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2011.11.08
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カテゴリ:スペイン映画

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 フランスの古都ストラスブールを舞台に、美しく詩情豊かに、6年前に恋した女性を探し彷徨う男の姿を描く――。

出会った場所、街角のカフェに静かに腰を据えて、街ゆく人々のなかから、思い出の恋人を探す主人公。
手元には一冊のノート。白紙のページに彼が描く、カフェで過ごす美しい女性たちのスケッチが、シルビアの面影と重なって、芯の先からも、めくれる頁のあいだからも、思いのニュアンスが優しく匂った。
まるで主人公といっしょになってストラスブールを歩いたような、不思議な充足感に満たされる。
古都の情緒、光と影のモザイク模様。どこもかしこも美しい。

必死になって追いかけた女性が人違いだったとしても・・・この物語にはそれはどうでもいいこと。
静謐に再会への希求だけをつらまえるなら、切なさはいらない。
100%情感でできている、美しいとしか呼びようのない作品だった。

              
      
監督・脚本  ホセ・ルイス・ゲリン / 出演  グザヴィエ・ラフィット  ピラール・ロペス・デ・アジャラ
                (85min/スペイン=フランス合作)






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Last updated  2011.11.09 23:49:10
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