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カテゴリ:ソ連・ロシア映画
ロシアの児童文学作家エドワード・ウスペンスキーの原作を、ロマン・カチャーノフ監督が映画化した人形アニメーション。 かわいい容姿の架空の動物チェブラーシカが繰り広げる、ほのぼのした日常を描いたハートフルでキッチュな短編集。 人形アニメーションなのにこのキッチュな感じがたまりません。子供よりも大人ウケしそうな主人公たちが愛らしい。 寂しく楽しく、孤独で温かく切ない。 なんじゃそりゃ、という感じですが、でもいろんな感覚になる不思議な人形アニメーションです。 以前紹介した「ミトン」「ママ」「レター」のロマン・カチャーノフ監督で、あの時感想に書いたような、ソ連映画らしい?暗さがまた心をくすぐります。 だれも彼も寂しくてかまって欲しいだけ。 意地悪で怪盗のシャパクリャクばあさんだって、ただ有名になりたいから悪さをするだけなのです。 ‘動物園のワニ’が仕事のゲーナ、正体不明のチェブラーシカ、みんな孤独でみんないい奴。 ほのぼのとした内容と微妙な暗さが、今の時代にはとてもシュールに映ります。 ゲーナが奏でるアコーディオンの音色と唄がお気に入り。 全体の音楽も懐かしい響きで、吹き替えでないほうが、より古さの味が加味されて魅力的に聴こえました。 DVDには三つのお話が収録されています。 一つ目は、チェブラーシカが八百屋さんのオレンジの木箱から登場して、友達募集中のゲーナたちと友達になるお話。 二つ目は、チェブラーシカとゲーナがボーイスカウトに入りたくて奮闘するお話。 そして三つ目は、汽車で旅行へ出掛けたふたりに、意地悪なシャパクリャクばあさんが邪魔をする旅先での騒動。 特典のおまけには、もうひとつ10分ほどの短編も入っているのでお見逃しなく。 自分が誰なのかもわからないチェブラーシカと、その友人たちの物語。 人が困ってるのを見るて楽しむ・・・悪趣味っぽいけど、これはカタルシスというのもなのでしょうか。 雨の日の午後に見ていたい、そんな映画でもありました。 愛らしいチェブラーシカはグッズになって、雑貨店でも見かけます。 絵本も人気がありそうですね~ 監督 ロマン・カチャーノフ 原作 エドワード・ウスペンスキー 美術 レオニード・シュワルツマン 声 クララ・ルミャノワ 、ヴァシリイ・リヴァノフ (カラー/64分) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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