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しろうと自然科学者の自然観察日記

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2019.10.08
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カテゴリ:山野草
☆9月6日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(16回目)に行きました。その内容を紹介しています。チヂミザサ(ケチヂミザサ)の花です。(2019年9月6日撮影)。
  • チヂミザサ01.jpg

  • ☆チヂミザサは、本州から九州の平地や丘陵地の林縁の日陰に生えるイネ科チヂミザサ属の多年草です。
  • チヂミザサ02.jpg

  • ☆茎は細く、基部は地を這って分岐し、斜上して高さ10~30センチになります。種子で繁殖し、やや群生します。
  • チヂミザサ03.jpg

  • ☆チヂミザサの葉は、長さ3~7センチ、幅1~1.5センチの広披針形で、先端は尖っており、縁は波打っています。葉には、葉鞘とともに毛が多く見られます。
  • チヂミザサ04.jpg

  • ☆チヂミザサの葉は、基部が葉鞘となって、茎を抱いています。
  • チヂミザサ05.jpg

  • ☆チヂミザサの花期は8~9月で、穂状で紫褐色を帯び長さ3~4.5センチの花序を伸ばし、花軸には毛があり、まばらに小穂(ショウスイ)をつけます。
  • チヂミザサ06.jpg

  • ☆チヂミザサの小穂を見ると、長く伸びる芒とともに綿毛状の雌蕊や葯がクリーム色の雄蕊が見えます。
  • チヂミザサ07.jpg

  • ☆詳しいことはわかりませんが、小穂は狭卵形で長さ3~3.8ミリ、小花が2つあります。細い花糸の先端に黄色い葯が垂れ下がった雄蕊が見られるのが第2小花で、何も付いていない方が第1小花です。第1小花は生殖機能が退化していて結実しません。第1苞穎は広披針形、第2苞穎は狭卵形で小穂より短く、ともに直立する長い芒を出します。
  • チヂミザサ08.jpg

  • ☆1個の小穂を観察してみました。左側の長い芒がついているのが第1頴、その内側に見える大きいのが第3頴で短い芒があります。右側に見える中くらいの長さの芒は、第2頴の芒なのでしょうか。
  • チヂミザサ09.jpg

  • ☆チヂミザサ(縮み笹)の名は、葉の形が笹に似ていて、葉の縁が縮んだように波打っていることから名づけられました。チヂミザサには、茎や花序軸に開出する毛の多いもの、少ないものなどあり、 毛が多いものをケチヂミザサ、毛の少ないものをコチヂミザサと分ける場合があります。
  • チヂミザサ10.jpg

  • ☆チヂミザサの花言葉は、「強い結びつき」です。実が熟すと、赤紫色の長い芒が粘液を出して粘り着く「ひっつき虫」になることに由来するのでしょうか。





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    Last updated  2019.10.08 06:00:57
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