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カテゴリ:山野草
☆昭和記念公園の「花だより」を見ると、こもれびの丘でラショウモンカズラが咲いていると書いてあったので、4月29日の「昭和の日」に入場料無料になる昭和記念公園にいきました。ラショウモンカズラを見るのは、初めてです。(2015年4月29日撮影)。
☆ラショウモンカズラは、本州・四国・九州の山地の林内の湿った場所や渓流沿いに自生するシソ科ラショウモンカズラ属の多年草です。ラショウモンカズラは、茎の上部の葉の脇に2~3個の花を横向きにつけます。 ☆ラショウモンカズラの花は、大きさが4~5センチの紫色の唇形花です。上唇は紫色で先端が2つに分かれ、下唇は左右と中央に3つに分かれています。下唇の大きな中央の裂片は、先端が2つに分かれて下にそり返っており、紫色の斑点があり、白くて長い毛が生えています。 ☆ラショウモンカズラの花は、他のシソ科の多くの植物と同じように雄性先熟のようです。この花は雄性期のようで、花粉が出ているような雄蕊は見えますが雌蕊は見えません。 ☆ラショウモンカズラの花は、雄蕊が4本です。この花は雄性期から雌性期に移っているようです。花の下の方から長く伸びる雄蕊花糸の先端が外側に広がっており、間に雌蕊が見えています。 ☆この花は、ラショウモンカズラの雌性期の花です。雄蕊の葯はしおれており、雌蕊が伸びて、先端が2つに分かれている柱頭が見えます。 ☆ラショウモンカズラ(羅生門葛)の名は、平安時代中期の武将である渡辺綱(わたなべのつな:正式な名は源綱)がこの花を羅生門で切り落としたとされる鬼女の腕に見立てたものとされているそうです。カズラ(蔓)は蔓(つる)のことですが、厳密には蔓ではなく、ランナーと呼ばれる蔓のような細い茎が地を這うように伸びていきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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