーで家族も何も分からない寝たきりで介護認定5、大腸ガンも発症していましたが、手術は諦めていました。いつ亡くなっても仕方ない、と心の準備をするしかない状況でした。それでも、母には、夫婦にしか分からない思いが溢れての錯乱だったのだろう、と思うしかありませんでした。あの時は、74歳のお婆ちゃんだから、と思っていたけれど、母は、特別だったのかもしれない・・・,でも、家族との永遠の別れは、人それぞれかもしれないし・・・仲良しさんは、家族の葬儀で、あんなにも泣き崩れる、あの年齢の人を見た事が無い、と話していました。゚(゚´ω`゚)゚。父の葬儀は、亡くなってから五日目だったので、葬儀が三日目で家族葬だった母と比べると、とても疲れました。・°°・(>_<)・°°・。葬儀当日、私は目眩がして、薬を飲んで、何とか堪えました。