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カテゴリ:山野草
☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて7年、連載は連続2,500回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[23]】はキンポウゲ科の植物です。第18回は、コボタンヅルの花です。(2017年8月24日撮影)。
☆コボタンヅルはボタンヅルの変種で、関東地方・中部地方の日当たりの良い林縁や低木林に絡んで生育するキンポウゲ科センニンソウ属のつる性の半低木です。 ☆コボタンヅルの茎は、ボタンヅルと同じように円柱形で稜角があります。 ☆コボタンヅルの葉は対生し、ボタンヅルの葉は1回3出複葉ですが、コボタンヅルの葉は2回3出複葉です。なお、植物図鑑『日本の野生植物 2』によると、コボタンヅルは葉が2回3出複葉が基本ですが、葉が1回3出複葉のものもあるそうです。この写真で見ると、右側の葉はほぼ2回3出複葉ですが、左側の葉はボタンヅルの葉とは異なりますが、1回3出複葉と2回3出複葉の中間形に見えます。 ☆左側の葉です。先端の葉は3小葉に分かれていますが、左右の葉は1回3出複葉と2回3出複葉の中間形に見えます。コボタンヅルはボタンヅルの変種ということなので、引き続き観察していきたいと思います。 ☆コボタンヅルの花期は8~9月で、今年伸びた枝の葉腋から、3出集散状の花序を上向きに出します。 ☆葉腋とは「葉と葉のついている茎とのまたになった部分、つまり葉の付け根にあたる」という解説がありますが、写真で見ると、葉の付け根の下から集散花序が出ているように見えます。 ☆コボタンヅルの花は花弁がなく、花弁状の白い4枚の萼片があります。 ☆コボタンヅルの雄蕊は、萼片と同じ長さで多数あります。雌蕊は、たくさんある雄蕊の中央に数個あります。 ☆コボタンヅル(小牡丹蔓)の名は、2回3出複葉なので小葉の大きさがボタンヅル(牡丹蔓)より小さいことに由来するそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.02.28 05:02:14
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