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カテゴリ:山野草
☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて7年、連載は連続2,500回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[23]】はキンポウゲ科の植物です。第19回は、ヤマトリカブトの花です。(2012年9月14日撮影)。
☆ヤマトリカブトは、本州中部地方以北から東北地方の林縁や林中に生えるキンポウゲ科トリカブト属の多年草です。オクトリカブトの変種だそうです。ヤマトリカブトは毒草として知られ、全草にアコニチンという猛毒を含み、誤って食べると痙攣(けいれん)や呼吸困難をひき起こして死亡するそうです。 ☆ヤマトリカブトは、茎は草原では直立しますが、林のふちでは弓なりに曲がり、高さは80~150センチで、茎の上部で多少分枝します。 ☆ヤマトリカブトの中ほどの茎葉は円心形で深く3~5つに分かれ、裂片は披針形または卵状披針形であらい鋸歯があります。 ☆ヤマトリカブトの花期は8~10月で、青紫色の散房状総状花序をつけます。 ☆ヤマトリカブトの花は、青紫色の花びらのように見えるのは5枚の萼片です。 ☆5枚の萼片のうち、上の頂萼片はカブト形でもっとも大きく、左右の側萼片2枚は丸い形、下萼片2枚は細長い楕円形です。雄蕊は多数、雌蕊は3~5本あるそうです。本来の2枚の花びら(花弁)が雄蕊・雌蕊の奥にあり、細長い蜜腺としての器官になっているそうです。 ☆側萼片の内側を拡大して見ると、多数の雄蕊とともに、中央には雌蕊が3本見えるようです。雄蕊の奥に、2本の花弁基部が見えるようです。 ☆ヤマトリカブト(山鳥兜)の名は、山地に自生するトリカブト(鳥兜)であることから。トリカブト(鳥兜)の名は、花の形が舞楽でかぶる鳳凰(ほうおう)の頭をかたどった冠(鳥兜)に似ることから名付けられたそうです。 ☆ヤマトリカブトの花言葉は、「騎士道、厭世家」だそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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