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テーマ:楽天写真館(356044)
カテゴリ:山野草
☆3月末からヒトリシズカが花茎を伸ばし、4月初めには満開になりました。他の山野草や植物の紹介のため、時期がずれてしまいましたが、自然観察の記録として掲載することにします。赤紫の花茎を伸ばし、まだ開花していない花が多い時期のヒトリシズカです。(2017年3月31日撮影)。
☆ヒトリシズカは、北海道から九州の山地の林内・林縁に自生するセンリョウ科チャラン属の多年草です。 ☆今年初めて、茎の下部の節に膜質の鱗片状の葉がついていることがわかりました。上部には4枚の葉が輪生状についているように見えますが、2対の葉が十字形に対生していますが、節間が短いので4枚の葉が輪生しているかのようです。 ☆ヒトリシズカの葉は、先端が尖っており縁には鋭い鋸歯があり、濃緑色で光沢があります。 ☆茎の先に1本の穂状花序を出し、ブラシ状の小さな白い花をつけます。花には花弁も萼もなく、雌蕊の子房の横に雄蕊がついています。白いブラシ状に見えるのは、長さ約3ミリの3本の雄蕊(花糸、葯隔)で、基部は合着しています。 ☆ヒトリシズカの花の雌蕊は、雄蕊基部の上にあり、白く丸いのが雌蕊の柱頭です。3本の雄蕊のうち、真ん中の雄蕊には葯がなく、外側2本の雄蕊の付け根の下に黄色い葯がついています。 ☆この写真では、3本の雄蕊のうち、真ん中の雄蕊には葯がなく、外側2本の雄蕊の付け根の下に黄色い葯がついているのがわかります。 ☆最初にヒトリシズカの花を見つけてから4日後、満開の時期になっていました。しろうと自然科学者のウォーキングコース(玉川上水)にはヒトリシズカの群落が3カ所ありますが、最も東側のこの場所が最初に開花し満開になります。(2017年4月4日撮影)。 ☆ヒトリシズカ(一人静)の名は、穂状花序が1本なので、花穂を2~3本以上出すフタリシズカ(二人静)との対比で名付けられたそうです。 ☆ヒトリシズカの花言葉は、「静謐」「隠された美」「愛にこたえて」だそうです。「静謐」は奥ゆかしい美しさから、「隠された美」は4枚の葉の中からひっそりと白く美しい花を伸ばす姿からつけられたそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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