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テーマ:楽天写真館(356027)
カテゴリ:山野草
☆9月25日から28日まで、静岡県富士宮市へ行きました。田貫湖周辺などで自然観察をしました。静岡県富士宮市での自然観察を紹介しています。ツリフネソウの花です。ツリフネソウの花については、11月8日の日記「ツリフネソウの花。【秋の高尾山での自然観察(続き)・その18】」で紹介していますので、重複している記事があることをお断りしておきます。(2017年9月26日撮影)。
☆ツリフネソウは、北海道から九州の山中に湿地に生えるツリフネソウ科ツリフネソウ属の1年草です。ツリフネソウは、高さ50~80センチで、茎はやや赤みを帯びているそうです。 ☆ツリフネソウの葉は互生し、長さ5~13センチ、幅2~6センチの菱状楕円形です。ツリフネソウの葉は、縁に細かい鋸歯があります。 ☆ツリフネソウの花序は、葉腋から斜上し、紅紫色の花を数個つけます。 ☆ツリフネソウの花序は、葉腋とともに茎の先端にもつくようです。 ☆ツリフネソウの花序には7~8個の花が付き、花柄は紅紫色で長さ10~15ミリ、苞は卵状披針形で長さ約4ミリです。 ☆ツリフネソウ花のつくりは、花弁状の3枚の萼、唇型の3枚の花弁、距(萼の先端)は筒形で先端が渦巻き状に巻いています。この渦巻き状の距の部分に蜜がたまっています。 ☆ツリフネソウの花は萼片が3枚で、花柄がついている花の付け根の左右に暗赤色で先が尖っている小さな萼片が1枚ずつあります。後方の花弁のように見えるのも萼片です。 ☆後方の花弁のように見える萼片は、前方が筒状で後方は急に先が細くなって距になり、先端が渦巻き状になっています。 ☆改めて、ツリフネソウ花のつくりです。花柄の付け根に暗赤色で先が尖っている小さな萼片が左右各1枚、前方が筒状で後方は急に先が細くなり先端が渦巻き状になって萼1枚、左上に卵状方形で先端が浅く分かれている紅紫色の花弁が1枚、左下に倒卵形の花弁が左右各1枚です。 ☆ツリフネソウの雄蕊は5個で、花糸は短く、葯が合着して雌蕊を包み込むそうです。今回初めて観察できましたが、花の上部に雄蕊の花糸が見え、先端には薄クリーム色の葯が見えます。この葯の中に雌蕊があるのでしょうか。 ☆果実ができてきています。ツリフネソウの果実は、長さ1~2センチの肉質の蒴果(さくか)で、熟すとちょっとした刺激で果皮が5片にはじけてクルクルと巻き、種子をはじきとばします。 ☆ツリフネソウ(釣船草)の名は、花の形や花のつき方が帆掛け舟を吊り下げたように見えることに由来する説、花のつき方が茶席などで床の間に吊るされる生け花の花器(釣船)に似ていることに由来する説があるそうです。 ☆ツリフネソウの花言葉は、「安楽」「期待」「私に触らないで」などがあるそうですが、「安楽」は細長い花柄にぶら下がって揺れている様子からイメージしたのでしょうか。「私に触らないで」は、熟した果実に触れると弾けて種子を飛び散らすことから名づけられたのでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.12.08 05:00:07
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