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テーマ:楽天写真館(356038)
カテゴリ:山野草
☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて6年7カ月、連載は連続2,400回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[6]】はケシ科キケマン属の植物です。第7回は、ムラサキケマンです。(2017年4月27日撮影)。
☆ムラサキケマンは、日本全国の低地の林縁の木陰や湿った草地などに生えるケシ科キケマン属の越年草です。草丈は、20~50センチです。(2018年4月22日撮影)。 ☆ムラサキケマンの葉は、2回3出複葉です。小葉は、3出状から羽状に分かれています。(2017年4月27日撮影)。 ☆ムラサキケマンは、茎の上部に総状花序をつけ、筒状で先端が唇形の紅紫色の花を密につけます。(2018年4月22日撮影)。 ☆ムラサキケマンの萼片は左右2枚で、非常に小さく、花と小花柄の接合部分についています。写真では、花と小花柄の接合部分に先端が細く裂けている白い萼片が見えます。小花柄の付け根には、先端が細かく裂けている苞葉が見えます。(2017年4月27日撮影)。 ☆ムラサキケマンの花弁は4個で、外側の2個と内側の2個は形が異なります。外側の花弁のうち上の花弁は後ろが袋状になって突き出ています。(2012年4月17日撮影)。 ☆外側にある上下の2枚の花弁は薄紫色で先端は紫色、内側の左右2枚の花弁は白と紫色で先端が合着しています。確認できませんが、花の中には、雄蕊が2本、雌蕊が1本あります。(2017年4月27日撮影)。 ☆ムラサキケマンの果実は蒴果(さくか)で、長さが約2センチ、果柄から真っ直ぐ垂れ下がります。ムラサキケマンの果実は、熟しても緑色です。熟すと2つに裂けて果皮が巻き上がり、黒い種子をはじき飛ばします。種子にはアリが好むエライオソームがついているので、飛び散った種子はアリに運ばれて拡散していくようです。(2013年4月25日撮影)。 ☆ムラサキケマン(紫華鬘)の名は、紫色のケマンソウ(華鬘草)から。ケマンソウ(華鬘草)の名は、仏具の一つである「華鬘(ケマン)」という装飾具に似ていることから名づけられたそうです。(2012年4月17日撮影)。 ☆ムラサキケマンの花言葉は、「喜び」「助力」「あなたの助けになる」などだそうです。「喜び」は独特の動きがある花が咲いた姿を春のはずんだ気分になぞらえたもの、「助力」「あなたの助けになる」は仏具に由来する名前であることから心のよりどころである宗教の役割になぞらえたものだそうです。(2015年4月15日撮影)。 ☆ムラサキケマンの独特の生活史について、「しろうと自然科学者の自然観察日記」で紹介したことがあります。 ◎ムラサキケマンの2年がかりの独特の生活史(2015年4月16日の日記)。 http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20150416/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.10.07 05:04:25
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