読書な日々

全471件 (471件中 201-250件目)

< 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 >

• 

  『小美代姐さん愛縁奇縁』群ようこ著

  「涙を笑顔に取り替えて今日も子連れで東奔西走！人気芸者小美代の愛とご縁の物語。」とってもお久しぶりな、群ようこさんでした。群さんの作品は、エッセイ嫌いの私がエッセイを読みたくなる数少ない作家さんなのです。最近ご無沙汰なんですけどね小美代姐さんのキャラが良いです。どんな人との出会いでも、ご縁だからととっても大切にするんです。私ならとっくに切ってるだろうご縁まで大切に大きいですよねぇ。。。器がここまでの人には成れそうにはないけれど、見習いたいものです。

  2007.09.09

  コメント(2)

• 

  『ランナー』あさのあつこ著

  「長距離走者として将来を嘱望された高校一年生の加納碧李は、複雑な境遇の妹を案じ、陸上部を退部することを決意した。だがそれは、たった一度レースに負けただけで走ることが恐怖となってしまった自分への言い訳だった。走ることから、逃げた。逃げたままでは前に進めない。碧李は、再びスタートラインを目指そうとする―。」この作品も、スポーツ物として読むとちょっがっかりしかねないので、あくまで、苦悩する少年の物語として読むのが正解かなぁ。。。この作品もと書いたのには意味があって、かの名作「バッテリー」大好きな作品なのですが、途中まではスポコン路線でもありつつ青春真っ只中の少年達の苦悩が描かれていてついついスポコン好きな私は、そっち方面に過度な期待をもってしまっていたため、ラストがなんとも…もっと野球をしようよう～～～って･･･物足らなさが･･･消化不良な感じで終わってしまったのでした･･･高校一年生って全く微妙な年頃ですよねぇ。。。親の側から見れば、まだまだ子供なのかもしれないけれど本人にしてみれば、何時までも子どもじゃいられないって思いとまだまだ子供でいたい思いの狭間。。。ゆれてる感じそんな微妙な時期に、妹を守らねば、母を守らねばの思いから大人にならざるをえない碧季･･･でも、それは陸上から逃げ出すための自分自身に対するいい訳でしかないのかと･･･ラストがとても好きです

  2007.09.07

  コメント(6)

• 

  『水上のパッサカリア』海野碧著

  「腕の良い自動車整備工・大道寺勉は3年半前からQ県にある湖畔の借家で、一回り近く年下の片岡菜津と穏やかに暮らしていた。半年前、暴走族の無理な追い越しによる交通事故に巻き込まれ、菜津が死んだ--。菜津が育てた飼い犬と静かな暮らしを続けていた11月のある日、勉が帰宅すると昔の仲間が家の前で待っていた。菜津は謀殺されたのだという、衝撃的な事実を携えて…。」タイトルがとっても素敵ですよねぇ。。。いったいどんな物語なんだろう。。。と楽しみに読みはじめました。しか～し･･･センテンスがやたら長いためか、妙～に読み辛く…おまけに、この物語はいったい何処へ向かって行くのだろう？どこがミステリーなの？？？と疑問がいっぱい主人公の性格によるものなのか、文章が非常に落ち着きがあり過ぎるくらい淡々としているためなのか、ハラハラドキドキ感とは縁遠いですが、最後の最後面白くなります！これから読もうと思っていらっしゃる方どうぞ、ラストまで頑張って読み続けてください！新人さんですが、1950年生まれのおば様でした。この文章の落ち着きは年の功がもたらすもの、だったのかもしれませんねぇ。。。

  2007.09.06

  コメント(4)

• 

  『６時間後に君は死ぬ』高野和明著

  「６時間後に君は死ぬ／時の魔法使い／恋をしてはいけない日／ドールハウスのダンサー／３時間後に僕は死ぬ／エピローグ　未来の日記帳 」短編集だったんですねぇ。。。いつも、なぁ～にも考えずに気になる本を予約してしまう私･･･読み初めてやっと気付くあたり･･･毎日暑いしなぁ～～～と、自分で自分をフォローしつつラストのエピローグ以外はある人物が必ず登場します。中には、名前だけってのもありますが。。。「３時間後に･･･」が一番好きかなぁ運命はきっと変えられる！諦めるな！のメッセージを強く感じました。そういえば、どのお話しも今の自分の現状に迷い、足掻いている女性達が主人公でした。決してラストは華々しくは終わらないのだけれどでも、前向きに生きようという彼女らの力強い決意が爽快でした

  2007.08.31

  コメント(4)

• 

  『鹿男あをによし』万城目学著

  「「さあ、神無月だ－－出番だよ、先生」神経衰弱と断じられ、大学の研究室を追われた28歳の「おれ」。失意の彼は、教授の勧めに従って２学期限定で奈良の女子高に赴任する。ほんの気休め、のはずだった。英気を養って研究室に戻る、はずだった。あいつが、渋みをきかせた中年男の声で話しかけてくるまでは……。」鴨川ホルモーに続く万城目氏第二弾！鹿が喋ったりさえしなければ･･･なんとは無い現代の奈良が舞台の学園物？などと勘違いしかねない舞台設定は普通～～～なのですが･･･よ～く考えれば無茶苦茶破天荒なお話しなのでしたそれぞれの、主要なキャラクター達も良いですちょっと最近剣道に興味があるので、そこも気に入りました。マ・サシ～ロさんも仰ってるようにラストがとっても良かったです早くも第3作が楽しみでたまりません

  2007.08.29

  コメント(4)

• 「全日本吹奏楽コンクール四国支部大会中学生Ｂ部門最優秀賞」受賞おめでとう！！！！

  昨日8月25日、愛媛県県民文化会館メインホールにおいて弟55回全日本吹奏楽コンクール四国支部大会が開催され、娘の中学校が最優秀賞を受賞しました去年は僅か1点の僅差で涙をのんだ、最優秀賞に見事と輝きました今日は、ご褒美ということで一日テーマパークで遊ばせてもらい今夕帰って来ました。本人曰く、初めて自然に涙が出たよ！って凄くうれしそうで、むちゃくちゃなハイテンション奉加帳あつめや、夏休みなのに毎日の弁当作りに母も多少は苦労した甲斐があったというものですま～そんなことより、貴重な中学生という大切なこの時期に頑張った成果が、形になって現れた事これから歩む人生においても、財産になるんじゃないかなぁ改めておめでとうこの日、私は一日で四国を斜めに横断(?)というかなりハードなドライブを経験しました。長女のコンクールの演奏終了後、次女の小学校の親子行事のお泊まり会が行われている高知の東端室戸市まで、高速道路ではなく地道を走りました。ま～実際問題、室戸まで高速道路は開通してないんですが最初はちょっと無理やりな計画だろうかと？自分自身半信半疑の強行軍でしたが、やれば出来るもんですねぇよく頑張った私に、自分で拍手明日は、仕事お休みいただきました大量の洗濯と、お掃除に休む間も無さそうですがせめて朝はゆっくり寝る事としま～す

  2007.08.26

  コメント(12)

• 

  『小説　こちら葛飾区亀有公園前派出所』大沢在昌、石田衣良、今野敏、柴田よしき、京極夏彦、逢坂剛、東野圭吾　著

  「幼な馴染み（大沢在昌）／池袋ー亀有エクスプレス（石田衣良）／キング・タイガー（今野敏）／一杯の賭け蕎麦―花咲慎一郎、両津勘吉に遭遇す（柴田よしき）／ぬらりひょんの褌（京極夏彦）／決闘、二対三！の巻（逢坂剛）／目指せ乱歩賞！（東野圭吾） 」どの作家さんも既読ですが、この作品に登場してくるキャラクターが出てくる作品を読んでいるのが、大沢氏だけっだったのがちょっと失敗面白さが半減してしまったようで…ちょっと心残りです。しかし豪華な作家陣ですよねぇ。。。もうそれだけで、永久保存価値大珍しく図書館利用ではなく購入してしまいました。但しｵｰｸｼｮﾝでですけど「ぬらりひょんの褌」なんか、両津勘吉の登場があったのかどうなのか微妙～～～な作品でしたが、彼の気配を濃厚に感じさせる筆力は素晴らしいなぁ～～と思いました

  2007.08.23

  コメント(12)

• 

  『スロウハイツの神様上･下』辻村深月著

  「猟奇的なファンによる小説を模倣した大量殺人事件から10年。筆を折っていたチヨダ・コーキは見事復活し、売れっ子脚本家・赤羽環と、その友人たちとの幸せな共同生活をスタートさせた。しかし謎の少女の出現により…。 」久しぶりに読み終わるのが勿体ない作品でした辻村作品は、3作品目ですがこの作品が一番気に入りました。登場人物達の年齢が、自分に一番近かった事で共鳴出来る部分が多かったから？かもしれませんが。。。いや～ミステリーでは無いのに伏線がいっぱい作中の何気ない一言やエピソードが、後々とっても大切な意味を持っていたりそこがそう繋がるのね～～～って驚くやら、呆れるやら、ニンマリさせられるやらラストは圧巻でした。まっこんなに都合よくアーティスト達が集まる訳無いでしょ！な～んて、けちを付けたくなる部分も無くは無いですが、愛すべきキャラクター達に偉大なる大作家チヨダ・コーキに魅了されてしまいましたチヨダ作品を読んでみたいものです

  2007.08.20

  コメント(0)

• 

  『虚空の旅人』上橋奈穂子著

  「新ヨゴ皇国の皇太子チャグムが、シュガとともに向かったのは、ヤルターシ海のサンガル王国だった。新王の即位の儀に招かれたのだ。ところが、めでたいはずのお祝いの席で、新王は、傷つけられ、チャグムたちは、はからずも呪詛と陰謀の中に身を置くこととなる。」今回のタイトルは"守り人"では無く、"旅人"でしたねぇ。。。語呂合わせ？？？しかもバルサが登場しないんですよチャグムがシュガと力を合わせて戦うのですあの可愛いチャグムがこんな風にに成長したのね。。。と母のような気分で感慨深げに読んでしまいましたチャグムのような心を持ち続けたまま、王になれればきっと素晴らしい国が築けるはず！王になったチャグムの物語があるのなら、とっても楽しみです♪

  2007.08.14

  コメント(2)

• 

  『夢の守り人』上橋菜穂子著

  「人の世界とは別の世界で花をつけ実をむすぶその“花”は、人の夢を必要としていた。一方、この世をはかなんでいる者は、花の世界で、永遠に夢を見つづけることを望んだ。いとしい者を花の夢から助けようと、逆に花のために魂を奪われ、人鬼と化すタンダ。タンダを命をかけて助けようとするトロガイとチャグム、そしてバルサ。人を想う心は輪廻のように循環する。」守り人シリーズ代３弾今回タンダが活躍！チャグムも出てきて、バルサと一緒に我子に久しぶりに会えたように嬉しかった心に隙がある者･･･この世に希望を持てない者の隙につけ込む“花”なんだか、現実世界でもありそうなお話しで･･･リアリティを感じました。シリーズものってやっぱり、どんどんキャラクターに愛着が湧いて面白くなりますねぇ。。。今度はです！楽しみ

  2007.08.10

  コメント(4)

• 

  『骸の爪』道尾秀介著

  「ホラー作家の道尾は、取材のために訪れた瑞祥房で、口を開けて笑う千手観音と頭から血を流す仏像を見た。話を聞いた真備は、早速瑞祥房へ向かう-。20年の時を超え彷徨う死者の怨念に真備が挑む、シリーズ第2弾。」ホラーと言うよりは、謎解き？推理小説？風な感じです。風でなくてカテゴライズするとそっち系なのかもしれませんが「背の目」の道尾氏、真備氏、摩耶ちゃんに愛着を感じているので彼らの登場で、それなりに面白く読めてしまいましたこんな事件が起きてしまった経緯が、あまりにも切なかったので…次回はもっと軽めの事件で彼らにご登場願いたい感じでした

  2007.08.09

  コメント(0)

• 

  『九月が永遠に続けば』沼田まほかる著

  「最愛の息子が失踪した直後、愛人の男が事故で死んだ。もしかして、息子が殺した…? 亡霊のように現れる過去の絆。」面白かったです～～ラストまではあまりにも呆気ない…というのか、物足らなさだけが残った感じ…こういう作品も珍しいような気がします次回作に期待＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊最近PCの調子がめちゃくちゃ悪い！なかなか立ち上がらないので、苦労して立ち上げた時にはもう疲れてるな～んて日々です先日購入先の家電量販店に見に来てもらい５年間補償を付けていたお陰で、ハードディクの交換を無料でしてくれという事に落ち着きました当初は、修理に出すと３週間以上かかるなんて怖ろしい事をいわれたのですが、訪問修理をしてくれるそうでホッとしてます。３週間もPCが無いなんて考えられませんもの

  2007.08.03

  コメント(0)

• 

  『うさぎとトランペット』中沢けい著

  「宇佐子は小学校５年生。転校生のちょっと変わった女の子ミキちゃんを仲間はずれにするクラスの空気に傷ついて、夏休みを前に学校にいけなくなった。そんな中、ミキちゃんに誘われ、町のウィンド・オーケストラでトランペットを習うようになった宇佐子は、ブラスの楽しさ、演奏の喜びにふれて、次第に生き生きした心を取り戻していく。きらめく音があふれる、感動の長編小説。」またまた吹奏楽部の長女の借りて来ていた作品です！とっても敏感に周りの音を聞き分けてしまう、あまりおしゃべりが得意ではない女の子あまりの口の重さに、読んでるこちらがイライラしてしまうほどの口の重さはどうなの？？？逆に言えば、小説の中の子供達って饒舌な子供が多過ぎるのかも・・・大人になった今でさえ自分の思いを的確に相手に伝える作業は難しいって…常々体感している身としては、自分自身が投影されているようで歯痒くもあったりする訳で…そう、名前のゴトクうさぎのように彼女は耳がいいのです音楽的な耳の良さもあるのですが、周りの人間のおしゃべりが彼女には、話している内容以上の想いまで聞き取れてしまうあまりの感受性の強さが彼女を苦しめてしまうこんなに繊細で大丈夫なのか？？？我子を心配するような気持ちで、ハラハラしながらの前半戦でしたそんな彼女ですが、クラスでは仲間はずれにされている転校生ミキちゃんとの出会い町のオーケストラとの出会いで、力強くなっていく様にホッ。。。何が良いって、音を言葉で表現する技術が素晴らしい作者の中沢けいさんの耳も、うさぎののように鋭いのかしら？？？

  2007.07.29

  コメント(2)

• 

  『ブラバン』津原泰水著

  「大麻を隠し持って来日したポール・マッカートニーが一曲も演奏することなく母国に送還され、ビル・エヴァンスがジョン・ボーナムがジョン・レノンまでも死んでしまった、１９８０年（昭和５５年）。醒めた熱狂の季節に、音楽にイカれバンドに入れあげるボーイズ＆ガールズが織り成す、青春グラフィティ。クラシックの、ジャズの、ロックの名曲にのせ、総勢三十四名のメンバーたちが繰り広げる、大群像劇。四半世紀の時を経て僕らは再結成に向かう。吹奏楽部を舞台にしたほろ苦い「青春」小説。」バリバリ現役吹奏楽部員の娘のリクエスト本！でもね、バリバリ現役では無く、もと吹奏楽部に在籍していた過去を持つ私くらいの年代になって読むとグッとくる作品なのよねぇ。。。今読んでる途中の彼女に感想を聞いてみたところ今はまだ良く解らない・・・この作品の良さは、青二才の君には分からんはずさっと、ほくそえむ母でありましたブラスバンドではなく、ギター＆マンドリン部というなかなかマイナーな部活に所属していた私でも共感出来る部分も多々あり輝かしい青春時代(?)を追想しつつ、もう二度と取り戻すことの出来ないもどかしさと、焦燥ほろ苦くって、甘酸っぱくって、切ない。。。過去に一度だけ帰る事が出来るとしたならあの頃に帰りたい･･･そんな時代と現在の対比がまたまた遣る瀬無いです

  2007.07.23

  コメント(5)

• 

  『図書館危機』有川浩著

  「有川浩『図書館戦争』シリーズ最新刊！！図書館は誰がために―王子様、ついに発覚！山猿ヒロイン大混乱！玄田のもとには揉め事相談、出るか伝家の宝刀・反則殺法！―そしてそして、山猿ヒロイン故郷へ帰る！？そこで郁を待ち受けていたものは！？終始喧嘩腰でシリーズ第３弾、またまた推参。 」ぐっすんとうとう読んじゃいました。読みたくて読みたくてたまらなかったけれど、勿体なくって寝かせていた危機！就寝前の読書って、アルコールのせいも無くは無い(?)んだと思うんだけど眠くなるのが恒の私･･･このシリーズに関しては眠れない明日も仕事だし速く寝なきゃって強迫観念と毎度毎度戦う破目に…このシリーズは思いっきり戦争してましたよねぇ。。。郁ちゃんは郁ちゃんで、すっかり恋する乙女モードで、山猿っぽさが少々欠如してたのは、淋しかったけれど(郁ちゃんには暴れて頂きたい)彼女と彼の恋の行方もとっても気になりますよねぇ。。。次巻で最終のようなのが、寂しい限りです。。。図書館シリーズにはずっと続いて貰いたいなぁ。。。って思いはファンとすれば同じことなのかなぁもう少し先の話しなのですが、有川先生が高知で講演してくれるようです！絶対行ってやる！今から楽しみにしています♪♪サインとか貰えないのかしら作家さんの講演とか初めてなので･･･。

  2007.07.21

  コメント(6)

• 

  『頼子のために』法月綸太郎著

  「「頼子が死んだ」。十七歳の愛娘を殺された父親は、通り魔事件で片づけようとする警察に疑念を抱き、ひそかに犯人をつきとめて相手を刺殺、自らは死を選ぶ―、という手記を残していた。手記を読んだ名探偵法月綸太郎が、事件の真相解明にのりだすと、やがて驚愕の展開が。」チビーズ0439さんがかなり以前にご紹介されてた作品です！面白そうなので、すぐに図書館に予約を入れたのですが…どこにも無いという事で半分諦めていたのですが、自分で検索をするとありましたよ～～～○○図書館にある事を伝えて、再予約をお願いしてやっと手許に法月さんの作品は、初だったのですが、本格の作家さんだったんですねぇ。。。実はとっても苦手な分野のはずが。。。この作品は、とっても楽しめました。解説を書かれた方が、本格では無くハードボイルドを何故書かない！自分は、名探偵法月綸太郎が嫌いだ！みたいな事を書かれてて、なんとなく仰っている意味が解るので是非ハードボイルドを読んでみたいな。。。(もしかしてもう書かれてる？)と思ったことでした。観念の化け物かぁ･･･人の情念の恐ろしさにぞぞぞ～～～。

  2007.07.12

  コメント(2)

• 

  『遙都』柴田よしき著

  「大地震と、人の生き血を吸う妖怪たち。十万人を越える死者が出た京都大災害の１年半後には、琵琶湖の湖底からホタルに似た巨大昆虫が人々を襲い、テニアン島が空を飛んで、京都上空に浮かんでいる。いまや町は危機管理委員会の支配下にあった。黒き神々の手先はあらゆる機関に入り込んでいる。未曾有の災厄に立ち向かい、いったん死んだものの、貴船神社の龍神から、命を授かった地質調査技師の木梨香流は恋人の真行寺君之とともに、時空の裂け目にある闇の牢獄に部屋ごと封じ込められていた。大異変が始まった…。 」「炎都」に続く第2弾！骨董無形さには益々拍車がかかり、自衛隊の砲撃になんのダメージも受けない巨大人食いホタルや、鬼(?)、最後は島が、京都の上空へ飛んでくるなんてむちゃくちゃな展開でしたが、やっぱり面白かった今回は、香流さんの活躍は少々すくなめでしたが、ヤモリの朱星の活躍が楽しかった美枝ちゃんも頑張ったかな！彼女の正体はいったい何者なのか、ちょっと興味深々です！弟3弾！が益々楽しみになりました♪その前に図書館本を1冊片付けます！

  2007.07.10

  コメント(4)

• 

  『炎都』柴田よしき著

  「木梨香流は京都の地質調査会社の技師。地下水の水位の急激な低下が、異変の発端だった。京都府警捜査一課の村雨祐馬は、京都御苑で発見された変死体に驚愕していた。四時間前まで生きていた男が、全身の体液を抜き取られ、カラカラに干からびている。そんな異常殺人が人間に可能なのか？ところがそれは、その後、京都中を恐怖と絶望にたたきこんだ未曾有の大災厄のほんの序曲だった。」面白かったですう～んいったいこの作品はどういった分野に属するんだろう？？？って悩む位、今まで読んだ事の無いタイプの物語でした。現在の京都に魑魅魍魎がばっこするなんで、ありえねぇ～～～ってお話しなのですよ～～ファンタジー？？？ＳＦ？？？木梨香流という少々行き遅れか？みたいな、仕事一途ではあるけれど、ごくごく普通の女性が、妖怪達と戦います！作中では彼女を剛胆な女性と、表現していますが、まさにその言葉のまんまの、強い女性です！守り人シリーズのバルサにも共通する強さに、惹かれます。炎都では一先ず物語りは終結しますが、まだまだこのお話しは続くようです！どう展開していくのか、楽しみです

  2007.07.07

  コメント(0)

• 

  『悲しき人形つかい』梶尾真治著

  「横嶋町に越してきた無名の天才発明家・機敷埜風天とその友人の中岡祐介は画期的な介護支援機器を開発していた。が、ひょんなことから地元の暴力団の抗争に巻き込まれ、開発中の器具を使って突然死した組長を動かすはめに……。痛快娯楽長編！」マ・サシ～ロさんご紹介の作品！！もう、単純に笑える面白さでした装丁から想像するストーリーとは、真逆な感じてっきり梶尾真治さんの作品これが初なのかと思っていたら読んでいましたねぇ。。。黄泉がえりも面白かったですが、同じ作家さんとは到底思えない両極にある作品なのかもしれないですね♪伊良部先生と同じ匂いを感じる、機敷埜風天！シリーズ化されると、面白キャラに成長してくれそうです

  2007.07.04

  コメント(8)

• 

  『チューイングボーン』大山尚利 著

  「“ロマンスカーの展望車から三度、外の風景を撮ってください―”原戸登は大学の同窓生・嶋田里美から奇妙なビデオ撮影を依頼された。だが、登は一度ならず二度までも、人身事故の瞬間を撮影してしまう。そして最後の三回目。登のビデオには列車に飛び込む里美の姿が…。死の連環に秘められた恐るべき真相とは？」楽しみにしてたんです！とっても！図書館本の消化に忙しく、買ったものの、なかなか読めなかったのででもねぇ…見事に私の楽しみを打ち砕いてくれました夜寝る前の読書では、睡眠薬？？？ってくらい良く眠れ出勤前の朝読書中だって眠くなる人と人との絡みがほとんど無く…主人公のあまりの行動力の無さに呆れてかえって感情移入が全く出来ませんでしたま～もっとも行動力のある主人公だったなら、あっと言う間にこの物語は終了してしまいそうなので、こんなにぐずぐずさせていたんだろうけれど…ホラーとしての、怖さも微塵もなかったよ～～～

  2007.06.30

  コメント(4)

• 

  『闇の守り人』上橋菜穂子著

  「女用心棒のバルサは久しぶりに生まれ故郷のカンバル王国にもどる。幼い日、カンバル王に父を殺されたバルサは父の親友ジグロに助けられ、生まれ故郷をあとにしたのだった。しかし、ジグロはそのため汚名を着ることになった。バルサはジグロの汚名を命がけで晴らそうとする。」精霊の守り人に続く守り人シリーズの第二段！自分はジグロの人生の重荷でしか無かったのではないか？バルサの苦悩は故郷に帰り、ジグロの弟ユグロの陰謀を阻止で来た事で、少しは晴れたのでしょうか？バルサの人生も、ジグロの人生もカンバル王の陰謀に翻弄され続けなんとも、遣る瀬無い…ジグロに至ってはもう命さえ無い現実に、憤りを感じますバルサには女としての幸せも味わって欲しいなぁ。。。なんて思う傍ら、心も武人としての力量も並ではない彼女に憧れますこんなカッコいい女になりたいものです

  2007.06.26

  コメント(4)

• 

  『黄金の島』真保裕一著

  「自由と、豊かな暮らしにあこがれるベトナムの若いシクロ乗りたちの前に、組織に追いつめられた日本人ヤクザ・タチバナが現れた。波濤（はとう）の先にあるのは、禍か希望か？夢を追って命を賭けるか、愛を求めて身を捨てるか！荒波を乗り越えて日本に行けば、冷蔵庫やテレビのある暮らしができる。そして、自由も手に入る――ベトナムの若者たちは夢見た。もう一度、愛する人に会いたい――日本を追われ、ベトナムにたどり着いたヤクザは、帰国を決心した。そして彼らは〈黄金の島〉へと船出した。」W(ﾀﾞﾌﾞﾙ)さくらさんお薦めの作品！！なかなかの大作だったもので、読み終えるのに時間がかかりましたが中弛みもあったのかなぁ。。。トータル的には面白かったです！ラストが好みで無かったので(全く個人的ですが…)その分減点(?)私の勤め先は(正確にちょっと違うのですが…)ベトナムに支社を持っていて本社の方にもベトナム人がいるもので、本当にベトナムってこうなのかなぁ。。。一昔前のベトナムの事なのかなぁ。。。などと、興味深々で読み進める事が出来ました。どんな小説でもそうなんですが、航海中のシーンは行き詰りますよねぇ地に足が付いていないってこんなに怖いものなんだなぁ。。。っていつ嵐がくるんだろう、誰かがやっぱり死ぬのかなぁ。。。とかそんな事ばかりを考えてしまいます。早く上陸して～～～ってそれだからこそきっと、面白いんでしょうねぇもっと、航海シーンが多くても良かったんじゃない？などと、↑で書いた事とは裏腹な気持ちもあったりなんかして

  2007.06.23

  コメント(4)

• 

  『家日和』奥田英朗著

  「ずっと外にいた夫の王国か。ずっと家にいた妻の城か。ビター＆スウィートな“在宅”小説。 」サニーデイ／ここが青山／家においでよ／グレープフルーツ・モンスター／夫とカーテン／妻と玄米御飯 とっても軽～く、さら～っとあっという間に読めます！どの短編の主人公達も、今の自分の世代と近いのでなんだか、とっても共感できてしまう。う～ん分かる分るそうそうそんな感じ、な～んて一々納得しながら読んでる奥田さんの作品なんで、この話しはどこに行く～～大丈夫か～～！と思ってしまうのですが、ちょうど良いところでストップがかかるクスッと笑える感が楽しかったです。

  2007.06.18

  コメント(6)

• 

  『詩的私的ジャック』森博嗣著

  「那古野市内の大学施設で女子大生が立て続けに殺害された。犯行現場はすべて密室。そのうえ、被害者の肌には意味不明の傷痕が残されていた。捜査線上に上がったのはＮ大学工学部助教授、犀川創平が担任する学生だった。彼の作る曲の歌詞と事件が奇妙に類似していたのだ。犯人はなぜ傷痕を残し、密室に異様に拘るのか？理系女子大生、西之園萌絵が論理的思考で謎に迫る。」う～ん･･･犀川先生と萌絵ちゃんとの掛け合い(?)が少なめでちょっと物足りなかったかなぁ。。。なぜに今回犀川助教授は中国へ？？？萌絵ちゃん一人に謎解きさせようって魂胆？？？次回作にに期待 !!

  2007.06.17

  コメント(2)

• 

  『冷たい校舎の時は止まる上・中・下』辻村深月著

  凄い！3冊並べるとこうなるんですねぇ。。。今気付きました「ある雪の日、学校に閉じ込められた男女8人の高校生。どうしても開かない玄関の扉、そして他には誰も登校してこない、時が止まった校舎。不可解な現象の謎を追ううちに彼らは2ヵ月前に起きた学園祭での自殺事件を思い出す。しかし8人は死んだ級友（クラスメート）の名前が思い出せない。死んだのは誰！？　誰もが過ぎる青春という一時代をリアルに切なく描いた長編傑作！」はい！長かったですでも、もうラストがいったいどうなるのか、気になって…気になって…でもやっぱり長かったです～～～ミステリーなのか…ホラーなのか…ファンタジーなのか…私としては、謎を解いてやる～～的な気合をいれて読んでいてその割のに、謎は解けず…てかそんな仕掛け？解る訳が無いよ～謎を解いてやる的読み方は間違っていたのかも…です。青春ものとして読むべきなのかなぁ。。。こんな頭もよくって、いい奴ばかりの集団がある訳！ケッと(ジェラシーかなり多めで)は思うものの…県下一の高校で、生徒会役員グループならばそれもありか私もこのグループに入れて欲しいラストがどう来るのか、とっても心配してたのだけど良かった～爽やかな終り方で読後感は凄く良かったです！面白いのは、この物語の登場人物の名前が作者のペンネームになっている所デビューにあたって登場人物の中から気に入った名前を使っちゃったのかなぁ。。。

  2007.06.13

  コメント(5)

• 

  『背の眼』道尾秀介著

  「「レエ、オグロアラダ、ロゴ…」ホラー作家の道尾が、旅先の白峠村の河原で耳にした無気味な声。その言葉の真の意味に気づいた道尾は東京に逃げ戻り、「霊現象探求所」を構える友人・真備のもとを訪れた。そこで見たのは、被写体の背中に二つの眼が写る4枚の心霊写真だった。しかも、すべてが白峠村周辺で撮影され、後に彼らは全員が自殺しているという。道尾は真相を求めて、真備と助手の北見とともに再び白峠村に向かうが…。未解決の児童連続失踪事件。自殺者の背中に現れた眼。白峠村に伝わる「天狗伝説」。血塗られた過去に根差した、悲愴な事件の真実とは?」道尾さんのデビュー作なんですよね！４作品目にしてデビュー作なんて順番が逆のような気がしないでもないですが…「シャドウ」 「片眼の猿」 「向日葵の咲かない夏」のように、あちゃ～～やられた～っていう騙し絵的な面白さは無かったですが･･･ホラー大賞と言うほどの怖さも無かったですが･･･幽霊とか、心霊現象なんて本当にこんなところなんだろうなぁ。。。って…変な所に納得(?)共感(?)してしまいましためっちゃ長かったですが･･･まずまず楽しめました

  2007.06.08

  コメント(4)

• 

  『日曜の夜は出たくない』倉知淳著

  「今日も今日とて披露宴帰りに謎解きを始めた猫丸先輩。新聞記事につられて現地へ赴くこともあれば、あちらの海では船頭修業。絶妙のアドリブで舞台の急場を凌ぎ、こちらでは在野の研究家然とする。飲み屋で探偵指南をするやら、悩み相談に半畳を打つやら…天馬空を行く不羈なるおかたである。事ある所ないところ黒い上着を翻し、迷える仔羊の愁眉を開く、猫丸先輩ここにあり。」またまたくりむーぶ389さんご紹介の作品です！う～ん…これはもしかしてあまり得意ではない本格推理系？と気が付くも主人公(？)猫丸先輩のあまりに変なキャラに釘付け！！！短編集なのですが、どこに猫丸先輩が、いつ出てくるのかとわくわくドキドキ楽しませていただきました猫丸先輩、シリーズ化されてるようですので、またおいおい読んで行きたいと思います。　　　

  2007.06.04

  コメント(2)

• 

  『所轄刑事・麻生龍太郎』柴田よしき著

  「人情溢れる下町を奔走する新米刑事・麻生龍太郎、２５歳。誰の目にも日の当たる道だけを歩んでいるように映る龍太郎だが、人には明かせない秘密があった…。ベストセラー「緑子」シリーズの人気キャラクターの過去が初めて明らかに！人情溢れる下町を奔走する新米刑事の内面に迫った連作警察小説。」・大根の花・赤い鉛筆・割れる爪・雪うさぎ・大きい靴５編の短編が収録されています。麻生龍太郎を知らずにこの作品を読んで果して面白いのかとちょっと疑問も残りつつも・・・それぞれの、事件or事故に対する龍太郎の姿勢にすてき惚れ直しました(惚れてた？？？)

  2007.05.31

  コメント(6)

• 

  『紫のアリス』柴田よしき著

  「不倫を清算し会社を辞めた紗季は、夜の公園で男の死体と「不思議の国のアリス」のウサギを見る。果たして幻覚か？引越したマンションで、隣人の老婦人のお節介に悩む紗季に元不倫相手が自殺したという知らせが。一方「アリス」をモチーフにした奇妙なメッセージによって、十五年前のある事件の記憶が蘇る。」長～～～い間読みかけて放置していた作品です。面白くないからではなく、図書館本の消化に忙しく購入本まで、手が回らない～～～！！！っていうのが、正直な所・・・でも最近図書館ご無沙汰なのでやっと読了タイトルとは裏腹に、よ～く考えたらとっても怖い物語でした。文学少女では無かった私･･･恥ずかしながら 未読なんです大人が読んでも面白いのかなぁ。。。

  2007.05.29

  コメント(4)

• 

  『太陽の塔』森見登美彦著

  「私の大学生活には華がない。特に女性とは絶望的に縁がない。三回生の時、水尾さんという恋人ができた。毎日が愉快だった。しかし水尾さんはあろうことか、この私を振ったのであった！クリスマスの嵐が吹き荒れる京の都、巨大な妄想力の他に何も持たぬ男が無闇に疾走する。失恋を経験したすべての男たちとこれから失恋する予定の人に捧ぐ、日本ファンタジーノベル大賞受賞作。」う～んんんんんん。。。やっぱり森見作品は、解りません…眠いです…朝っぱらから眠くなる～～～でもね解る人には解るんだと思うんですよ。。。私には合わないだけで

  2007.05.28

  コメント(4)

• 

  これ！な～んだ！？

  　　　　　　　　　　　　　　皆さんよ～くご存知で職場で、電源を探してて机の下に潜ってたんです。ふと、発泡スチロールの箱があるのに気付いて、美味しい物でも入ってるのかなぁって蓋を開けると・・・・・・・・ぎゃ～～～この子達が

  2007.05.23

  コメント(10)

• 

  『ワイルド・ソウル』垣根涼介著

  えむえむセブンさんに教えて頂いた作品です初めて読む作家さんでした。「１９６１年、衛藤一家はアマゾンの大地に降り立った。夢の楽園と信じて疑わなかったブラジルへの移住―しかし、それは想像を絶する地獄の始まりだった。逃げ出す場もないジャングルで獣に等しい生活を強いられ、ある者は病に息絶え、ある者は逃散して野垂れ死に…。それがすべて日本政府の愚政―戦後の食糧難を回避する“棄民政策”によるものだと知った時、すでに衛藤の人生は閉ざされていた。」序章は国のブラジル移民政策に、希望に胸膨らませて応募した人々の詐欺としか思えない現実に苦悩する日々が描かれていて重いといえば重い話しなのですが、それでも先を読み進めずにはいられないほとんど前知識無しで読み始めていて…いつもの事です(^^ゞこの苦境の中から成り上がって行く物語なのだろうか？・・・それでも面白いかも！くらいな気分で読み進めていたのですが・・・「それから四十数年後―日本国への報復を胸に、３人の男が東京にいた。未開の入植地で生を受けたケイと松尾、衛藤同様にブラジルを彷徨った山本。報道記者の貴子をも巻き込んだ用意周到な計画の下、覚醒した怒りは３００発の弾丸と化し、政府を追いつめようとするが…。」第2章からガラっと変わります。物語がどんどん動き始めます。そうこれぞエンターテイメント背筋がゾクゾクする程に面白くなっていきます主役級のキャラクターも良いです。なにより、無駄に人が死なないことラストが私好み！言うことないじゃないの原稿用紙1314枚という長編ですが、中弛みもなくぐいぐい引きこまれる久しぶりに楽しいハードボイルドに出会えた気がします。面白かった。。。えむえむセブンさん有難う！

  2007.05.22

  コメント(10)

• 

  バトン！！

  チビーズ0439さんよりバトンを頂きました！私が回答しても、あんまり面白くなさげですがせっかく頂いたバトン頑張って(?)答えてみます♪Ｑ１　あなたの本棚にある恥ずかしい本は？ ルビーフルーツ大昔に、まだネットで本を買えるなんて夢(?)のような時代に5,000円まとめると送料無料とかの、通販で購入した記憶が・・・なにかの、雑誌で紹介されていたんですけど、まさかこんな内容だとは本棚の奥深くに押し込めて入るんですが、娘が見つけるとやばい　　Ｑ２　あなたの本棚にある自慢できる本は？ドラゴンボール全42巻　　　　Ｑ３　あなたの本棚にある手放したいのにいつまでもある本は？　旦那の本ほとんど私と趣味が合わない　　　Ｑ４　あなたの本棚にあるあなたが頻繁に読み返す本は？　　本の再読はまずしないのですが、このシリーズだけは、再読してしまいました時間さえあれば、また読みたいです漫画だったら何度でも読むんですけどね　　Ｑ５　本棚の中を見てみたい５人に回して下さい。う～ん・・・お気に入り登録下さっている皆さんの本棚を覗いて見たいですこんなんじゃだめですかどなたかお願いしま～すm(__)m

  2007.05.21

  コメント(6)

• 

  『精霊の守人』上橋菜穂子著

  「老練な女用心棒バルサは、新ヨゴ皇国の二ノ妃から皇子チャグムを託される。精霊の卵を宿した息子を疎み、父帝が差し向けてくる刺客や、異界の魔物から幼いチャグムを守るため、バルサは身体を張って戦い続ける。」「獣の奏者」でかなり気になる作家さんランクがUP中の上橋菜穂子さんの、話題作！つい最近アニメ化もされた作品ですよねぇ。。。児童文学なので、文字も大きくとても分りやすい物語でした。主人公が30歳の女性というのも、ちょっと面白いそれにしても30歳で老練って…失礼しちゃいます私の勝手な想像で、次作 「闇の守人」に物語が続くんだろうと思い込んでいたため…へ？この巻で終り？？みたいな物足りなさを感じてしまいましたがま～それは、私の思い込みって事で「闇の守人」楽しみです♪

  2007.05.18

  コメント(0)

• 

  『ハルさん』藤野恵美著

  「（瑠璃子さん…今日はね、ふうちゃんの結婚式なんだよ。まさか、この僕が「花嫁の父」になるなんて…）ふうちゃんの結婚式の日、お父さんのハルさんは思い出す、娘の成長を柔らかく彩った五つの謎を。幼稚園児のふうちゃんが遭遇した卵焼き消失事件、小学生のふうちゃんが起こした意外な騒動…。心底困り果てたハルさんのためにいつも謎を解き明かしてくれるのは、天国にいる奥さんの瑠璃子さんだった。」最近お世話になりっぱなしのくりむーぶ389さんのご紹介本です！とってもとっても、やさし～い物語でした。もしもハルさんみたいな人が私の父親だったなら…。あまりにも、頼りなくって、擦れてなさ加減が心配で嫁になど行けないかもよくもま～子育てが出来たものですふうちゃんが勝手に育ったって噂もありそうですが東京創元社から出版という事でミステリーテイストなんだけれど、ふわふわ、ほんわかした空気間がなんとも和みましたラストはちょっぴり涙です

  2007.05.16

  コメント(6)

• 

  『透明な旅路と』あさのあつこ著

  「少年は時間を経てきた痕跡の存在しない顔で、美しい、よく通る声をしていた。なぜか、どこかで会ったことがあるような気がする。名前は白兎（ハクト）というらしい。少女は笹山和子（かずこ）。髪型も名前もやけに古臭い。彼女の名前にも聞き覚えがあるような。ともかく、明敬は車を発車させたのだった…。 」「地に埋もれて」のレビューにまこぺーさんからコメント頂いた中に白兎が出てくる物語があるって、教えていただいて読んでみました。結局白兎の正体は分らないんですけど、分らなくて良いのでしょうねぇ。。。タイトル通りに透明な空気感の作品でした。読後感も良かったです

  2007.05.13

  コメント(2)

• 

  『シャドウ』道尾秀介著

  「小学5年生の凰介は母を亡くし、父・洋一郎との二人だけの暮らしが始まった。だが数日後、幼馴染みの亜紀の母親が医科大学の研究棟で自殺を遂げる。そして亜紀が事故に遭い、洋一郎までもが……。少年が苦悩の果てに辿り着いた驚愕の真実とは？」道尾作品3作品目過去2作品は見事に騙されてしまったので、森さんの「笑わない数学者」の時のように、今度こそ騙されないぞ～～～と、かなり気合をいれて読みましたよ～おかげで、随所に張り巡らされて伏線にちょっとずつピ～ンと来るものがあり一人ほくそ笑みながら・・・楽しく読めました人を殺しておいて、めでたしめでたしはちょっと？な部分もありはしましたがま～フィクションという事で　良しとしましょうか

  2007.05.12

  コメント(2)

• 

  『笑わない数学者』森博嗣著

  「伝説的数学者、天王寺翔蔵博士の住む三ツ星館でクリスマスパーティーが行われる。人々がプラネタリウムに見とれている間に、庭に立つ大きなブロンズのオリオン像が忽然と消えた。博士は言う。「この謎が解けるか？」像が再び現れた時、そこには部屋の中にいたはずの女性が死んでいた。しかも、彼女の部屋からは、別の死体が発見された。パーティーに招待されていた犀川助教授と西之園萌絵は、不可思議な謎と殺人の真相に挑戦する。 」S&Mシリーズやっと3作品目です。今回は、謎を解いてやる～～～って気満々で読み始めたのが良かったのか結構いい線まで推理できたので、ちょっと自画自賛一人でご満悦なoliveです過去2作品から比べるとただ単に、簡単だっただけなのかもしれないけれどねまた暫く間隔は空きそうですが、今度弟4弾にチャレンジします！

  2007.05.11

  コメント(6)

• 

  『誰か』宮部みゆき著

  「財閥会長の運転手・梶田が自転車に轢き逃げされて命を落とした。広報室で働く編集者・杉村三郎は、義父である会長から遺された娘二人の相談相手に指名される。妹の梨子が父親の思い出を本にして、犯人を見つけるきっかけにしたいというのだ。しかし姉の聡美は出版に反対している。聡美は三郎に、幼い頃の“誘拐”事件と、父の死に対する疑念を打ち明けるが、妹には内緒にしてほしいと訴えた。姉妹の相反する思いに突き動かされるように、梶田の人生をたどり直す三郎だったが…。 」名もなき毒でとっても気になった、杉村氏が関わった前回の事件とやらが、この「誰か」なんですよねぇ。。。杉村氏の実はそれほどおっさんでは無いのに、妙～に達観したオッサン臭さが私は嫌いではないですこの物語はそれほど衝撃的な出来事がある訳でもなくとっても淡々とストーリーが展開して行くのですがわりと一気に読めました。なんとなく、結末は予想出来てしまうのだけれど。。。あんなに、親身になってくれた杉村さんに対してその言い草は無いんじゃないのってちょっとお怒りモードなまんま、読了しちゃいました

  2007.05.08

  コメント(2)

• 

  『ぼくのメジャースプーン』辻村深月著

  「小学4年生の「ぼく」には不思議な力がある。学校のうさぎが殺され、その無残な死体を目撃した幼なじみのふみちゃんはショックで登校拒否に。彼女を助けるため「ぼく」は同じ力を持つ「先生」の所へ通い、犯人に与える罰の重さを測り始める……。」またまたくりむーぶ389さんがご紹介されていた作品です！タイトルから漠然と想像していた物語は、もっとコミカルなものでした。。。読み進むうちに、人間の醜悪さとか…真逆に、人を純粋に愛する気持ちの尊さ、力強さとか…色々な事を考えさせられましたけれど、決して重くは無く爽やかな読後感が良かった。。。ぼくと、同じ力を持つ先生との授業シーンは何とも言えないほのぼの。。。なんだけれど、ちょっと難しい内容もあって？？？何度も同じ行を行ったり来たりはい！私の読解力不足ですカテゴリー分けすると、やっぱりミステリーになるのかしら。。。私の中では新境地を開拓出来た気分で嬉しいですくりむーぶ389さんありがとう

  2007.05.07

  コメント(4)

• 

  『鴨川ホルモー』万城目学著

  「腹を空かせた新入生の安倍は、葵祭からの帰り道、一枚の新勧コンパのビラを受け取る。そのコンパ会場で出会った、早良京子にひと目惚れした彼は、“京大青竜会”というサークルに入部。しかし、オールジャンル系に見えたそのサークルは、なんと式神や鬼を使った戦争ごっこ、通称“ホルモー”を行うという、なんとも奇妙なサークルだった。軽快な語り口に惹き込まれること間違いなし、読後感も鮮やかな青春小説。」またまた、本屋大賞ノミネート作品！奇しくも「夜は短し歩けよ乙女」と同じ京都が舞台なのですねぇ。。。きっと京都人にはたまらないはず…でもないのか…京都は世界でも有名だものねぇ。。。いや～～～めっちゃ面白かったですわぁ鬼ってなに式神って・・・で・・・ホルモーってなに～～～わくわくさせてくれる変な世界ついでに2浪もした大学一年生(20歳だよねぇ？)が、中学生のような恋心に揺れている感も好きです

  2007.05.02

  コメント(8)

• 

  『夜は短し歩けよ乙女』森見登美彦著

  「鬼才モリミが放つ、キュートでポップな片想いストーリー！「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。二人を待ち受けるのは奇々怪々なる面々が起こす珍事件の数々、そして運命の大転回だった！」ご存知、本屋大賞ノミネート作品ですねぇ。。。「きつねのはなし」を先に読んでいたので、空気感は同じだなぁ。。。と言うのが読み始めてすぐの感想です。出てくるキャラクターどれもこれも、普通ではない…変人奇人の勢ぞろい？？？物語りも奇想天外なのに、なんだか先を読み進みたいという意欲を掻きたてられる事の無い(?)妙な作品でした。面白いのか、面白くないのかさえ分りません・・・そう、結局最後までなんだかわからないお話しでした・・・で、何？？？と思われた方々是非読んでみてください！あなたにならこの作品の面白さが分かるかも

  2007.04.30

  コメント(6)

• 

  『片眼の猿』道尾秀介著

  「俺は私立探偵。ちょっとした特技のため、この業界では有名人だ。その秘密は追々分かってくるだろうが、「音」に関することだ、とだけ言っておこう。今はある産業スパイについての仕事をしている。地味だが報酬が破格なのだ。楽勝な仕事だったはずが―。気付けば俺は、とんでもない現場を「目撃」してしまっていた。」面白かったです！んでやっぱり騙されちゃいました・・・まったく思い込みと言うのは怖いものですよねぇ。。。その思い込みを上手く衝かれた訳です向日葵の咲かない夏よりもこっちが好きかも

  2007.04.23

  コメント(2)

• 

  『スコーレno.4』宮下奈都著

  「「スコーレ」とは学校のこと。家族・恋愛・仕事・そして大切にしているもの……この4つが人生の小さなスコーレであると著者はいう。これら全てが扉となり、人とのあらゆる出会いが何かを生むということを、丹念な日常の描写が教えてくれる。初の書下ろし恋愛長編。」いつもお邪魔させて頂いているくりむーぶ389さんの紹介されてた作品初めて読む作家さんでした、なんと私と同い年ほとんど、なんの予備知識もないままに読み始め…３姉妹の長女麻子の中学生時代初めて男の子を好きになったシーンはとってもドキドキワクワク自分が中学生に戻ったような好きな人が居るから学校に行くのが楽しいみたいな、感覚が鮮明に蘇ってくるようでしたが…正直、この物語の展開が読めず…う～ん。。。って感じだったのですが…大学を卒業し社会人として試行錯誤し始めたあたりからどんどん引き込まれて行きました。一つ下の妹七葉に、容姿も、性格も適わない自分には誇れるのもはなに一つ無い…と自分に全く自信を持てない麻子が少しずつ自分の能力に気付き、自信を持っていく過程が楽しかった！一人の女性の成長物語とでも言えば良いのかしら。。。がんばる麻子に力を貰える、読後感の良い作品でした。

  2007.04.22

  コメント(0)

• 

  『陽気なギャングの日常と逆襲』伊坂幸太郎著

  「人間嘘発見器の成瀬、演説の達人・響野、正確無比な体内時計を持つ雪子、天才スリの久遠。最強のギャング４人組が巻き込まれたそれぞれの事件は、銀行襲撃の裏に浮上した社長令嬢誘拐事件と奇妙な連鎖を始める。「陽気なギャング」ここに復活」今回の4人組、本業の銀行強盗はさておきで、なんだか、4人が4人ともそれぞれに、ただただお節介(？)としか思えない親切心(？)で他人の謎に迫ります一応強盗シーンもあるにはあるんですけどね！それがメインではないあたりが、ちょっと寂しかったかなぁ。。。でも、相変わらずの、軽快な会話に一人ほくそ笑んでしまいました次回、本格ギャング小説(？)を期待します

  2007.04.22

  コメント(4)

• 

  『獣の奏者１闘蛇編』『獣の奏者2王獣編』上橋菜穂子 著

  　　 「獣ノ医術師である母が無実の罪で処刑され、孤児となってしまった少女・エリンが主人公。獣を操る技を身につけたエリンは、次第に王国の陰謀に巻き込まれていってしまう……。」「傷ついた王獣の子、リランを救いたい一心で、王獣を操る術を見つけてしまったエリンに、学舎の人々は驚愕する。しかし、王獣は「けっして馴らしてはいけない獣」であった。その理由を、エリンはやがて、身をもって知ることになる…。王国の命運をかけた争いに巻きこまれていくエリン。―人と獣との間にかけられた橋が導く、絶望と希望とは？」上橋菜穂子さんの精霊の守り人を読みたいなぁ～と思っててふと気が付くと、娘が図書館から借りてきた本の中に彼女の作品が偶然あったという運命。。。ちょっと大げさなかなか面白かったです！ちょっとだけ十二国記シリーズを彷彿とさせる世界観も好きだし、エリンも王獣リランもとっても魅力的。。。1、2とタイトルにあったので、この先も続くのかなぁ・・・と思いきや２巻で完結しているみたいですじゃあ何故上下としないのか？ちょっと不思議ですが…もしかすると、続編があるのかしら？？？とちょっぴり期待してみたりたまにはファンタジー良いですね。。。すっかり洗脳(?)されていまって…頭のなかが、この作品の世界でいっぱい日常との切り替えが大変です娘に言わせると、他の作品の方がもっと面白いという事なのでまた楽しみが増えました

  2007.04.17

  コメント(5)

• 

  『図書館内乱』有川浩著

  「多方面に多大な反響を巻き起こした『図書館戦争』の続編が登場！熱血バカ笠原郁と、怒れるチビ堂上篤。その他ゆかいな図書館レンジャーの面々が、図書館の自由を守るため、今日も図書館を駆け巡る！本の未来を憂う人と、もどかしい恋愛模様にやきもきしたい人、必見！」あぁ～。。。楽しみが一つ減ってしまいましたゆっくりじっくり読むつもりが…読み出したら止まりません一気読みしてしまいましたやっぱりくまさん555さんの、アドバイス通りレインツリーの国を先に読んで正解！販売戦略としては、内乱を読んだ読者にレインツリーに興味を持たせて抱き込もうって魂胆(言葉悪！！)だと思うのですが、有川ファンなら、どの作品も読みたい訳で・・・レインツリーがどんな作品かって事を、踏まえて読んだほうが断然良い！！！作者が作中で自分の作品をコキオロスみたいな所も妙に笑えるし今回戦闘シーンが無かったのがちょっとだけ物足りませんでしたが、いえ・・・私が交戦的とか、戦闘好きとか決してそんなんじゃないんですけどあくまでフィクションって事が大前提に限り、戦闘シーン大好きなもので郁ちゃんの活躍もちょっと少なめでしたねぇ。。。その分柴崎が大活躍(?)でいいんですけどね！どのキャラも好きなんでそうそう！ラスト一番気になる感じで終わっちゃいましたどうるす、笠原郁！！ライフカードのオダギリジョー的終り方で、読まずにはいられない

  2007.04.14

  コメント(4)

• 

  『地に埋もれて』あさのあつこ著

  「黄泉の国と現世がまじわるところ。そこで展開される不思議なモダンホラー世界。著者の新境地を開いたケータイ小説が、大好評を受けて単行本化された。白兎と呼ばれる謎の少年によって助け出された優枝。20 年ぶりに戻った故郷で目にし、体験したことがらとは。」何度、薦めても「バッテリー」を読まない我が娘が図書館で借りて来ていたあさの作品です。ちょっとクエスチョンなんですけどねぇ。。。もしかすると、バッテリーは子供が読んでも面白くないのかもしれませんねぇ・・・帯にはファンタジーホラーと書かれていましたが怖いと思う事は無かったです。ただ白兎っていったい何？？？死神？天使？結局正体正体不明だった事がホラー感を醸し出している・・・のかもしれません

  2007.04.12

  コメント(4)

• 

  『ラスト・イニング』あさのあつこ著

  「大人気小説「バッテリー」。あの伝説の試合がここに－－！！「バッテリー」中でも屈指の人気キャラクター・瑞垣の目を通して語られる、巧、豪、門脇らのその後とは－－。ファン待望の小説がついに登場！！」うふ。。。久しぶりにバッテリーの世界です相変わらず、彼らの会話が良いですねぇ果して高校生の男の子達がこんな会話をするのかどうかは疑問ではありますが。。。この際そんな事は問題ではありませんわ。。。どの子もキャラクターが良いです。かわいい瑞垣君に思わず抱き付いてしまう、門脇母にうらやまし～と嫉妬してしまう私って・・・でも一つだけあさの先生、あまりにも難解な言葉を使いすぎです！意味解りません！それ以前に読めません辞書を片手に再度読み返さねばと思う今日この頃です

  2007.04.11

  コメント(2)

• 

  『レインツリーの国』有川浩著

  「あなたへの気持ちに嘘はない。でも会うことはできません。かたくなに会うことを拒む彼女には、そうせざるを得ないある理由があったのだ……。ネットで知り合った男女をめぐり、謎と愛の予感とがせめぎあう、切なくて泣ける瑞々しいラブ・ストーリー。」やっと読む事が出来ましたブックオフでも、ヤフオクでもなかなか手に入らないのでもう新刊で買っちゃいましたよ！これで有川作品海の底以外は全て揃ってしまいましたゆっくりジックリ読みます恋愛物って恋が成就するまで、お互いが好きなのに気持ちを素直に伝え合えなかったり、自分はこんなに大好きなのに、果して彼(彼女)の方はどうなんだろう？って双方が揺れ動いている、儘ならないって状況がとってもドキドキで切なくって良いんだと思いませんか？？？ラブ☆コンもそうだっなぁ。。。そんな、恋の始まりに思わぬ障害が・・・なにがどうと、説明出来ないけれど、随所でホロリホロリいいなぁ。。。恋っていいなぁ。。。とっても素敵な物語でしたとどうリンクしていくのかもまた楽しみです！

  2007.04.10

  コメント(4)

全471件 (471件中 201-250件目)

< 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 >