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テーマ:楽天写真館(356036)
カテゴリ:山野草
☆9月25日から28日まで、静岡県富士宮市へ行きました。田貫湖周辺などで自然観察をしました。静岡県富士宮市での自然観察を紹介しています。ゲンノショウコの花です。(2017年9月26日撮影)。
☆ゲンノショウコは、北海道から九州の山野のふつうに見られるフウロソウ科フウロソウ属の多年草です。白紫花と赤紫花があり、白紫花は東日本に、赤紫花は西日本に多いそうです。ゲンノショウコについては、「ゲンノショウコの花。【秋の高尾山での自然観察(続き)・その10】」(2017年10月31日の日記)で紹介しており、記事の内容は重複している部分が多いことをお断りしておきます。 ☆ゲンノショウコの葉は、3~5つに分かれ、裂片には大きな鋸歯があります。写真で見ると、3つに裂けているものが多いようです。 ☆ゲンノショウコの葉は、葉柄の基部に小さな托葉がありますが、はっきりと確認できません。 ☆ゲンノショウコの茎や葉には毛があり、茎の上部、葉柄、花柄、萼には腺毛がまじっているそうです。 ☆ゲンノショウコ花は、長い花柄の先に2個つき、直径1~1.5センチです。 ☆ゲンノショウコの花柄や萼には、開出毛(軸から直角に伸びる毛)があります。 ☆よく見ると、開出毛には腺毛がまじっているようです。 ☆ゲンノショウコの花の萼片は5枚で、花弁より少し短く、3つの脈があります。萼片の3つの脈のうち中央の脈は、萼の先端から突き出し、細く尖っています。 ☆ゲンノショウコの花を上から見ると、萼片は5枚で、花弁より少し短く、先が細く尖っているのがわかります。 ☆ゲンノショウコの5枚の花弁は先端が丸く、花弁には5本の赤紫色のスジがあります。雄蕊は10本です。ゲンノショウコなどフウロソウの仲間は、雄蕊が先に熟する雄性先熟です。この花は雄性期で、雌蕊花柱の先端はまだ開いていません。 ☆雄性期のゲンノショウコの花です。青紫色の雄蕊の葯から寡婦糞が出ているのが見えます。雌蕊花柱の先端は、開き始めです。 ☆こちらも、雄性期のゲンノショウコの花です。青紫色の雄蕊の葯から寡婦糞が出ているのが見え、雌蕊花柱の先端は開き始めです。 ☆9月末の富士宮市では、雌性期のゲンノショウコの花を観察できませんでした。これは、昨年撮影した雌性期のゲンノショウコの花です。雌蕊の柱頭が5つに分かれて開いています。雄蕊から花粉が出終わった後に、雌蕊花柱が5つに分かれます。10本の雄蕊の花糸は残っていますが、葯は見当たりません。(2016年10月14日撮影)。 ☆この写真では、左側には開花中の花、中央には子房が成長し始めた花、右側の上下には子房が成長し萼片が開いている花が見えます。 ☆ゲンノショウコ(現の証拠)の名は、古くから全草を干して下痢止め薬として用い、その薬効が直ちに現れたので「現によく効く証拠」から「現の証拠」に転じたそうです。 ☆ゲンノショウコの花言葉は、「心の強さ」「憂いを忘れて」だそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.11.30 05:57:44
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