テーマ:今日聴いた音楽(75123)
カテゴリ:病気・通院・心の動き etc.
私はどこかがおかしいのかもしれない。
昨日、図書館で、ヘンリク・シェリングが弾く、 J.S.バッハのヴァイオリン協奏曲をのCDを借りてきた。 それを聴いたのだけど・・・何も感じない。 本当に、『何も』。 好きとも、嫌い、とも、何にも感じない。 ただ流れていって、通り過ぎていっただけ、というか。 カタチが『美しい』というのは、分かる。 六角形や八角形が、『美しい』というのと同じように。 でも、心の表面が上滑りしているというか、 こんなにも何も感じないことが初めてで、怖くなった。 また、逆戻りしたんじゃないかって。 何も感じない、ただ外は外で、自分の中は波も風も立たないように。 「感動」も「熱」もない、あの頃に戻ったんじゃないかって。 思わず、グールドのバッハを聴いたら、 いつものようにあったかくなって、安心した。 鈍くなってるんじゃない、感じなくなったんじゃないって。 ヴァイオリンの音にだけ、こんなにも反応しないなんてことがあるんだろうか? 弦楽器なら、コントラバスやギターの音には反応するのに。好きなのに。 どこかやっぱり、おかしいのかな? 子供の頃に聴き過ぎて、麻痺しちゃったとか? (親がヴィヴァルディの四季ばっか聴いてて、それにアルビノーニのアダージョが入ってた) 久々に、自分の感覚を疑ったというか、怖くなった。 もしかしたら、色々聴きすぎて、感動しなくなったのかと。 それって、すごく哀しいことだと思うのです。 何かを感じるから、生きてるという実感が湧くわけで。 前の、あの「鈍くなってる」というか、「膜が張ったような」というか、 あの感覚には、戻りたくないと、心のどこかが言っている気がする。 でも、いつまた戻るか分からない、そんな恐れのようなものもあって。 こういう、ネガティブさがイカンのだろうとは思うのだけど。 感動できるうちは、まだ大丈夫。 泣いた後に無理せず笑えるなら、大丈夫。 ・・・ちょっとだけ弱音を吐いてみました。 しばらくは、バックハウスさんとグールドさんのピアノの音色に浸ってみます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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