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しろうと自然科学者の自然観察日記

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2018.01.06
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カテゴリ:山野草
☆昨年10月9日から11日まで、福島県の裏磐梯に行きました。秋の裏磐梯での自然観察を紹介しています。イケマの果実です。(2017年10月10日撮影)。
  • イケマ01.jpg

  • ☆2016年の夏に撮影したイケマの花です。イケマは、北海道から九州の山地の林縁に生えるキョウチクトウ科イケマ属(以前はガガイモ科カモメズル属に分類されていた)のつる性多年草です。太い根茎があるそうで、茎は蔓状で長く伸びています。葉腋から長い花序柄を出して、球形の散形花序をつけます。(2016年8月3日撮影)。
  • イケマ02.JPG

  • ☆イケマの花冠は黄緑色で、深く5つに裂けており、後ろに反りかえっています。白い花びらのように見えるのが、副花冠です。(2016年8月3日撮影)。
  • イケマ03.JPG

  • ☆白い副花冠は内と外に2つに裂けており、裂片の間に密を貯めているそうです。(2016年8月3日撮影)。
  • イケマ04.jpg

  • ☆イケマの果実は、細長く伸びて10センチほどの袋果になり、種子には長い種髪(白毛)がつき風によって散布されるそうです。花と果実を観察したので、次の機会に種髪(白毛)がついた種子が風によって散布されるのを観察したいものです。
  • イケマ05.jpg

  • ☆イケマ(生馬)の名は、アイヌ語(イ=それ、ケマ=足)が語源で、「根の太い蔓草」あるいは「神の足」という意味だそうです。誤って「生馬」の字を当て、根を家畜、特に馬の薬として用いたという説明がありました。馬の病に効くとするのは、イケマを「生馬」の意にとるところから来た迷信だそうです。(2016年8月3日撮影)。
  • イケマ06.JPG

  • ☆イケマの花言葉は、「怖いもの知らず」だそうです。アイヌの家では、イケマを乾燥させて蓄えていたといわれ、イケマを身につけておくと、伝染病などから守られると考えられていたそうです。また、葬儀のとき、夜道の一人歩き、漁や旅のときにも身につけて、魔除けとして使われていたそうです。





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    Last updated  2018.01.06 05:00:10
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