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カテゴリ:フランソワーズサガン
今日は最近読んでいるサガンの「赤いワインに涙が」
という短編集の中から 「未来の女」「田舎への小旅行」「コースの途中で」を読んだ ●「未来の女」 あらすじ 処罰を受ける運命にある 貴族や高い身分の金持ちの命を、 裏の手段で救ってきた「未来の女」と 仇名がついている美しい娼婦。 ある仕事で替え玉に用意した男と恋に落ちてしまう女の話。 感想 サガンらしいディティールではあるけど、 やや「手抜き感」が否めない内容かなー 本当に短い話なので特に印象に残らず… ●「田舎への小旅行」 あらすじ 戦争の爆撃を逃れるためにロールスロイスに乗って パリから逃げる美しい女と その若い情人(アマン)と社交界に君臨した老女。 気の効いたホテルも電話もない田舎町で攻撃を受け ロールスロイスがクラッシュ。 そこで出会った田舎の青年に命を助けられる女とその連れ… 感想 自分の置かれた身分の高い階級の女が、 非常事態に陥った時に金持ちの人間の場違いで滑稽な本質を見たり、 今まで惹かれなかったタイプの田舎の青年に心奪われたり… サガンの得意とする心理描写、人物描写が面白い。 キャラクターがはっきりしていて面白かった。 ●「コースの途中で」 あらすじ かつては「女にモテる伊達男」だった男が年老いて、 若い女とその恋人とゴルフのコースに出る。 「伊達男」は既に現役を引退しているみじめな自分を感じ、 ゴルフの途中でわざとプレイを断念する方法を考える。 感想 これもサガンの得意とする心理描写、人物描写が私好み。 昔綺麗だったおばさんとかおじさんとかって、 自分が年老いている事を理解していない悲しさがある。 この作品はその悲しさとか逆にちょっとした事で 元気を取り戻したり… すごく深いと思える作品だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年08月29日 19時16分02秒
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