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行きかふ人も又

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2007.10.02
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カテゴリ:スペイン映画

  交通事故で昏睡状態に陥ったまま目覚めないアリシア(ワトリング)を、4年間世話し続けている看護士のベニグノ(ハビエル・カマラ)。一方、事故で昏睡状態に陥った女闘牛士リディア(フローレス)の恋人マルコ(グランディネッティ)は、悲嘆にくれるばかりだった。いつしか親しくなる二人は語り合い友情を深めていくのだったが――。

 監督は「オール・アバウト・マイ・マザー」が素晴らしかったペドロ・アルモドバル。現代人が抱える孤独を温かく見つめ、悲劇のあとの希望を包み込むように美しい映像で綴っていく。
バレーダンサーのアリシアをつきっきりで看護するのは、彼女の父親に雇われたベニグノ。一方、女闘牛士のリディアを看病するのは、恋人マルコ。ふたりに共通しているのは、彼女たちを愛していることと、ちょっぴり孤独なことだった。
意思を持たない肉体に触れることもできず、苦悩するマルコにとって、ベニグノの完璧さは驚愕だ。彼女が美しいままでいられよう、すべての世話をし語りかけ続ける姿。しかもそれが4年も続いているというのだから。。奇跡が起こらない限り意識を取り戻すことのない恋人に、どうやって接したらいいのかを、少しずつ彼に学ぶマルコだったのだが…。

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恋人ではないことは明らかなベニグノの正体は、回想シーンで明らかになっていく。
自宅の窓から見える向かいのバレー教室で踊るアリシアに一目ぼれしたベニグノは、彼女が交通事故で意識不明になった時、付きっきりで居ることが許されるこの仕事に就く。
体を拭き、髪を整え、お化粧、マッサージ。彼女の裸を前に、心乱さず大切に扱っているように見えたベニグノ・・。しかし、とんでもない事件が起こってしまう。
それは植物状態のアリシアが何者かにレイプされ妊娠するというショッキングな事件だった―――。
自宅で母親を看病し続けたベニグノは、ずっと孤独だった。傷つくことなく人を愛せる、愛するアリシアを介護することが許されたこの4年は、だからきっと幸せだっただろう。でも、絶対にしてはいけないことをしてしまった。
植物状態にあっても健常者と同じに接するベニグノを、なんてスゴイと思って見ていた前半。マルコにはできないことができる彼。でもまともなのはマルコであって、ベニグノじゃない。
心が病んでいると分かった時、すごく悲しい思いがする。
自分たちと同じ、愛の種類であったと思うからこそ、肉体を犯すという行為をしてしまったベニグノに、物凄くショック受けてしまう。

刑務所に入ったベニグノに、最後まで知らされないラストの大きな悲劇後の奇跡は、希望を照らしていてよかった。
こちらも死ぬまでに観たい映画1001本に選ばれている。

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監督・脚本  ペドロ・アルモドバル
製作  アグスティン・アルモドバル
撮影  ハビエル・アギーレサロベ
音楽  アルベルト・イグレシアス
出演  ハビエル・カマラ 、ダリオ・グランディネッティ 、レオノール・ワトリング   
(カラー/117分)







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Last updated  2012.03.05 20:58:06
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