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2007.08.09
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カテゴリ:ドイツ映画

 
 世界最高のオーケストラ、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と250名の子どもたちによる、壮大な共演プロジェクトを記録したドキュメンタリー。
ベルリン・フィル首席指揮者のサー・サイモン・ラトルによる、この斬新な企画立案から、本番までの辛く楽しい稽古の様子や、楽団のリハーサル風景に密着。少しずつ変わってゆく子どもたちの姿を映し出していく。


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  先日、PMFのコンサートで聴いた「春の祭典」つながりで、おすすめしていただいたのが、この作品。
あらゆる人種の20歳までの子どもたちを集め、ベルリン・フィルとダンスで共演してもらおう、というプロジェクトを追います。
音楽に親しんでもらう――これが一番のコンセプトでした。

普段クラシックを聴かない踊ったことのない子どもたちが、奮闘の末、成功を収めるまで。
家庭環境や祖国への思いを抱えた、複雑な年頃の子どもたちは、自信がなく始めやる気もありませんが、週を跨ぐごとにモチベーションが変わっていく様がきちんと捉えられています。
だからこそ、本番を迎えた彼らの様子や、舞台の模様を見てジーンとくるのでしょう。
 

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もっとスケール小さな舞台ですが、同じような経験をしたことがあるので、なんだか身近なテーマでもありました。
恥ずかしがる姿も、思い当たります。
大人になってからですが、平田オリザさんのワークショップで「笑ってはいけない」と劇団の団長に叱られたことを思い出しました。

自信のなかった彼らが立派なダンスを披露する感激。
舞台を通しで観たい!とつい思ってしまいますが、そこは上手く端折ってあります。
その代わり、翌年の企画にも出演した子の記録など、特典映像で合わせて知ることができるのは、よいところ。

気に入ってCDを買った「春の祭典」の演奏シーンも密かに楽しみにしていたのですが、子どもたちがメインで描かれるドキュメンタリーでした。
春の祭典はたまたま第一回目の曲に選ばれた、という位置づけ。
音楽よりも、ダンス。原題のRHYTHM IS IT!です。
教育プログラムというこの企画は素晴らしい。
後年、年齢の幅も広げられたりと、年々進化しつつあるようですね。
ドキュメンタリーゆえ、淡々としていますが、本番までのカウントダウンに胸が高鳴りました。




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 監督  トマス・グルベ 、エンリケ・サンチェス・ランチ
 撮影  レネ・ダメ 、マルクス・ウィンターバウアー
 音楽  イゴール・ストラヴィンスキー 『春の祭典』
 出演  サイモン・ラトル (指揮)
      ロイストン・マルドゥーム (ダンス・ユナイテッド振付師)
      ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

   (カラー/105分)








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Last updated  2007.08.28 23:17:48
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