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テーマ:楽天写真館(356041)
カテゴリ:山野草
☆昭和記念公園のあちこちの草むらで、ヤセウツボの花を見かけました。1週間ほど北海道に出かけていたため、5月初めの昭和記念公園での自然観察を掲載してきました。(2017年5月5日撮影)。
☆ヤセウツボは、ヨーロッパから北アメリカ原産のハマウツボ科ハマウツボ属の帰化植物です。『日本帰化植物写真図鑑』によると、1937年に千葉県での帰化が報告され、その後、関東地方以西の道端などで普通に見られるようになったそうです。 ☆ヤセウツボは、1年生の寄生植物で、マメ科・セリ科・キク科などの植物に寄生するそうです。周りにマメ科のシロツメクサの葉が見えるので、シロツメクサに寄生しているようです。 ☆ヤセウツボは、寄生した植物の根から寄生根で養分を吸収し、春から初夏にかけて地上に出現するそうです。 ☆ヤセウツボは葉緑素がないので、植物全体が褐色です。淡黄色で紫色のスジがある唇形花を穂状に咲かせます。 ☆ヤセウツボの花です。花は葉とほぼ同じ形の苞葉の腋につき、萼は基部まで2つに分かれています。上唇は先がくぼみ、下唇は3つに分かれています。縁は波形に切れ込んでいます。上唇・下唇には、紫色のスジが見えます。 ☆この写真では、花が苞葉の腋につき、左右の萼が基部まで2つに分かれているのがよくわかります。 ☆ヤセウツボの花は、雄蕊は4本、雌蕊は1本で柱頭が大きいそうです。花の上側に大きく赤紫色に見えるのが雌蕊だそうで、雄蕊は雌蕊より短く葯は黒いそうです。大きな雌蕊柱頭の下に見えるのが雄蕊のようです。 ☆花や萼片には、多数の腺毛が見えます。 ☆ヤセウツボ(痩靫)の名は、同じ寄生植物のハマウツボより細いことから名づけられたそうです。ウツボ(靫)の名は、円筒形の花穂(かすい)が弓矢を入れる靫(うつぼ)に似ていることに由来するそうです。 ☆ヤセウツボの花言葉は、「依頼心の強い」だそうです。「依頼心の強い」は、寄生植物で、寄生した植物の根から寄生根で養分を吸収して成長することに由来するようです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.06.19 06:00:20
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