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カテゴリ:山野草
☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて6年7カ月、連載は連続2,400回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[6]】はケシ科キケマン属の植物です。第3回は、ミヤマキケマンです。(2018年4月22日撮影)。
☆ミヤマキケマンは、近畿地方以東の山地の日当たりの良いところに分布するケシ科キケマン属の越年草です。越年草とは、秋に発芽し越冬し翌年に花が咲いて枯れる二年生植物のことです。(2018年4月22日撮影)。 ☆ミヤマキケマンは、フウロケマン(近畿地方以西に分布)の近畿地方以東の山地にふつうに見られる変種だそうです。草丈は20~45センチで、フウロケマン(総状花序に2~8個の花)よりも密に多数の花をつけるそうです。観察してみると、10数個の花をつけているものがありました。中間形もあるそうです。(2018年4月22日撮影)。 ☆ミヤマキケマンの葉は、1~2回羽状複葉で、小葉は羽状に深い切れ込みがあるそうですが、変異があるようです。(2016年4月19日撮影)。 ☆こちらの写真では、小葉に切れ込みがほとんどないものや、切れ込みが深いものまで様々です。(2018年4月22日撮影)。 ☆ミヤマキケマンは、3~10センチの総状花序に、長さ20~23ミリの花を密に多数つけます。写真では、1つの総状花序に10個から10数個の花が見えます。総状花序に2~8個の花が咲くフウロケマンに比べて、花の数が多いようです。(2018年4月22日撮影)。 ☆ミヤマキケマンは、花弁は4個で、外側の2個の花弁が上下に合わさって筒状になり、花冠の先は唇形、上側の花弁は後方に袋状に伸びて緩やかに屈曲した距を作ります。内側の2個は、ほとんどが筒状の花弁のなかに隠れており、先端部分が合着し唇形状の開口部から合着した花弁の先端を覗かせます。(2016年4月19日撮影)。 ☆ミヤマキケマンの花を正面から撮影した写真です。上と下に外側の花弁が見え、中央に見えるのは内側の2枚の花弁が合着した先端部分なのでしょうか。(2016年4月19日撮影)。 ☆ミヤマキケマンの果実は、長さ2~3センチの線形の蒴果(さくか)で、数珠状にくびれています。蒴果(さくか)とは、乾果(乾燥果)で裂開する果実のことです。熟すと種を弾き飛ばすようです。(2016年4月19日撮影)。 ☆ミヤマキケマン(深山黄華鬘)の名は、山地に咲く黄色い花の華鬘草に由来します。ケマンソウ(華鬘草)の名は、仏具の一つである「華鬘(ケマン)」という装飾具に似ていることから名づけられたそうです。「深山」の名はついていますが、深山に分布するのではなく低山や丘陵地に分布するそうです。(2018年4月22日撮影)。 ☆ミヤマキケマンの花言葉は、「戦い」だそうです。どんな由来があるのでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.10.03 05:02:06
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