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カテゴリ:山野草
☆ラショウモンカズラを見た昭和記念公園の「こもれびの丘」で、あわせて見かけた山野草です。(2015年4月29日撮影)。
☆エビネです。エビネは、奥多摩で見かけてから10年以上見たことがありませんでした。 ☆エビネは、北海道西南部から沖縄までに分布するラン科エビネ属の多年草です。古い球茎は時に10年以上も残り、地表近くに連なるそうです。エビネ(海老根)の名は、この形をエビに見立てたことに由来するそうです。 ☆エビネの花は、左右相称のラン形花冠で、幅は20~33ミリです。 ☆外花被片(萼片)が3枚で上萼片1枚と側萼片2枚、内花被片(花弁)が3枚で側花弁2枚と唇弁1枚です。外花被片3枚と内花被片2枚(側花弁)の合計5枚は、暗褐色で先が尖っています。唇弁は、白色で一部は薄紫紅色、長さ約6.5ミリで深く3つに分かれています。唇弁中央の中裂片は、浅く2つに分かれており、表面に3本の隆起線があります。 ☆基部の袋状の距と雄蕊と雌蕊が合着した蕊柱(ずいちゅう)は、確認できません。 ☆オキナグサは、白い綿毛が目立つようになり、文字通り翁草になっていました。 ☆雌蕊花柱が伸びていますが、まだ綿毛が見えず全体に薄緑色のオキナグサ。 ☆次に、伸びた雌蕊花柱が薄緑色から薄茶色に変化し始めたオキナグサ。 ☆伸びた雌蕊花柱が完全に綿毛状態になり、老人の白髪のようになったオキナグサ。綿毛は、雌蕊の花柱が伸び、さらに伸びた花柱が軸を残して羽毛のようになっているようです。これは、同じキンポウゲ科のセンニンソウと共通しているようです。 ☆早春に見かけたオキナグサの花。この花からは、綿毛状態になったオキナグサは想像がつきません。(2015年3月20日撮影)。 ☆ギンランも何株か咲いていました。 ☆タツナミソウも見つけました。一株だけひっそりと咲いていました。茎の先に長さ3~8センチの花穂を出し、一方向にかたよって花をつけています。花の色は青紫色で、花冠は長さ約2センチの唇形で、筒部が長く、基部で急に曲がって直立しています。 ☆タツナミソウの花の上唇はかぶと状にふくらみ、下唇は3つに分かれ内側に紫色の斑点があります。それ以上の詳しい花のつくりはわかりませんでした。 ☆その外、ヒメウツギ、キンラン、ヤマシャクヤク、ハナイカダなどが開花していたようですが、見つけることができませんでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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