人生の節目節目で、起こった出来事、出会った人、考えたこと。
いろいろあるけど、ちゃんと生きよう。そんな気持ちになる4つの「今」を切り取る物語。
冠...地方新聞の新米記者が成人式を取材。そこから事件が始まる。
婚...引退したお見合いおばさんに持ち込まれた2枚の写真の行末。
葬...社命で葬式に連れて行ったおばあちゃん。その人生とは。
祭...取り壊しを決めた田舎家で姉妹は最後のお盆をする。
4つの物語がそれぞれ一話完結ながら、それぞれの登場人物がリンクしていて
より一層その登場人物たちの姿が目に浮かぶような、そんな本です。
とにかくお勧め!
読みやすく、途中で止められないくらい一話一話にのめりこんで読んでしまいました。
読後感もさわやかです。
一番さわやかな気持ちになったのは「冠」のお話かな。
うふふと笑ってしまったのは「婚」、残りの二話もしみじみします。
この人の別の作品も読んでみたくなりました。