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テーマ:楽天写真館(356039)
カテゴリ:山野草
☆ウォーキングコース(玉川上水)で、ヒメカンスゲと似たカヤツリグサ科スゲ属の植物を見つけました。(2017年4月9日撮影)。
☆10~15センチの花茎が伸び、頂小穂が雄小穂でクリーム色に開花しており、その下に側小穂の雌小穂がついている様子、葉の幅が2~3ミリなどは、ヒメカンスゲと似ています。 ☆しかし、開花前の雄小穂が黒褐色でないこと、雌小穂の下の茎が赤褐色でないこと、葉の色が明るい黄緑色であることなど、明らかにヒメカンスゲと違っています。 ☆『日本のスゲ増補改訂』(文一総合出版)などで調べてもわかりませんでした。スゲ属は似たような近縁種が多く判別が難しいそうですので、とりあえず「スゲの仲間」として特徴を記録しておきます。 ☆頂小穂は雄小穂で花茎の先端に1個あり、開花前は黄色い紡錘形です。すぐ下には、側小穂の雌小穂がついています。 ☆開花した雄小穂です。ヒメカンスゲは開花した雄小穂の下部は黒褐色ですが、この「スゲの仲間」は黄色です。 ☆開花した雄小穂です。白い花糸と細長いクリーム色の葯が見えます。ヒメカンスゲは雄小穂と下にある雌小穂が少し離れていますが、この「スゲの仲間」は雄小穂の下と先端が重なるように雌小穂が伸びています。 ☆ヒメカンスゲは雌小穂の基部に苞があり、その鞘(さや)の部分が赤褐色をしているのが特徴ですが、この「スゲの仲間」は雌小穂の下の茎は緑色です。 ☆雄小穂と、すぐ下の2個の雌小穂です。それぞれ下部と先端が重なるほどに接近してついています。 ☆雌小穂です。それぞれから3本に分かれた雌蕊柱頭が見えます。大部分の雌蕊柱頭は3本に分かれていますが、一部は2本に分かれています。 ☆開花時の「スゲの仲間」の特徴は、以上の通りです。カンスゲの仲間は「花の時期は見分け方が難しく、果実が成熟してから確認しなければならない」という記事もあり、引き続き果実も観察してみたいと思います。お分かりの方がいましたら、コメントで教えてください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.04.23 06:00:12
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