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カテゴリ:鑑賞 etc
本日が最終日だった、吉村作治のエジプト展を観てきました。 最後の週末は案の定すごい人出で、じっくり心ゆくまで・・とはいきませんでしたが、それなりに面白かったです。 全国を巡回してきたはずなので、ご覧になられた方も多いかもしれませんね。 早稲田大学古代エジプト調査隊40年を記念して開かれた催しで、展示は250点あまり。 今回の一番の注目は、なんといっても青いミイラマスク。ダハシュールで2005年に発掘されたセヌウの棺とミイラマスクは、暗い一室でひと際、異彩を放っていました。 棺は彩色されていてウジャトの眼という、棺の中の人が外を見るための眼が描かれています。ゾクッとするような存在感ある木箱。 中のマスクは色彩の青がとても綺麗で、3800年を経ているとは信じがたい良い状態に見えました。 ツタンカーメン王の指輪 アンケセナーメン王妃の指輪 この二点の他なら、ツタンカーメンとアンケセナーメンの指輪が感慨深い。実際に指にはめていたと、想像するだけで浪漫です。 展示物の最後には「第2の太陽の船」引揚げ・復元プロジェクトへの応援募金箱が。 後ろから来たご夫婦の会話―――「こういうところが日本よね」 大きな募金箱には千円札がいっぱい。 いいものを見せてもらって、寛大になってるところを、皆さん入れていくのでしょう。 その通りだなと苦笑しながら、プロジェクトは応援したいので、私も百円玉一枚チャリンと募金して、会場を後にしました。 5000年の時の流れは、わかりにくい。 たとえば100年なら、その時の重みは想像で間に合うけれど、5000年はあまりに遠い。 力強くて、原始のデザインは普遍。古さをあまり感じない。 まだ現役で、たゆとう生命の息吹を放っているようで。 石も木もテラコッタも、きっと未来永劫この地球が滅ぶまで、残るのではないかと思われた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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