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カテゴリ:山野草
☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて6年11カ月、連載は連続2,500回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[23]】はキンポウゲ科の植物です。第16回は、センニンソウの花です。(2014年8月31日撮影)。
☆センニンソウは、北海道南部から沖縄の日当たりの良い道ばたの低木林や林縁に生えるキンポウゲ科センニンソウ属の多年草です。つる植物で、他の木や草にからみつきながら長い茎を伸ばして成長していきます。(2015年9月11日撮影)。 ☆センニンソウの茎は、円柱形で肋があります。(2017年9月8日撮影)。 ☆センニンソウの葉は対生し、長い葉柄がある奇数羽状複葉で、小葉は全縁で3~7枚です。この写真では、小葉が3枚と5枚です。(2017年9月8日撮影)。 ☆こちらの写真では、小葉が5枚です。(2017年9月8日撮影)。 ☆センニンソウの花期8~9月で、茎の先端や葉腋から三出状の集散花序を出し、白い花をつけます。(2015年9月11日撮影)。 ☆センニンソウは、蕾の先が丸いボタンヅルと違い、蕾の先が尖っているのが特徴です。センニンソウの花は、4枚の花びらに見えるのは萼片で、花びらはありません。蕾を包んでいる黄緑色の4枚の萼片が十字形に外に広がって伸び、白い花びらのようになります。(2013年8月3日撮影)。 ☆センニンソウの花のつくりは、4枚の白い萼片、萼片より短い多数の雄蕊、数本の雌蕊です。雄蕊は、花糸も葯も白く、およそ40本あります。この写真では、雌蕊が6本見えます。最大で8本くらいあります。(2017年9月8日撮影)。 ☆センニンソウ(仙人草)の名は、果実の先端にある羽毛状の白い毛を仙人のヒゲ(髭)に見立てて名付けられたそうです。センニンソウの果実は卵形の痩果(そうか)で、長さ7~8ミリ、扁平で厚いふちがつき、寝た毛があります。果実には3センチの長い羽毛状の毛がある花柱が残ります。「痩果(そうか)」とは、一つの種子が薄くて堅い果皮の中に包まれている果実のことです。(2015年11月12日撮影)。 ☆センニンソウの別名は、ウマクワズ(馬食わず)、ウシノハコボレ(牛歯欠)です。これは、センニンソウが有毒なので、馬が食べずに残すこと、牛が牧草と一緒に食べてしまうと歯が抜けてしまうことからつけられたものだそうです。(2014年8月31日撮影)。 ☆センニンソウの花言葉は、「安全」「無事」だそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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