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行きかふ人も又

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2008.03.23
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カテゴリ:鑑賞 etc

 本日が最終日だった、吉村作治のエジプト展を観てきました。
最後の週末は案の定すごい人出で、じっくり心ゆくまで・・とはいきませんでしたが、それなりに面白かったです。
全国を巡回してきたはずなので、ご覧になられた方も多いかもしれませんね。

早稲田大学古代エジプト調査隊40年を記念して開かれた催しで、展示は250点あまり。
今回の一番の注目は、なんといっても青いミイラマスク。ダハシュールで2005年に発掘されたセヌウの棺とミイラマスクは、暗い一室でひと際、異彩を放っていました。

photo11-m.jpg yoshimura02.jpg 


棺は彩色されていてウジャトの眼という、棺の中の人が外を見るための眼が描かれています。ゾクッとするような存在感ある木箱。
中のマスクは色彩の青がとても綺麗で、3800年を経ているとは信じがたい良い状態に見えました。

ring_t.jpg  ring_a.jpg
ツタンカーメン王の指輪                         アンケセナーメン王妃の指輪


この二点の他なら、ツタンカーメンとアンケセナーメンの指輪が感慨深い。実際に指にはめていたと、想像するだけで浪漫です。


展示物の最後には「第2の太陽の船」引揚げ・復元プロジェクトへの応援募金箱が。
後ろから来たご夫婦の会話―――「こういうところが日本よね」
大きな募金箱には千円札がいっぱい。
いいものを見せてもらって、寛大になってるところを、皆さん入れていくのでしょう。
その通りだなと苦笑しながら、プロジェクトは応援したいので、私も百円玉一枚チャリンと募金して、会場を後にしました。


5000年の時の流れは、わかりにくい。
たとえば100年なら、その時の重みは想像で間に合うけれど、5000年はあまりに遠い。
力強くて、原始のデザインは普遍。古さをあまり感じない。
まだ現役で、たゆとう生命の息吹を放っているようで。
石も木もテラコッタも、きっと未来永劫この地球が滅ぶまで、残るのではないかと思われた。







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Last updated  2008.03.23 21:55:36
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