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しろうと自然科学者の自然観察日記

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2017.05.08
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カテゴリ:山野草
☆ウォーキングコース(玉川上水)や庭で、4月初旬から4月末までムラサキケマンの花が咲きます。(2017年4月27日撮影)。
  • ムラサキケマン01.JPG

  • ☆ムラサキケマンは、日本全国の木陰や草地などに生えるケマンソウ科キケマン属の越年草です。
  • ムラサキケマン02.JPG

  • ☆ムラサキケマンの葉は、2回3出複葉です。
  • ムラサキケマン03.JPG

  • ☆小葉は、3出状から羽状に分かれています。
  • ムラサキケマン04.jpg

  • ☆ムラサキケマンの花は、薄紫色で筒状、先端は唇形、茎の上部に総状につきます。
  • ムラサキケマン05.JPG

  • ☆ムラサキケマンの花弁は4個で、外側の2個と内側の2個は形が異なります。外側の花弁のうち上の花弁は後ろが袋状になって突き出ています。
  • ムラサキケマン06.JPG

  • ☆外側にある上下の2枚の花弁は薄紫色で先端は紫色、内側の左右2枚の花弁は白と紫色で先端が合着しています。確認できませんが、花の中には、雄蕊が2本、雌蕊が1本あります。
  • ムラサキケマン07.JPG

  • ☆ムラサキケマンの萼片は左右2枚で、非常に小さく、花と花柄の接合部分についています。写真では、花と花柄の接合部分に先端が細く裂けている白い萼片が見えます。
  • ムラサキケマン08.JPG

  • ☆ムラサキケマンの花が終わる頃になると、花柄の付け根にある苞葉が観察しやすくなります。苞葉の先端は細かく裂けています。
  • ムラサキケマン09.JPG

  • ☆ムラサキケマンの果実は、長さが約2センチで、果柄から真っ直ぐ垂れ下がります。ムラサキケマンの果実は、熟しても緑色です。熟すと2つに裂けて果皮が巻き上がり、黒い種子をはじき飛ばします。種子にはアリが好むエライオソームがついているので、飛び散った種子はアリに運ばれて拡散していくようです。
  • ムラサキケマン10.JPG

  • ☆ムラサキケマン(紫華鬘)の名は、紫色のケマンソウ(華鬘草)から。ケマンソウ(華鬘草)の名は、仏具の一つである「華鬘(ケマン)」という装飾具に似ていることから名づけられたそうです。
  • ムラサキケマン11.JPG

  • ☆ムラサキケマンの花言葉は、「喜び」「助力」「あなたの助けになる」などだそうです。「喜び」は独特の動きがある花が咲いた姿を春のはずんだ気分になぞらえたもの、「助力」「あなたの助けになる」は仏具に由来する名前であることから心のよりどころである宗教の役割になぞらえたものだそうです。
  • ムラサキケマン12.JPG

  • ☆ムラサキケマンは、種ができて芽を出し翌年花が咲く越年草ではありません。種ができて翌年春に芽を出し、一度枯れて秋に再び芽を出し、年を越して翌々年の春に花が咲くという2年がかりの生活史を持っている越年草です。しろうと自然科学者が、今年春(2017年4月)に観ているムラサキケマンの花は、実は2年前(2015年4月)に花が咲いてできた種が花を咲かせたものでした。





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    Last updated  2017.05.08 06:00:08
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