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しろうと自然科学者の自然観察日記

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2017.05.18
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カテゴリ:山野草
☆ウォーキングコース(玉川上水)では、4月下旬から5月上旬にかけて、キンランの花が咲きます。キンランは、本州・四国・九州の山地や丘陵の林下に生えるラン科キンラン属の植物です。(2017年5月6日撮影)。
  • キンラン1.jpg

  • ☆玉川上水は、羽村取水口から小平監視所までは水道水に利用されるため、フェンスがあります。ウォーキングコース(玉川上水)も高さ1.8メートルのフェンスがあるため、貴重な山野草が盗掘されることなく保護され、絶滅危惧Ⅱ類に指定されているキンランも増えてきているようです。
  • キンラン2.jpg

  • ☆キンランは、花茎の先端に3~10個の花が咲く総状花序をつけます。キンランの葉は5~8枚で互生し、先端は尖り、基部は茎を抱いています。
  • キンラン3.jpg

  • ☆キンランの花は子房下位(子房が花弁や萼片の下にある)なので、一見すると花茎(花軸)から枝分かれした花柄に花が付いているように見えますが、その花柄のように見えるのが子房で、ここに種子ができます。
  • キンラン4.jpg

  • ☆花序の一番下に、苞葉が見えます。
  • キンラン5.jpg

  • ☆外花被片(萼片)は3枚で上萼片1枚と側萼片2枚、内花被片(花弁)は3枚で側花弁2枚と唇弁1枚です。唇弁は、基部が筒状で後部に小さな距があります。また、唇弁は3つに分かれ、中央裂片の表面には黄褐色の筋が隆起しています。キンランの雄蕊と雌蕊は合着して蕊柱(ずいちゅう)になり、先端に雄蕊の葯に相当するものがあります。
  • キンラン6.jpg

  • ☆花の中央に蕊柱が見え、先端に2個の白い花粉塊が見えます。唇弁の後部に小さな距があるのも、よくわかります。昆虫が蜜を求めて頭を中に突っ込み、後ろに下がる時に花粉塊が昆虫の背中につきます。昆虫の背中についた花粉塊は、昆虫が蜜を求めて他の花に頭を中に突っ込んだ時に、蕊柱の下部にある雌蕊柱頭について受粉します。
  • キンラン7.jpg

  • ☆キンラン(金蘭)の名は、金色(黄色、黄金色)の花を咲かせる蘭から。
  • キンラン8.jpg

  • ☆キンランの花言葉は、「華やかな美人」「眠れる才能」だそうです。華やかな花の姿から名づけられたのでしょうか。





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    Last updated  2017.05.18 06:00:22
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