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しろうと自然科学者の自然観察日記

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2017.08.25
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カテゴリ:山野草
☆8月12日から14日まで、新潟県県新潟市北区に行きました。新たな植物との出合いもありました。新潟市北区での自然観察を紹介しています。キキョウの花です。(2017年8月13日撮影)。
  • キキョウ01.jpg

  • ☆キキョウは、日本全土の山野の草地に生えるキキョウ科キキョウ属の多年草です。観賞用に栽培され、園芸品種もあります。
  • キキョウ02.jpg

  • ☆キキョウの葉は互生で、狭卵形で長さ4~7センチ、先は尖り縁に鋸歯があります。
  • キキョウ03.jpg

  • ☆キキョウの花の萼筒は、先端が5つに分かれています。
  • キキョウ04.jpg

  • ☆キキョウは、雄性先熟の花です。その様子を詳しく観察してみました。キキョウの花の雄蕊は、初め直立して若い雌蕊を取り囲んでおり、蕾のうちに成熟します。
  • キキョウ05.JPG

  • ☆開花すると、間もなく葯が破れて花粉を出します。
  • キキョウ06.JPG

  • ☆雌蕊は、後から伸び出して、花柱の周りに生えた毛に花粉がつき、葯が空になると雄蕊は花冠の内側に倒れます。
  • キキョウ07.jpg

  • ☆花冠の底の蜜を求めて訪れた昆虫によって、花粉は他の花に運ばれていきます。
  • キキョウ08.JPG

  • ☆その後、雌蕊の柱頭が5つに分かれて開きます。
  • キキョウ09.JPG

  • ☆雌蕊は、昆虫によって他の花から運ばれてきた花粉によって受粉します。自家受粉(自分の花の花粉で受粉すること)を避け、他家受粉(他の花の花粉を受け取って受粉すること)する雄性先熟(雄蕊先熟)の典型的な例です。
  • キキョウ10.JPG

  • ☆キキョウ(桔梗)の名は、漢名を音読みした「キチコウ」が「キキョウ」に変化したものだそうです。漢名「桔梗」は、乾燥した根(生薬)が硬いことに由来するそうです。
  • キキョウ11.jpg

  • ☆桔梗の花言葉は、「誠実」「永遠の愛」「気品」「変わらぬ愛」「清楚」「従順」「変わらぬ心」「優しい愛情」などがあるそうです。「誠実」「永遠の愛」は、桔梗が恋人の為に一生涯待ち続けた若い女性の象徴であったという物語に由来するそうです。「気品」は花色の紫がかつて高貴な色とされていたため、「変わらぬ愛」は長く咲き続ける花姿に由来するそうです。また、「清楚」「従順」は、白色の桔梗が伝統的な日本の女性の魅力を表しているとされていたためにつけられたそうです。(2017年1月10日の日記「キキョウ【裏磐梯での自然観察 その9】」の再録)
  • キキョウ12.JPG





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    Last updated  2017.08.25 06:00:20
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