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カテゴリ:山野草
☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて6年7カ月、連載は連続2,400回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[6]】はケシ科キケマン属の植物です。第6回は、エゾエンゴサクです。(2010年5月5日撮影)。
☆エゾエンゴサクは、北海道から本州北部の山地の湿った山林内に生えるケシ科キケマン属の多年草です。草丈は、10~30センチです。地下に、直径1~2センチの球形の塊茎があるそうです。(2012年5月3日撮影)。 ☆エゾエンゴサクの葉は、1~3回3出複葉で、小葉は線形から卵円形まで変異が多いそうです。小葉は、ほとんどが卵円形のものでした。(2012年5月3日撮影)。 ☆一部ですが、小葉が線形のものも見かけました。(2012年5月7日撮影)。 ☆エゾエンゴサクは、茎の上部に総状花序をつけ、筒状で先端が唇形の青紫色の花を密につけます。(2010年5月5日撮影)。 ☆エゾエンゴサクの花の色は変異が多く、赤紫色のものもあります。(2010年5月5日撮影)。 ☆白花のエゾエンゴサクも見つけました。(2012年4月30日撮影)。 ☆エゾエンゴサクは、花弁は4個で、外側の2個の花弁が上下に合わさって筒状になり、花冠の先は唇形、上側の花弁は後方に袋状に伸びて距を作ります。内側の2個は、ほとんどが筒状の花弁のなかに隠れており、先端部分が合着し唇形状の開口部から合着した花弁の先端を覗かせます。(2010年5月5日撮影)。 ☆エゾエンゴサクの花を正面から撮影した写真です。上と下に外側の花弁が見え、中央に見えるのは内側の2枚の花弁が合着した先端部分のようです。(2010年5月5日撮影)。 ☆エゾエンゴサクの果実は、線形の蒴果(さくか)で、数珠状にくびれています。蒴果(さくか)とは、乾果(乾燥果)で裂開する果実のことです。熟すと種を弾き飛ばすようです。(2012年5月7日撮影)。 ☆エゾエンゴサク(蝦夷延胡索)の名は、蝦夷(北海道)に生える延胡索であることから名づけられたそうです。エンゴサクは、塊茎を乾燥したものを鎮痛作用がある「延胡索」という漢方薬として利用していることから。なお、エゾエンゴサクの塊茎は、「和延胡索」といい、「延胡索」の代用生薬として用いられるそうです。(2010年5月5日撮影)。 ☆エゾエンゴサクの花言葉は、「妖精たちの秘密の舞踏会」だそうです。2008年に放映された倉本聰氏脚本のテレビドラマ「風のガーデン」の中で、森一面に咲くエゾエンゴサクに「妖精たちの秘密の舞踏会」という花言葉をつけたそうです。(2012年4月30日撮影)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.10.06 05:33:55
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