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カテゴリ:山野草
☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて6年半、連載は連続2,400回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[5]】はフウロソウ科の植物です。第5回は、ミツバフウロです。(2016年9月4日撮影)。
☆ミツバフウロは、北海道から九州の山地の草むらに生えるフウロソウ科フウロソウ属の多年草です。なお、北海道に分布するものは、葉裏全面に短い伏毛があるので、エゾノミツバフウロとして区別する考えもあるそうです。 ☆ミツバフウロの葉は、3つに深く裂けており、裂片には大きな鋸歯があります。 ☆ミツバフウロの花です。花柄にゲンノショウコのように目立つ開出毛がないので、花柄は一見すると無毛ですべすべしているように見えます。 ☆花に近づいて見ると、花柄に下向きの圧毛が見えます。 ☆萼片には、3つの脈が見え、萼片にも下向きの圧毛が見えます。 ☆ミツバフウロの花です。萼片は5枚で、先端は細く尖っています。植物図鑑(『日本の野生植物』平凡社)では、萼片が花弁より少し短いとありましたが、写真で見ると萼片が花弁より少し長いようです。5枚の花弁には、3本の紫色のスジがあります。青紫色の葯がある雄蕊は10本、中央に雌蕊らしいものが見えます。 ☆ミツバフウロ(三葉風露)の名は、葉が3つに深く裂けていることに由来します。フウロソウ(風露草)の名の由来は、出入り口が1箇所だけで周囲が木で囲まれている草刈場を「フウロ野」と呼び、フウロソウは草刈場に生える草という意味とのことだそうです。 ☆ミツバフウロの花言葉は、ハクサンフウロなどとともにフウロソウに共通する「変わらぬ信頼」だそうですが、誰がどんな理由で名づけたのでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.09.28 05:02:02
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