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カテゴリ:ドイツ映画
世界最高のオーケストラ、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と250名の子どもたちによる、壮大な共演プロジェクトを記録したドキュメンタリー。 ベルリン・フィル首席指揮者のサー・サイモン・ラトルによる、この斬新な企画立案から、本番までの辛く楽しい稽古の様子や、楽団のリハーサル風景に密着。少しずつ変わってゆく子どもたちの姿を映し出していく。 先日、PMFのコンサートで聴いた「春の祭典」つながりで、おすすめしていただいたのが、この作品。 あらゆる人種の20歳までの子どもたちを集め、ベルリン・フィルとダンスで共演してもらおう、というプロジェクトを追います。 音楽に親しんでもらう――これが一番のコンセプトでした。 普段クラシックを聴かない踊ったことのない子どもたちが、奮闘の末、成功を収めるまで。 家庭環境や祖国への思いを抱えた、複雑な年頃の子どもたちは、自信がなく始めやる気もありませんが、週を跨ぐごとにモチベーションが変わっていく様がきちんと捉えられています。 だからこそ、本番を迎えた彼らの様子や、舞台の模様を見てジーンとくるのでしょう。 もっとスケール小さな舞台ですが、同じような経験をしたことがあるので、なんだか身近なテーマでもありました。 恥ずかしがる姿も、思い当たります。 大人になってからですが、平田オリザさんのワークショップで「笑ってはいけない」と劇団の団長に叱られたことを思い出しました。 自信のなかった彼らが立派なダンスを披露する感激。 舞台を通しで観たい!とつい思ってしまいますが、そこは上手く端折ってあります。 その代わり、翌年の企画にも出演した子の記録など、特典映像で合わせて知ることができるのは、よいところ。 気に入ってCDを買った「春の祭典」の演奏シーンも密かに楽しみにしていたのですが、子どもたちがメインで描かれるドキュメンタリーでした。 春の祭典はたまたま第一回目の曲に選ばれた、という位置づけ。 音楽よりも、ダンス。原題のRHYTHM IS IT!です。 教育プログラムというこの企画は素晴らしい。 後年、年齢の幅も広げられたりと、年々進化しつつあるようですね。 ドキュメンタリーゆえ、淡々としていますが、本番までのカウントダウンに胸が高鳴りました。 監督 トマス・グルベ 、エンリケ・サンチェス・ランチ 撮影 レネ・ダメ 、マルクス・ウィンターバウアー 音楽 イゴール・ストラヴィンスキー 『春の祭典』 出演 サイモン・ラトル (指揮) ロイストン・マルドゥーム (ダンス・ユナイテッド振付師) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (カラー/105分) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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