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カテゴリ:山野草
☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて6年7カ月、連載は連続2,400回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[7]】はキク科アザミ属の植物です。第7回は、アメリカオニアザミです。(2013年6月17日撮影)。
☆アメリカオニアザミは、ヨーロッパ原産ですが北アメリカから輸入された穀物や牧草に混入して日本に渡来したキク科アザミ属の帰化植物です。ヨーロッパ原産なので「セイヨウオニアザミ」と呼ばれることもあるそうです。繁殖力・生命力が強く、道端や草地でも見かけます。草丈は、80センチから2メートルほどにもなります。(2017年9月8日撮影)。 ☆アメリカオニアザミは、1960年代に北海道で確認され、北海道から本州・四国に広がっているそうです。茎など全体に短い綿毛があり、茎にはひれ(翼)があり鋭いトゲがあります。葉の先端にも、鋭いトゲがあります。格別に鋭いトゲなので、家畜やシカなどにも食べられることがなく、繁殖していくそうです。(2017年9月8日撮影)。 ☆アメリカオニアザミの花期は、6~10月頃です。アメリカオニアザミの頭状花は、枝分かれした茎先に1~3個付きます。アメリカオニアザミの花だけを見ると、ピンク色が鮮やかで、たくさんの紫色の筒状花が集まっている花の上部の色と形は、きれいなアザミの花に見えます。総苞片は線形で、先端は葉と同じように鋭いトゲになっています。(2017年9月8日撮影) ☆アメリカオニアザミの花は、花が終わると紫色の筒状花は茶褐色に変わり、その後総苞片が外側に広がってきます。(2013年6月17日撮影)。 ☆綿毛が大きく膨らみ、タンポポのように種を付けた大量の綿毛が大きく広がってきます。(2017年7月8日撮影)。 ☆さらに綿毛が大きく広がり、種が風に乗って飛んでいきます。(2017年7月8日撮影)。 ☆アメリカオニアザミ(亜米利加鬼薊)の名は、アメリカ経由で渡来した葉や茎・総苞片など全身トゲトゲの鬼のような薊に由来するそうです。(2013年6月17日撮影)。 ☆アザミは、トゲを意味する「アザ」に植物名に多い接尾語「ミ」が付いたという説、トゲが多いことから「驚き呆れる、傷む、傷ましい」の意味の「あざむ」に由来する説などがあるそうです。漢字の「薊」は、「草冠+魚+刀」からなる字で「魚」はトゲトゲした骨があることを表し、トゲがあって刀のように刺す草を表しているそうです。(2017年9月8日撮影)。 ☆アザミ全般の花言葉は、「独立」「厳格」「権威」「復讐」「満足」「安心」「人間嫌い」「触れないで」などだそうです。アメリカオニアザミ独自の花言葉があるかどうかわかりませんが、しろうと自然科学者は「触れないで」を一押ししたいと思います。(2017年9月8日撮影)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.10.14 05:05:26
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