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テーマ:楽天写真館(356038)
カテゴリ:山野草
☆8月22日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(15回目)に行きました。その内容を紹介しています。ヤマホトトギスの花です。ヤマホトトギスは、花被片が強くそり返っていることなどで、ヤマジノホトトギスと区別できます。(2019年8月22日撮影)。
☆ヤマホトトギスは、北海道西南部・本州(岩手県以南)・四国・九州の山地の林下に生えるユリ科ホトトギス属の多年草です。 ☆ヤマホトトギスの葉は、長楕円形または楕円形で長さ8~15センチ、先は短く尖っており、下部の葉は無毛ですが上部の葉には毛があるそうです。 ☆ヤマホトトギスの花期は7~9月で、茎の先端や葉腋に花が数個の散房花序を出します。花は、上向きに開きます。この写真は以前観察したものです。(2017年9月9日撮影)。 ☆ヤマホトトギスの花のつくりは、強くそり返り紫色の斑点がある6個の花被片(外花被片3個と内花被片3個)、雄蕊6個、紫色の斑点がある雌蕊の花柱は3個で先端が2つに分かれています。 ☆花被片6枚のうち、幅の広い3個が外花被片(萼片)、幅の狭い3個が内花被片(花弁)です。ヤマホトトギスの花柄には毛があり、外花被片の外面に腺毛があります。 ☆花披片は、長さ1.5~2センチ、強く反曲することが多く、白色に紅紫色の斑点があります。ヤマホトトギスの強く反り返った花被片内側が、中凹みとなりますが、ヤマジノホトトギスと異なる特徴です。よく見ると、外花被片の外面に腺毛があるのがわかります。 ☆なお、花被片の基部の斑点が大きく密なことが多いのも特徴です。この写真は以前観察したものですが、花被片の基部の紅紫色の斑点が大きく密になっています。(2017年8月24日撮影)。 ☆ヤマホトトギスの雌蕊の花柱と分枝には、紫斑があります。花柱と分枝をよく見ると、腺毛状の突起が見えます。花糸の外面や花柱の基部に斑点があるものや、ほとんどないものがあります。花糸の上面(内面)には斑点はありません。この写真にはありませんが、ヤマホトトギスの果実は蒴果で、長さが約3センチです。 ☆ヤマホトトギス(山杜鵑草)の名は、山地に咲くホトトギスから。ヤマホトトギスは、平地にも咲きます。ホトトギス(杜鵑草)の名は、花被片の斑点模様が野鳥のホトトギス(杜鵑、不如帰)の胸の模様に似ていることに由来します。 ☆ヤマホトトギスの花言葉は、「優柔不断」です。 ☆後日撮影した写真です。ヤマホトトギスの雌蕊の花柱に、紫斑が見えます。(2019年9月12日撮影)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.09.27 05:34:28
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