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カテゴリ:山野草
☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて6年半、連載は連続2,300回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[2]】はムラサキ科の植物で、第8回はヒレハリソウの花です。(2017年7月4日撮影)。
☆ヒレハリソウは、ヨーロッパ原産で明治時代に導入され、食用・薬用に栽培され、牧草としても利用されたムラサキ科ヒレハリソウ属の多年草です。1970年代に健康食品ブームで栽培されたものが野生化しているそうです。ヒレハリソウの茎はよく分岐し、高さ80センチほどになります。「日本で現在見られるものは純粋なヒレハリソウではなく,オオハリソウとの雑種起源のものばかり」だそうですが、詳しいことはわかりません。 ☆ヒレハリソウの葉は互生し、長楕円形で全縁、根生葉には長い柄があるそうですが茎の上部の葉には葉柄はありません。 ☆ヒレハリソウの葉の基部は、茎に流れて翼となるそうですが、確かに茎に葉とつながる翼があります。茎や葉に粗い毛があるのもわかります。 ☆ヒレハリソウの花は、5つに深く裂けている萼、先端が浅く5つに分かれ外側に少しそり返っている淡紫色や紫色の鐘形の花冠、内部にあり見えない5本の雄蕊、細長く伸びる花柱がある雌蕊が1本です。これまで紹介してきたムラサキ科の植物は花冠が平開して副花冠がありましたが、ヒレハリソウの花は独特な鐘形の花冠です。ムラサキ科の中では、ハマベンケイソウ属(ハマベンケイソウ、エゾルリソウ)も鐘形の花冠だそうです。 ☆花の後に花冠が落ちてしまうと、細長く伸びる花柱が目立ちます。 ☆ヒレハリソウ(鰭玻璃草)の名は、茎に葉とつながる翼「鰭(ヒレ)」があること、ハリソウ(玻璃草)は瑠璃草で白い花を咲かせるものを玻璃草というそうです。「玻璃」は、ガラスの異称だそうです。別名は、英名のコンフリーです。 ☆ヒレハリソウの花言葉は、「努力」だそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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