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テーマ:楽天写真館(356042)
カテゴリ:山野草
☆今年も4月上旬に、ウォーキングコース(玉川上水)でフデリンドウの青紫の小さな花が咲き始めました。これは、短い茎の上部に8つの花が密接してついています。フデリンドウの花冠は鐘形で、長さは2~2.5センチです。(2017年4月7日撮影)。
☆フデリンドウは、北海道から九州の日当たりの良い山野に生えるリンドウ科リンドウ属の越年草です。越年草とは、秋に発芽して越冬し、翌年に花を咲かせて枯れる植物のことです。1本の茎に5個以上の花を咲かせるものもありますが、1本の茎に1個の花しかつけないものもあります。 ☆フデリンドウの花冠は青紫色で、先が5つに分かれ、裂片と裂片の間には短い副片があります。日が当たると先が平たく開花します。 ☆フデリンドウは雄性先熟の植物なので、5本ある雄蕊が先に成熟して花粉を出し終わった後に、雌蕊が成熟する雌性期になります。この花は雄性期で、雄蕊の葯から花粉が出ているようです。 ☆たまたま気がつきましたが、このフデリンドウの花は雄蕊が7本以上あるようです。 ☆咲き始めの時期だったので、雌性期になった花が見つかりませんでした。この写真は、3年前に撮影した雌性期になったフデリンドウの花です。花粉を出し終えた雄蕊が周りに広がり、雌蕊先端が2つに分かれ、雌性期になっています。(2014年4月14日撮影)。 ☆フデリンドウ(筆竜胆)の名は、花が日に当たっている時だけ開き、曇天・雨天時は筆先の形をした蕾状態になって閉じており、花の閉じた形が筆の穂先に似ていることから名づけられました。これは、花が開く前の蕾ですが、花が開く前の蕾も文字通りフデリンドウ(筆竜胆)です。 ☆リンドウ(竜胆)の名は、リンドウの根を乾燥させた生薬の「竜胆(りゅうたん)」が熊の胆のうを乾燥させた「熊胆(ゆうたん)」「熊の胆(くまのい)」より苦いので竜の胆と名付けられ、リンドウは「竜胆」の音読みだそうです。撮影した時は咲き初めでしたので、まだたくさんの蕾を見かけました。(2017年4月7日撮影)。 ☆晴天だった4月12日に同じ場所を訪れたところ、玉川上水の岸辺の斜面にたくさんのフデリンドウの花が開花し、これまで見たことがない美しい光景でした。(2017年4月12日撮影)。 ☆晴天で開花したフデリンドウの花です。青紫色の花冠の裂片と裂片の間にある短い5つ副片が5つの裂片と同じ大きさに見え、花冠の先が10の裂片に分かれているように見えました。(2017年4月12日撮影)。 ☆フデリンドウの花言葉を検索すると、「真実の愛」「本当の愛」「正義」「誠実」「高貴」などがありましたが、由来はわかりませんでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.04.21 06:00:19
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