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カテゴリ:山野草
☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて7年、連載は連続2,500回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[23]】はキンポウゲ科の植物です。第23回は、フクジュソウの花です。(2016年2月9日撮影)。
☆フクジュソウは、北海道から九州の落葉樹林下に生えるキンポウゲ科フクジュソウ属の多年草です。フクジュソウは、江戸時代から観賞用として栽培されており、園芸品種は100種類を超えるそうです。(2012年4月30日撮影)。 ☆フクジュソウの茎は高さ15~30センチで、下部に芽を包んでいた鞘状の大きな鱗片があり、その脇から枝分かれした茎が伸びます。(2017年2月11日撮影)。 ☆フクジュソウの葉は互生で、3~4回羽状に細かく分かれ、基部には羽裂する小さな托葉があります。(2017年2月25日撮影)。 ☆フクジュソウの花期は2~4月で、茎先に1~数個の花をつけます。(2017年2月25日撮影)。 ☆フクジュソウの花は、背面が赤紫色の萼片が数枚、花弁は萼片より長く20~30枚、多数の雄蕊、多数の雌蕊があります。(2017年2月25日撮影)。 ☆フクジュソウは、昆虫に花粉を運んでもらう虫媒花ですが、花に蜜はありません。そこで、フクジュソウは、お椀型に咲く花びらを使って太陽の光を花の中心に集めており、その暖かい空間に昆虫を引き寄せています。(2013年2月4日撮影)。 ☆フクジュソウは花後に集合果ができ、果実は倒卵形の痩果(そうか)で、全体に短毛があります。痩果にはカギ状に曲がった花柱がつき、成熟すると落ちやすくなっています。「痩果(そうか)」とは、一つの種子が薄くて堅い果皮の中に包まれている果実のことです。(2012年5月7日撮影)。 ☆フクジュソウ(福寿草)の名は、新春を祝うおめでたい幸福と長寿を表す「福寿」に由来するそうです。元日草や朔日草という別名もあります。(2016年2月9日撮影)。 ☆フクジュソウ(学名:Adonis ramosa)の花言葉は、「幸せを招く」「永久の幸福」「悲しき思い出」などだそうです。「幸せを招く」「永久の幸福」は古くから縁起のよい花とされてきたことに由来し、「悲しき思い出」はギリシャ神話でイノシシに襲われ命を落とした美少年アドニスの伝説にちなむそうです。(2017年2月25日撮影)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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