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カテゴリ:山野草
☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて6年7カ月、連載は連続2,400回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[7]】はキク科アザミ属の植物です。第4回は、アズマヤマアザミです。(2017年9月26日撮影)。
☆アズマヤマアザミは、関東地方や中部地方(愛知県・長野県以東)の山地の沢沿いの林のふちや林内に生えるキク科アザミ属の多年草です。茎は直立し、高さは1.5メートル程度で、場合によっては2メートルにもなります。(2017年9月26日撮影)。 ☆アズマヤマアザミの茎につく葉は、長さ約20センチで細長く、羽状に裂けて鋭く尖り縁にも刺があります。写真では、縁に刺があるのがわかります。(2017年9月14日撮影)。 ☆この写真では、羽状に裂けた葉の先が鋭く尖っており、刺があるのがわかります。(2017年9月26日撮影)。 ☆アズマヤマアザミの花期は、9~11月です。アズマヤマアザミの頭花は、茎の先端や葉腋に多数が穂状につきます。(2017年9月14日撮影)。 ☆アズマヤマアザミの頭花は、無柄または短い柄があり、2~3個まとまって上向き又は斜め上向きにつきます。(2017年9月14日撮影)。 ☆アズマヤマアザミの総苞は狭円筒形、長さ15~20ミリ、幅6~10ミリ、密にクモ毛があります。総苞片は11~12列、短く、わずかに反り返り、先に短い刺があります。(2017年9月26日撮影)。 ☆アズマヤマアザミの筒状花をよく見ると、花冠が細長く5つに分かれているのがわかります。花冠の中から雄蕊の葯が5つ集まり筒状になった集約雄蕊が伸びており、先端には花粉が見えます。アズマヤマアザミの花は雄性先熟で、雄蕊が先に成熟して花粉を出し、その後雌蕊が花粉を押し出すように伸びてきます。(2017年9月26日撮影)。 ☆アズマヤマアザミ(東山薊)の名は、四国や九州に分布するヤマアザミ(山薊)に対して関東地方に多いことから名付けられたそうです。アザミは、トゲを意味する「アザ」に植物名に多い接尾語「ミ」が付いたという説、トゲが多いことから「驚き呆れる、傷む、傷ましい」の意味の「あざむ」に由来する説などがあるそうです。漢字の「薊」は、「草冠+魚+刀」からなる字で「魚」はトゲトゲした骨があることを表し、トゲがあって刀のように刺す草を表しているそうです。(2017年9月26日撮影)。 ☆アズマヤマアザミの花言葉は、「権威」「独立」「触れないで」「厳格」「復讐」などだそうです。「権威」「独立」は、高さ1.5~2メートルの高さで花を咲かせている姿が凛としていることに由来するようにしろうと自然科学者には思えました。(2017年9月26日撮影)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.10.11 05:00:10
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