素人が自主制作アニメを作るとしたら
今回は自主製作アニメを作る場合どうすればいいか考えてみます。ただ今の私には無理ですね。アニメーション部門はどうにでもなるけど、音付け・効果音・音楽・声優については専門外だ。というわけで通常はスポンサーが付く訳だけどそこは自前で資金を用意しなければならない。プロデューサー・監督・演出・制作進行・コンテマン・キャラ原案・色指定セル検査は自分で行うこと。これで資金は浮かせられるよね。コンテも自分で切る。そしたら大体の秒数は確定します。次にキャラデザ。(キャラクターデザイン)素人だから上手な絵は描けなくても、イメージ画は描けるはずだ。その他に小物設定。背景設定も同じ。下手でもイメージを形にしたものを用意する。それをあとで専門家に清書してもらえばいい。キャラデザの清書はいくらかな?取り合えず7万くらいなのかな? 専門家というのは作監(作画監督)クラスですが、中国にも作監は居るんです。そこのところは<海外動仕の会社>に頼むのが良いだろう。だからそこは金次第でどうとでもなる。上がってきたデザインに「もっと背が高くて・・・」とか修正してもらって完成させる。さて、コンテもキャラデザ・基本的な設定が出来てるなら作画(第一原画)に関しても<海外動仕の会社>にお願いしましょう。日本人原画マンではないので安く済みます。上がりは日本人には劣りますが、悪くはないです。そして中国人は納期は基本的に守ります。そしてLO(レイアウト)用紙とタイムシート用紙も必要なので、これは他社のものを使用しなければなりません。<海外動仕の会社>に相談してみましょう。余ってる用紙ならたぶんどこの会社にもあります。中国へ作画発注する前には打ち合わせが必要なのですが、中国人には日本語が理解できませんので、赤ペンでコンテに説明書きを加えましょう。<場所>と<人物>は最低でも分かるように。指示は現場の中国人が中国語に翻訳してくれます。(それを1原さんと作監さんに渡します)1cut/1800円は必要です。難しいシーンなら、これの2倍3倍の料金は必要です。はい。上がってきた第一原画を演出がチェックしますよね。これは自分でチェックすること。振付け、演技に修正指示を出す。あまりにも問題のあるシーンならリテーク(やり直し指示)ですが、少々の改善点なら作監に直してもらいましょう。作監は勿論中国人です。最初の段階から<海外動仕の会社>にお願いしておくんです。LO(レイアウト)作監は1cut/2000円は必要です。2500円くらいでもいいかもしれません。言い忘れていましたが、背景会社にも背景を発注しなければなりません。打ち合わせも必要です。コンテも渡しておきましょう。背景会社は自分で探しましょう。イメージに合った作品のエンドクレジットに背景会社のテロップが出てきます。1cut/5000円くらい必要でしょう。素人作品なので、総作監は必要ありませんよね。だからこれでLO(レイアウト)は完成です。完成したLO用紙(原図)のスキャンデータを背景会社に渡してください。LO一式でも構いません。その原図に合わせて背景(BG)が上がってきます。発注してから2~3週間後くらいに。次に原画作業に入ります。これも中国人にお願いしますので、<海外動仕の会社>に作業をお願いしましょう。中国人の作業なので、ただの清書作業扱いの作業となります。コンテ指示なんか見ずにただの清書描きです。この場合2原(第二原画)と呼びます。2原や通常の原画作業は1cut/2000円必要です。難しいシーンならこれの2倍3倍の料金が必要です。2原作業が終わったらやっと動画・仕上げ作業です。略して動仕作業。これが海外動仕作業会社の本当の仕事ね。ですが2原作業が終わって日本にデータを戻してもらっても素人にはチェックしようがありませんよね?ですから最初から2原動仕まとめて発注しちゃえばいいんです。ちなみに値段は、動画1枚/180円。仕上1枚/170円は最低必要でしょうね。合計350円といったところですが、本当は370円は必要かもしれない。これらの作業は手描きです。だからシャープな絵でヌルヌル動くことはないでしょう。ところどころ崩れた顔やプロポーションになるかもしれません。なので個人的には自動中割を扱っている会社にお願いするのが良いと思います。しかし動仕会社で自動中割を取り入れてる会社は少ないです。ですが自動中割なのにダンスシーンでも手描きの様な味わい深い絵になり、キャラ崩れが起こりません。則ちLO作監の絵がそのまま動きます!その場合値段は2原動仕作業の値段と考えておいてください。さて、忘れていましたが、色彩設計と色指定さんがいないんですよね・・・。これをどう乗り越えるかですが、自分でキャラデザにPC上で色を塗ってください。昼色と夜色と夕景色の3パターンは最低必要です。グラデーションはない方が良いでしょう。そのデータを中国側に渡して「このデータから色を拾ってください」と伝えることですね。中国側が色を塗る為には香盤表が必要です。どのカットはどの色で塗るのかという指示表のようなものです。動仕作業が終わったら普通は色指定さんがセル検査を行います。しかし今回の場合素人のアニメ作りなので色指定さんとか雇えないですよね。だから自分で上がってきたデータをチェックする。変なところがあれば中国に修正するように指示を出す。これしかないですよね。そして撮影会社に(paintとtraceのデータ)と(背景上がりデータ)を送る。(カット袋)も必要です。背景会社とも打ち合わせは必要です。T光(光ってる部分)指示とか特殊効果とが2Dデジタルの部分とかの指示を出しましょう。撮影会社には1秒/500円は必要だと思います。普通のTVアニメの場合だと撮影さん上がりは1カットごとの動画で上がってきます。そのあとで編集スタジオに持ち込んで尺調整します。ですが素人のアニメーション制作の場合そこまでする必要はないと思います。今の時代たぶん撮影さんで各カット全て繋いでもらえるのではないでしょうか?確認は必要ですけど。おそらくすぐyoutubeへUPできる素材に仕上げてくれる気がします。これでアニメーションは完成とします。足りないのは音響ですね。ネットから無料効果音探してきましょう。音楽も無料音楽を探してきましょう。アフレコは自分や友人とで声を当てましょうか。演劇やってる友人とかいたら良いかもですね。