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しろうと自然科学者の自然観察日記

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2017.05.09
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カテゴリ:山野草
☆庭の芝生の中で、トキワハゼの花が咲いています。庭の芝生で、何度取り除いても次から次と生えてくる植物です。
  • トキワハゼ01.JPG

  • ☆トキワハゼは、日本全土の道端や畑に生えるハエドクソウ科サギゴケ属の1年草です。サギゴケ属はゴマノハグサ科に分類されていましたが、APG植物分類体系ではハエドクソウ科に分類されています。なお、サギゴケ属をサギゴケ科に分類するという見解もあるそうです。
  • トキワハゼ02.JPG

  • ☆同じサギゴケ属のムラサキサギゴケは多年草で匍匐茎を伸ばして広がっていきますが、トキワハゼは1年草で匍匐茎は出しません。
  • トキワハゼ03.JPG

  • ☆トキワハゼの花は、下側が前に平たく伸びる筒状の唇型花で、上唇は浅く2つに分かれ、下唇は3つに分かれています。下唇の中央は白く隆起し、黄褐色の斑点があります。
  • トキワハゼ04.jpg

  • ☆トキワハゼの花は、雄蕊が4本、雌蕊が1本です。雌蕊柱頭は上下2つに分かれており、昆虫が柱頭に触れると閉じてしまうそうですが、上下2つに分かれている雌蕊柱頭が見えます。その上には、雄蕊が2本見えます。
  • トキワハゼ5.jpg

  • ☆トキワハゼの花は、ムラサキサギゴケの花と同じように、柱頭運動と言って、昆虫が触れた時に上下2つに分かれている雌蕊柱頭を閉じ、花粉を逃さないようにして確実に受粉する仕組みがあるそうです。
  • トキワハゼ6.jpg

  • ☆鮮明ではありませんが、雄蕊が2本花冠から出ているようです。4本の雄蕊のうち2本は長いそうです。
  • トキワハゼ7.jpg

  • ☆こちらの写真でも、雄蕊2本が花冠から出ているようです。萼は鐘形で、5つに深く分かれています。
  • トキワハゼ8.jpg

  • ☆トキワハゼ(常磐爆)の名は、トキワ(常磐)は葉が一年中あること、ハゼ(爆)は実が弾ける・爆ぜる(はぜる)のに由来します。飛び散った種がすぐに芽を出し、一年中増えていくので、トキワハゼ(常磐爆)の名が納得できます。
  • トキワハゼ09.jpg

  • ☆トキワハゼの花言葉は、「いつもと変わらぬ心」だそうです。一年中増えていき、いつも淡い紫色の花が見られることからつけられたようです。





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    Last updated  2017.05.09 14:42:50
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