読書な日々

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  『ミスティー・レイン』柴田よしき著

  「恋に破れ仕事も失った茉莉緒（２６歳）は、若手俳優の雨森海と出会い、彼が所属する芸能プロダクションに再就職することになった。目まぐるしい毎日。慣れない仕事に困惑と失敗の連続。けれど次第に茉莉緒は、素質を持てあましている海をマネージメントしてゆくことに生き甲斐を感じ始める。だがその最中、殺人事件が…。もう二度と仕事に恋は持ち込まないはずだったのに…。好き。誰よりも愛してる。せつなく、ほろ苦い、恋愛ミステリー。」ミスティー・レインの意味が分からなかったんです・・・そう！それもそのはず、連載中はレインコートだったらしいです。単行本化されるにあたり改題されたようです。確かにレインコートよりミスティー・レインのが惹かれるけれどこのタイトルに意味はないようですね死人が2人も出る割には暗くも重くもなくさらっと楽しめます

  2007.04.09

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  『でっちあげ』福田ますみ著

  「「早く死ね、自分で死ね！」二〇〇三年六月、全国ではじめて「教師によるいじめ」と認定される事件が福岡で起こった。問題の小学校教師は、担任児童を自殺強要や凄惨な暴力でＰＴＳＤによる長期入院に追い込んだとされ、「殺人教師」とまで報じられた。だが後に、この一連の事実は、児童両親による「でっちあげ」だったことが明らかになっていく…。親の言いなりになる学校、妄信するマスコミ、医師、５５０人もの大弁護団…病める教育現場で起こった驚愕の冤罪劇。」日曜日の朝刊で紹介されていた作品なんとも興味をそそられたので速攻図書館に予約！夜寝ながら読んでいても、眠くならない顔に本も落下して来ない翌日の弁当作りがなければ、きっと一晩で読みきったに違いないそう…確かにこの事件記憶があります。新聞で読みましたよ。なんて酷い教師がいたものだと、憤った事をなんとなく覚えていました。でも、その事件の結末がこんな免罪劇だったなんて…思いもよりませんでした。信じますよねぇ。。。普通・・・新聞の記事ならば！子供達には、新聞の折り込みチラシや、ＴＶＣＭなんかをそのまんま信じちゃダメだよ！って教えているけれど新聞記事を疑って掛かりなさいなんて、流石に教えないし私自身ほぼ事実だと思っているから。あるあるの事件では、納豆で騙されたくちですが納豆だけでは無かったんですよね！色々騙されてるだから尚更、報道っていったいなんだろう私たちは、何を信じて行けばいいんだろう子供達に、どう教えて行けばいいんだろうって・・・疑問ばかりが残ってしまいましたでも、どうしてこの児童の両親は、こんなデタラメばかりで裁判まで起こしたんだろう本気で勝てるって思ったんだろうかなぜ、平気で嘘ばかりを並べ立てられるんだろうやっぱり疑問だらけですが、彼らの心の闇みたいなものを想像すると、とっても怖いです宮部みゆきの「名もなき毒」の登場人物みたいな人間が本当にいるんですねぇ。。。

  2007.04.08

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  『残響』柴田よしき著

  「私の頭の中に反響する“声”。それは、事件のつらい真相を告げた―。ヤクザの元夫・石神の家庭内暴力から逃れ、ジャズ・シンガーとして生きる杏子。だが、彼女には、死者の残留思念と共鳴できるという忌わしい能力がまつわりついた。その力を捜査に利用したい警察は、杏子の前に石神を送り込む。力は、なぜか石神が一緒の時にだけ発揮されるのだ。時間の底をめぐる連作ミステリー。」またまた柴田よしき作品です！主人公、ま～早い話しが超能力者なんですよね。。。でも、その力の出現は身も心もズタズタで辛い辛い状況で起こる・・・なんとも摩訶不思議な力なのです。5話の連作短編なのですが、1話毎に、杏子が自分自身の力で前向きに生きて行く意思を強くするごとに、コントロール出来るようになって行きます。どの物語もとても切ないですが、面白かったです。

  2007.04.05

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  『きつねのはなし』森見登美彦著

  「京の骨董店を舞台に現代の「百物語」の幕が開く。注目の俊英が放つ驚愕の新作。細長く薄気味悪い座敷に棲む狐面の男。闇と夜の狭間のような仄暗い空間で囁かれた奇妙な取引。私が差し出したものは、そして失ったものは、あれは何だったのか。さらに次々起こる怪異の結末は―。端整な筆致で紡がれ、妖しくも美しい幻燈に彩られた奇譚集。」　を予約してたんです。最近はすっかり図書館でも"かお"の私…「夜は短し…」はまだ直ぐには貸し出し出来ないってことで、その他の森見さんの作品をと、お取り置きして下さってました。もちろん有難く借りて来ましたとも現代の物語なんですけど、雰囲気が昭和初期に思えたり江戸時代くらいの時代設定？って思えたりなんとも独特の空気感のだだよう作品でした。４篇の短編集で、芳蓮堂という骨董店がどのお話しにも絡みつつ夜中に一人で読んでるとちょっと怖いかなぁ・・・とぞくぞくしつつ、異世界を旅して来た感じでした。「夜は短し歩けよ乙女」が早く読みたい～～～

  2007.04.03

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  『失われる町』三崎亜記著

  「３０年に一度起こる町の「消滅」。忽然と「失われる」住民たち。喪失を抱えて「日常」を生きる残された人々の悲しみ、そして願いとは。大切な誰かを失った者。帰るべき場所を失った者。「消滅」によって人生を狂わされた人々が、運命に導かれるように「失われた町」月ケ瀬に集う。」　と読んできて、この作品が一番すきかも。。。三崎さんって『町』にとってもこだわり(愛着)を持ってらっしゃるって事がよくわかりますよねぇとなりまち戦争では、イマイチなぜに戦争？なのか理解できず違和感ばかりが先に立ち・・・あんまりこの作家さん好きじゃないかもくらいに思ったものでしたが、バスジャックで、ちょっと面白いかもと思い始め、この作品ですっかりファンになってしまいました。どの登場人物もそれぞれに、喪失を抱えていてそれでも前向きで、一生懸命生きていて次回の町の消滅を阻止するべく、戦っている様が時間も、空間さえ越えた人と人との繋がりが胸を打ちます。この作品は、ラストシーンから始まっているので、その章は置いといて、エピソード1から読み始めてもよいかなぁ。。。と思います。私は、読み終わってもう一度序章を読み直したのですがホロリとしてしまいました。

  2007.04.01

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  『Riko～女神の永遠～』柴田よしき著

  Riko「男性優位主義の色濃く残る巨大な警察組織。その中で、女であることを主張し放埓に生きる女性刑事・村上緑子。彼女のチームは新宿のビデオ店から一本の裏ビデオを押収した。そこに映されていたのは残虐な輪姦シーン。それも、男が男の肉体をむさぼり、犯す。やがて、殺されていくビデオの被害者たち。緑子は事件を追い、戦いつづける、たった一つの真実、女の永遠を求めて―。性愛小説や恋愛小説としても絶賛を浴びた衝撃の新警察小説。」初めての柴田作品「聖なる黒夜」からちょっと間が空いてしまいましたがやっと読む事ができました、それもこれも風邪のお蔭です多分この作品がデビュー作だと思うのですが、「聖なる黒夜」では男同士の…Rikoでは女性同士の絡みが…なかなかデビュー作にして刺激的な作品です！犯人はもしや…って、乃南アサの「風の墓碑銘」がちらっと頭をよぎってしまったら・・・ビンゴ男性上位社会の典型のような警察組織で、頑張ってる女のデカってところもかぶるよねぇ。。。2人の主人公達の性格も、物語のカラーもかなり違っているので全く別物ではあるんですけど。ラストまでぐいぐい読ませます次回作では、お母さんになってる緑子と出会えるようです。楽しみ♪早く読みたいなぁ。。。

  2007.03.31

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  『ダナエ』藤原伊織著

  「個展で、唯一の肖像画に硫酸をかけられ、ナイフで切り裂かれてしまった画家を描いた表題作と、広告業界のCM制作を舞台に描いた「まぼろしの虹」と「水母（くらげ）」2篇を収めた作品集。いずれの中編でも、男女の細やかな人間関係と悲哀とが丁寧に描かれている。」「まぼろしの虹」はなんともそんなことあり得ないだろう設定なのだけれど、もしかしたら在り？？？って思わせてしまう所は、流石！この後の物語が…とっても複雑な関係の彼ら彼女らのアットホームな画が想像できます「水母」は昔愛した(実は今でも思ってるのかも)女性のために犯罪すれすれ(…う～ん犯罪か…)の企てで、彼女を守るくたびれたおっさんかと思ったらいい男だった「まぼろしの虹」と少～しリンクしてます表題作「ダナエ」の主人公の義理の父と「名もなき毒」の杉村氏の義理のお父様がなんだかとてもかぶります。ってそんな感想かよのつっこみはスルーして！…とどの作品も切ない中年男の物語かなぁ。。。病気療養中の藤原伊織氏、新作が発表されたと聞きお元気になられたんだ。。。ってホッとしたのですが…短編が3篇で、しかも数年前の作品も含まれているのでまだ完全に復帰された訳ではないように感じ不安です藤原氏の完全復帰を心よりお祈り致します。

  2007.03.30

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  『名もなき毒』宮部みゆき著

  「企業で社内報を編集する杉村は、調査のために訪れた私立探偵・北見の所で、連続無差別毒殺事件で祖父を亡くしたという女子高生と出会う……。『誰か』以来、3年ぶりの現代ミステリー。『誰か』でも活躍した杉村がこの世の「毒」と対峙する！｣久々の宮部作品新作を読む！この所、古めの作品が多かったのでとっても気になったのが、杉村氏の前回の事件ってくだりが何度も出て来るところだったのですが、なんのことはない前作があったんですねぇ～知っていれば『誰か』を先に読んだものを←また逆切れだよ多分この作品シリーズ化されそうなので、前後逆になるけれど読む事としましょう毒殺事件の犯人は早い段階で予想がついてしまうかなぁ。。。犯人に付いて書きたいけれど、めっちゃネタバレなのでやめときます究極のトラブルメーカー原田いずみ！こんな奴はいないだろう～～とは思うもののこれに近い奴はわりと身近にいるのかも…真相は藪の中だけれど、彼女が兄の結婚式でぶちまけた事柄がもしも事実だったとしたなら…と考えると…彼女もある意味、被害者なのかなぁ。。。と…それにしても、こんな女とは絶対に関わりたくないですぅぅぅ

  2007.03.29

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  『向日葵の咲かない夏』道尾　秀介 著

  「明日から夏休みという終業式の日、小学校を休んだＳ君の家に寄った僕は、彼が家の中で首を吊っているのを発見する。慌てて学校に戻り、先生が警察と一緒に駆け付けてみると、なぜか死体は消えていた。「嘘じゃない。確かに見たんだ！」混乱する僕の前に、今度はＳ君の生まれ変わりと称するモノが現れ、訴えた。―僕は、殺されたんだ。半信半疑のまま、僕と妹・ミカはＳ君に言われるままに、真相を探る調査を開始した。」またまた、いつもの妄想で向日葵というタイトルからを連想していて…ほんとに勝手にハードボイルドかなぁ？などと思い込んで読み始めた私は誰違うじゃん全然逆切れでも、面白かったです。作品自体妄想ワールド炸裂なんだろう。。。どの登場人物もちょっとずつ不気味で…当たり前か！ホラーなんだものラスト。。。一番不気味なのはあなただったのね！とちょっとビックリもあり。ハードボイルドだなんて勘違いがなければ、もっと面白かったかも

  2007.03.28

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  『黒と白の殺意』水原秀策 著

  ご無沙汰してました本を読んで無かったんじゃ無いんです！その逆に沢山読んでましたよ～なんで、沢山読んでたのか…風邪をひいて寝込んでたんです本来なら寝込むってほどの熱ではなかったのですが、頭痛と異様な倦怠感でダウンしておりましたただ寝てるのも暇なんで、ここぞとばかりに読書三昧「椎名弓彦は「殺し屋」の異名を持つ、天才的なプロ囲碁棋士。ある日弓彦は、対局で訪れたホテルで、日本囲碁協会・大村理事の死体を発見する。股間と胸を刺されて絶命している彼のそばには彼の小学生の息子、啓太が呆然と立ち尽くしていた…。」囲碁の知識ゼロの私でもそこそこ楽しめたのだからきっと囲碁好きにはかなり楽しめるのではないでしょうかただ、犯人はごくごく初期の段階で分かるかも。。。不運は続くもので、熱が下がったかと思ったら今度はプチぎっくり腰に動けなくなってしまうほどの、本格的なものではなく日常生活に支障をきたすほどではないものの咳が酷いので、咳をする度に腰に響く響く痛い部分が移動しているのが気になるなぁ。。。

  2007.03.27

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  『火のみち』上・下　乃南アサ著

  「たった一人の妹を守るために、人を殺した男。心を焦がす、怒りと憎しみを、「土の冷たさ」だけが鎮めた。時間が止まった刑務所の十年。自由。希望。命の実感。そのすべてを奪われ、赦されることもない男がたどる、壮絶な人生。」「古の焼物・汝窯。奇跡のような色。いっさいの感情も、作為もゆるさない、「完全」。その奇跡を再現することが、自分の運命だと信じた。空洞が埋まらない心。それが欲したのは、「天空の色」。触れたい、手に入れたい。男は魔力に取り込まれる。 」火のみちの意味をなんとなく、燃え盛る火の中を歩いて行くような壮絶な人生なんじゃないかと、漠然と想像していてでも違った(?)う～ん確かにそういった意味でもあるんだけれど…陶器を焼く時の、窯の中の火のみちって意味だったんだなぁ。。。と下巻を読んでやっとわかりました上巻から下巻を読むまでのインターバルの長かった事数か月も空いてしまったので…思い出しつつ…なんだか途中から、陶芸家の苦悩と狂気を描いた物語に変身してしまったような…なんだったんだろうなぁ。。。彼の人生は。。。

  2007.03.17

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  『四度目の氷河期』荻原浩著

  「ワタルは、幼い頃から自分が周囲とは違うと知っていた。母子家庭だから？髪や目の色が薄いから？落ちついて座っていられないから？いや、彼は自分がクロマニヨン人の子どもだと信じていた……。「フツー」に生まれなかった少年が「自分」を築いていく物語。」前半は苦しかった。。。今時はそれほど珍しくも無い母子家庭だからとか余所者だからってだけで差別されるそんな、母と子が可哀そうで…理不尽で…親子２人で一生懸命生きてる彼らをどうして追い詰める！って怒りがもんもんとして…ひたすら彼らの運命が好転することばかりを祈っていました。ワタルが成長するにつれて、陸上という自分の力を最大限発揮できる場所を見つけた時は、ウォォォ～～スポコンだぁ～～～！！って、「一瞬の風になれ」を彷彿とさせられて見たりサチっていう仲間と出会って、それが恋に変わっていく様は青春ラブストリーかぁ～～～って甘酸っぱい気持ちにさせられたりなんだか、色々な要素がミックスされてて、でもやっぱり青春で良かったよ。。。幸せになれそうで

  2007.03.15

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  『ブレイクスルー・トライアル』伊園　旬著

  「懸賞金１億円の一大イベントに参加することを決めた、門脇と丹羽。それは、技術の粋をつくした難攻不落の研究所に侵入し、制限時間２４時間以内に、所定のものを持ち帰るというものだった。彼らにはそれぞれの過去があり、このイベントで優勝することによって人生を変えようと考えていた。ひょんなことからイベントに紛れ込んだダイヤモンド強盗犯グループ、保険会社の依頼で、その強盗を追う私立探偵、研究所の守りを固める叩き上げ頑固一徹の管理人、ライバル会社から派遣されたスパイチームなどが参加を表明し、それぞれ思惑を胸にイベントに集結する。侵入者を阻むため、各所に設けられた指紋、静脈、虹彩などの生体認証。さらには、凶暴な番犬や新型警備ロボットの一群など、数々の障害に立ち向かい、突破するのはどのチームなのか。」設定といいこれから始まるであろうスリリングな物語の予感にドキドキわくわく期待し過ぎたのがいけなかったのか、なんだか途中は失速気味ラストは嫌いじゃないし多分この作家さんも嫌いじゃないこの作品には多分続編があるはず。。。更なる成長に期待！

  2007.03.13

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  『一瞬の風になれ～イチニツイテ・ヨウイ・ドン～』佐藤多佳子

  「春野台高校陸上部。とくに強豪でもないこの部に入部した二人のスプリンター。ひたすらに走る、そのことが次第に二人を変え、そして、部を変える―。思わず胸が熱くなる、とびきりの陸上青春小説、誕生。」「「最高だ」－－直線をかっとんでいく感覚。このスピードの爽快感。身体が飛ぶんだ……。少しずつ陸上経験値を上げる新二と連。才能の残酷さ、勝負の厳しさに出会いながらも強烈に感じる、走ることの楽しさ。意味なんかない。でも走ることが、単純に、尊いのだ。「そういうレースがあるよね。きっと誰にも。一生に一回……みたいな」今年いちばんの陸上青春小説、第2巻！ただ、走る。走る。走る。他のものは何もいらない。この身体とこの走路があればいい……。「1本、1本、全力だ」」 「そして、俺らはいつものように円陣を組んだ。総体に行くためだけでなく、タイムを出すためだけでなく、鷲谷と戦うためだけでなく、何より、俺たち4人でチームを組めたことのために走りたいのだった。「この決勝走れて、どんなに嬉しいか、言葉じゃ言えねえよ」全3巻圧倒的迫力の完結編！！」やっぱり良いです！スポ根最高！！！頑張ってる、少年達って眩しいで…やっぱり例によって「DIVE!!」の時のように息子がほし～い！！！って馬鹿な妄想がムクムクま～現実問題として息子は無理として。。。孫こそ男の子！！頑張れ娘どもよ！と気長に待つことにしますでも私の母が、娘が２人に孫は全て女…っていう状況なのでダメかも…とってもシンプルな文章で、グイグイ引き込まれます彼らの頑張りに、ただただ走るって事の楽しさに、仲間の大切さに鈍足の私にも一生味わえないであろう、かっとんで走る爽快感を味あわせてくれます！現役の中高生に読んでもらいたいな。。。なにかに打ち込む尊さを…感じてもらいたいなぁ。。。

  2007.03.09

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  『沈黙者』折原一著

  「埼玉の地方都市の、ほど近い二軒の民家で、一夜にして起こった大量殺人。容疑者に擬された一軒の息子は杳（よう）として行方が知れない。一方、微罪で逮捕され、警察の取調べで容疑は認めたが、頑として名前を名乗らない謎の男。難行する殺人事件の捜査と、被告人が身許不明のまま進行する裁判が刻々と進んでいき、やがて明らかとなる驚愕の真相！」またまた睡魔との闘いでした図書館への返却日が迫ってきている事もあり昨夜は寝る直前だと言うのにブラックコーヒーを飲んで頑張ったのですがやっぱり眠い眠いなんだろう…勢いとか疾走感とか、台詞の面白さとかキャラクターの良さ、なんかとは無縁な世界そう。。。私の望むのもが全く無いのよ。。。沈黙者の男が、たかが万引きと軽微な傷害で6年間の懲役を課せられても守りたかったものの重みが理解不能大量殺人の動機も弱い…次こそは眠くならない作品が読みたいです

  2007.03.01

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  『私が殺した少女』原りょう著

  「まるで拾った宝くじが当たったように不運な一日は、一本の電話ではじまった。私立探偵沢崎の事務所に電話をしてきた依頼人は、面会場所に目白の自宅を指定していた。沢崎はブルーバードを走らせ、依頼人の邸宅へ向かう。だが、そこで彼は、自分が思いもかけぬ誘拐事件に巻き込まれていることを知る…」正直なぜこの作品を読もうと思ったのか実は、記憶にありません…。図書館に予約をしていたのは間違い無い事実なのですが…。理由が本自体はごくごく普通の厚さなのですが、文字が小さい上に二段構えなかなか読み応えありでした。犯人は最後まで予想が付かず…何度も何度も今度こそ真犯人？？？ってところまで迫っては、違うの～～～～の繰り返しで、何度肩透かしを食わさせたことか…ラストは、ほぉ～～そう来たか！全体的には可も無く不可も無く…。

  2007.02.26

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  『プリズム』貫井徳郎著

  「小学校の女性教師が自宅で死体となって発見された。傍らには彼女の命を奪ったアンティーク時計が。事故の線も考えられたが、状況は殺人を物語っていた。ガラス切りを使って外された窓の鍵、睡眠薬が混入された箱詰めのチョコレート。彼女の同僚が容疑者として浮かび上がり、事件は容易に解決を迎えるかと思われたが…『慟哭』の作者が本格ミステリの極限に挑んだ衝撃の問題作。」多分初めて！解決されないミステリーって物語は4つのパートに別れています。先ずは、殺害された教師の教え子達が犯人を捜し始めるのですが、彼らが犯人だろうと結論付けた人物が次の2パート目の主人公その主人公は被害者の同僚の女教師で、彼女もまた犯人捜しを始め、犯人だろうと結論付けたのが、被害者の元彼という感じで、今度こそ真犯人がわかるのか？？？と思いきや肩透かしみたいな感じで、最後まで謎のまま長女もこの作品を読んでいて2人で謎解きが出来る読後も楽しめるあくまで妄想の範囲なんですけれど後は勝手に想像しろって事なんですかねぇ？？？貫井さん！一気に読みました面白かったです

  2007.02.21

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  『冷 たい 密室 と 博士 たち』森博嗣著

  「同僚の誘いで低温度実験室を訪ねた犀川助教授とお嬢様学生の西之園萌絵。だがその夜、衆人環視かつ密室状態の実験室の中で、男女二名の大学院生が死体となって発見された。被害者は、そして犯人は、どうやって中に入ったのか！？人気の師弟コンビが事件を推理し真相に迫るが…。究極の森ミステリィ第２弾。」中盤過ぎ位までは、どうしようかと思うくらい読み進まず…本当に、読んでるとすぐ眠くなる読了できるのかなぁ。。。と不安になってしまいましたが、後半を過ぎた位から俄然面白くなり犯行の動機が解明されると、なんて切ないお話しなんだろう…とうるうるでもこんなに頭がいいのに、それを殺人なんかに使わずもっと違った形の解決方法があったんじゃないのか…ってそれを言ってしまうと元も子もないって話しですがそれほどに、犯人側に立つと悲しい結末でした

  2007.02.20

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  『塩の街』有川浩著

  「塩が世界を埋め尽くす塩害の時代。塩は着々と街を飲み込み、社会を崩壊させようとしていた。その崩壊寸前の東京で暮らす男と少女。静かに暮らす二人の前を、さまざまな人々が行き過ぎる。あるときは穏やかに、あるときは烈しく、あるときは浅ましく。それを見送りながら、二人の中で何かが変わり始めていた。そして―「世界とか、救ってみたいと思わない？」。そそのかすように囁く男が、二人に運命を連れてくる。」図書館戦争の有川作品2作品目ですはゲットしたのですが、を先にと言うアドバイスを頂いたので、寝かせてますでもって、今日レインツリーはゲットし損ねちゃいました…ヤフオクに出品されてたんですけどね…ぐずぐずしてる間に持ってかれちゃいました塩の街は、図書館戦争の後だという事と、「世界とか、救って見たいと思わない？」って言葉で戦う話しなんだろうなぁ。。。と漠然と想像していたら塩の街なのに、とっても甘～い恋のお話しでしたわぁ大切な人を守るために戦うお話しではあるんですけどね！面白かったです！ただ挿絵がダメダメ…私の個人的な好みの問題だとは思うんですが好きじゃ無いですうぅぅぅ

  2007.02.15

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  『蒲生邸事件』宮部みゆき著

  「予備校受験のために上京した受験生・孝史は、二月二十六日未明、ホテル火災に見舞われた。間一髪で、時間旅行の能力を持つ男に救助されたが、そこはなんと昭和十一年。雪降りしきる帝都・東京では、いままさに二・二六事件が起きようとしていた―。大胆な着想で挑んだ著者会心の日本ＳＦ大賞受賞長篇。」お友達のW(ﾀﾞﾌﾙ)さくらさんが紹介されていた作品です。タイムトリップもなのですが、タイトルからは想像し難くないですか２段構えでとっても分厚い本作…たんたんと物語が進んでいくためなのかなかなか読み進みませんでした、夜寝る前など数ページで撃沈何度本が顔面に落下して来た事か…決して面白く無くは無い？？？物語だとは思うんですが、没頭できない感が残念でした早いもので、今日でブログ開設６００日目です

  2007.02.13

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  『銃とチョコレート』乙一著

  「少年リンツの住む国で富豪の家から金貨や宝石が盗まれる事件が多発。現場に残されているカードに書かれていた【GODIVA】の文字は泥棒の名前として国民に定着した。 その怪盗ゴディバに挑戦する探偵ロイズは子どもたちのヒーローだ。ある日リンツは、父の形見の聖書の中から古びた手書きの地図を見つける。その後、新聞記者見習いマルコリーニから、「【GODIVA】カードの裏には風車小屋の絵がえがかれている。」という極秘情報を教えてもらったリンツは、自分が持っている地図が怪盗ゴディバ事件の鍵をにぎるものだと確信する。地図の裏にも風車小屋がえがかれていたのだ。リンツは「怪盗の情報に懸賞金！」を出すという探偵ロイズに知らせるべく手紙を出した。」　と同じ「かつて子どもだったあなたと少年少女のためのミステリーランド」のシリーズの中の１作品です。以前にも同じような事を書いたような気がするのですが…。とっても装丁がりっぱでお高いんですよなかなか購入には勇気が入りますだからやっぱり図書館頼みですかつて子どもだった私ですが…やっぱり少年少女のための作品なので、ちょっと物足りないですかねぇ。。。乙一ワールドはちょっと控えめに…って感じで私が少女だった頃に読んでればもっと面白かったのかも

  2007.02.08

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  『図書館戦争』有川浩著

  「公序良俗を乱し、人権を侵害する表現を取り締まるための「メディア良化法」が成立・施行された“現代”。この超法規的検閲に対抗するため、6 人の戦士が立ち上がった。狩られる本を、明日を守れ！ 敵は合法国家機関。相手にとって不足なし。正義の味方が図書館を駆ける！」本屋で見かける度に気になっていました！で図書館に予約を入れに行ったはずが、本の方が私の事を待っていてくれました…妄想入ってます…めっちゃ面白かったですどの登場人物のキャラクターも私好みどの会話も、捻りが効いていてセンスがよい。。。仄か～な恋愛模様も良い当人同士が気付いてるのかどうなのか。。。って微妙さがたまりません は、絶対買っちゃう有川さん我高知県出身だそうで、もうすっかりファン

  2007.02.04

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  『削除ボーイズ0326』方波見大志著

  「主人公、直都が手に入れたのは、出来事を「削除」できる装置だった。削除したいのは深爪の傷、息苦しい現実、それとも忘れられない過ち？生命力に満ちた人物造形と疾走感あふれる筆致が織りなす、まったく新しいリアル・エンターテインメント。第１回ポプラ社小説大賞受賞。」前から気になっていた作品、なにげに図書館に鎮座していましたしかも私が一番乗りポプラ社の小説大賞ってことは、児童書の方に入るのかしら？物語のラストシーンからこのお話しは始まります。そして、一番気になる結末は描かれておりません…。想像にお任せって事なのでしょうか？でも面白かったですよ～。。。本当の小学生がこんな会話してるのかぁ？って気はしなくも無いですが、会話のテンポのがとってもよい！それぞれのキャラクターも個性的で良い味出してたしこの作家さんの次回作がとても楽しみです。

  2007.02.02

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  『心にナイフをしのばせて』奥野修司著

  「1969 年、横浜の高校で男子生徒が同級生に首を切り落とされ死亡した驚愕すべき事件がおきた。その後、被害者の母は無気力、記憶障害に陥っていたが、加害者の少年は立派な事務所を経営する弁護士になっていた……。10年余の取材を元にした衝撃的なノンフィクションだ。」予約しても直ぐ借りられる我市の図書館ですが、この作品は長く待たされました。。。ノンフィクションで、しかもこんな辛い事件の被害者の話しな訳で…読み始める前からちょっと気が重い。。。でも読まなきゃ！と気持ちを奮い立たせながら読み始めました。この本の大部分が被害者の妹の語り、のような手法で構成されていて事件そのものもとてもショッキングなのですが、その後の遺族の辿った軌跡も波乱万丈で、ついつい小説を読んでいるような気分にさせられ…ぐいぐい引きこまれて行きました。でも、ハタッ…と気付くんですよね。。。これは、小説なんかじゃない、事実なんだ！と…ただ、息子あるいは兄を亡くしたわけでは無い同級生に殺され、首を切り落とされた被害者の母親も、妹も犯人を恨んだ事は無いと口を揃るなぜ？どうして？と第3者の私には、不思議でならなかったが…恨む余裕さえ無かった…とそれ程の、悲しみ苦しみ絶望の中で、それでもその後の人生を生き続けていかなければならない家族の…その後を綴っています。多くの方に読んで頂きたいのは勿論ですが、この事件の加害者で、慰謝料の支払いはおろか遺族の方に一言の謝罪さえせず、自分の犯した罪を無かった事とし、のうのうと生きている、彼にこそ読んで欲しいと思う。人を殺すという事が、その人の人生を奪うだけでは無くいったいどれだけの苦しみを残された遺族に残すのかという事を…人としての心が少しでも残っているのなら、感じて欲しい考えて欲しいと願わずにはいられませんでした。

  2007.01.31

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  『風が強く吹いている』三浦しをん著

  「君だったのか、俺が探していたのは。走るために生まれながら、走ることから見放されかけていた清瀬と蔵原。二人は無謀にも陸上とは無縁だった八人と「箱根」に挑む。走ることの意味と真の“強さ”を求めて……。新直木賞作家の本領全開、超ストレートな大型青春小説。」私にとって面白いと思える物語は、大きく分類して2種類。面白いが故に、ラストが気になって貪るように一気に読み続けたいもの面白いが故に登場人物たちと何時までもこの楽しい一時を共有したいだからラストが近づくほどに、読み終わるのが切なくなるのも。。。この作品は正に後者の方こんな素人集団が箱根駅伝なんて絶対ありえねぇ！！！とは思うものの、もしかしたらもしかするかもなんてついついワクワクさせられ来年のシード権獲得なんてそれこそありえんだろう～！！何年も箱根に向けて頑張ってる他の大学は立つ瀬が無いだろう！！などとは思うものの。。。そこは、それ…物語だからねぇそうそう。。。この作品に2006年にN0.1を献上したUmiちゃんも登場人物のキャラクターが良い！って力説していましたが、いや本当どのキャラもたってます！10人以外の脇役キャラまで、素敵なんだか良く判らないけれど、双子のジョージとジョータは私の頭の中ではザ・タッチに変換されてしまっていてどう頑張っても拭い去る事は出来ませんでした実写化するならこの2人でお願いします！泣けて、笑えて、とっても心がぽかぽかするそんな作品でした。

  2007.01.29

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  『ぼっけえ、きょうてえ』岩井志麻子著

  「岡山の遊郭で醜い女郎が客に自分の身の上を語り始める。間引き専業の産婆を母にもち、生まれた時から赤ん坊を殺す手伝いをしていた彼女の人生は、血と汚辱にまみれた地獄道だった…。」初めての、岩井志麻子作品でした。読んだ状況が悪かったのか…例えば、夜中一人きりで読む。。。部屋を暗くする。。。etc思ったほどの怖さはなかったなぁ。。。岡山弁が味を出している反面、標準語で書かれているのもと比べて、どうしても意味を理解するのに、タイムラグが発生してしまい…私だけかもしれませんが…今一歩没頭できない感じが残念でした。

  2007.01.26

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• 『慟哭』貫井徳郎著

  慟哭「連続する幼女誘拐事件の捜査は行きづまり、捜査一課長は世論と警察内部の批判をうけて懊悩する。異例の昇進をした若手キャリアの課長をめぐり、警察内に不協和音が漂う一方、マスコミは彼の私生活に関心をよせる。こうした緊張下で事態は新しい方向へ！幼女殺人や怪しげな宗教の生態、現代の家族を題材に、人間の内奥の痛切な叫びを、鮮やかな構成と筆力で描破した本格長編。」2つの物語が交互に展開していきます。捜査する側と、これから犯人になるだろう人物側からのエピソードが交錯しているのですが…微妙な季節のズレから、双方の物語にタイムラグがあるが故に単純な私…作者の思う壺…すっかり騙されてしまいました…この感想さえ、これから読まれる方にはネタバレになる可能性があるので、書かない方がよいのかもなのですが…でもちょっと言い分けさせて貰えれば、途中もしや？って思ってた人物が犯人だったんですよ。。。この当時25歳の独身男性の筆者に、ここを突っ込むかっ！て感じですが、それほどお金に困ってる訳でも無い主婦が、4、5歳の子供を幼稚園から帰って来る時間帯に一人残してわざわざパートに出たりしないでしょう普通は幼稚園に行ってる間にパートに出るはず！自宅周辺に不審人物がうろついてるっていうのに、たとえ幼稚園バスを降りて、自宅まで2分の距離でも子供だけで帰すなんてありえな～い母親はお茶の会って、意味わかりませ～んなどと細かい突っ込みはさて置き、面白かったですよ一気に読ませます！欲を言えば、登場人物にもう少し味があればなお良かったかな

  2007.01.22

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  『ブルー・ローズ』馳星周著

  「元上司である警察庁幹部から、失踪した娘の捜索を依頼された元刑事。調査を進めるうち、失踪した娘の周囲に、優雅なセレブたちの秘密が「絡んでいることに気づくが……。その身も心も苛む、背徳の官能とは？腐敗した警察の正義の行方とは？」上巻までは、普通に面白かったです普通にっていう表現がちょっと引っかかるかも知れませんが…この作品はこの流れできっとラストまで行くんだと思った私が甘かったやっぱり馳作品、このままマトモなままでは終わりませんでしたやっぱりぐちゃぐちゃ…大量の死体…主人公もほとんど壊れてるしいったい何処に着陸するの～～～って思っていたらなんだか、決着ついたのかどうなのかも判らないうちに終っちゃったよ。。。さすが馳星周(呼捨てでゴメン)幸せな結末など、期待した私が馬鹿でしたわ

  2007.01.21

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  『嗤う闇』乃南アサ著

  「レイプ未遂事件発生。被害女性は通報者の男が犯人だと主張。被疑者は羽場昂一──。レイプ事件の捜査に動いていた音道貴子に無線が飛び込んだ。貴子の恋人、昂一が連続レイプ犯？　被害者は大手新聞社の女性記者。無実の通報者に罪を着せる彼女の目的とは？　都市生活者の心の闇を暴く表題作など、隅田川東署へと異動となった貴子の活躍を描くシリーズ第三弾。傑作短篇四編収録。」「風の墓碑銘(エピタフ)」から、どうも音道が気になって…読んで見ました滝沢刑事も登場するんですよ！短編と言う事でそれほど重大事件がある訳ではなく…あっと言う間に1話が終了してしまいます。読み応えという言う点では不満が残りますが、ま～短編集なのでしかたないですかね。

  2007.01.19

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  『聖なる黒夜』柴田よしき著

  「悪魔のように悪賢く、美しい男妾あがりのヤクザ…それが、十年振りに麻生の前に現れた山内の姿だった。十年前の気弱なインテリ青年はどこに消えたのか。この十年の間に何が起こったのだ？新宿を牛耳る大暴力団の幹部・韮崎誠一惨殺事件を捜査する麻生は、次第に過去に追い詰められ、因縁の波に翻弄されて暗い闇へとおちていく…。愛と宿命に操られた者たちの果てしなく長い夜。人間の原罪を問うて、深い感動を呼ぶ傑作。」よくお邪魔させてもらってるいちこさんが紹介されてた作品！紹介というか、怒ってらっしゃったんですけどね初柴田作品でした。凄く面白かったも～ラストが気になって気になって…時間が空くとひたすら読んでた終りが近づくにつれ、ただただ主人公達の最後が悲惨なのもでない事を祈りつつ。。。読み終わって直ぐの感想が、あ～良かった。。。未来のありそうな最後でホッとしました。何故って？麻生も山内も気に入ってしまったから彼らが登場する物語が他にもあるようなのが、ちょっとうれしいただ、男同士の絡みのシーンが多々あるので、そういうのが生理的に受付けない方には、お薦めしません…。

  2007.01.16

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  『カクレカラクリ』森博嗣著

  「森博嗣初の映像化作品！120年前に仕かけられたカラクリの秘密とは？郡司と栗城は貨車（トロッコ）＆廃墟マニアの大学生。学部のマドンナ的存在、真知花梨に思いを寄せていた栗城は、彼女の実家に工場の廃墟があることを知り、郡司とともにそこに行きたいふりをして、彼女に相談を持ちかける。うまくことが運び、その村の名家の長女であった彼女に家に泊めてもらえることに。夏休みを利用して訪れた彼らは、その村に伝わる「カクレカラクリ」の言い伝えを聞く。」映像化ってことでちょっと検索して見ると、去年の9月にドラマ化されていたようです。《カクレカラクリ》多分、olive地方では放映されてなかったと思います…コカコーラの120年を記念して作られた作品のようで、作中しつこいくらいにコカコーラを飲むシーンが出てきます炭酸もコカコーラもあまり好きではない私も、なんだか飲みたくなるような。。。サブリミナル効果？？？殺人事件がある訳でもなく、ようは、120年前に仕掛られたカクレカラクリを探し出すってだけのお話しですが、気軽に読めるんじゃないでしょか森さんって、お金持ちのお嬢様がお好きなんでしょうかねぇ？マドンナ真知花梨も、名家のお嬢様なんですねぇ～

  2007.01.12

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  『姉飼』遠藤徹著

  「さぞ、いい声で鳴くんだろうねぇ、君の姉は―。蚊吸豚による、村の繁栄を祝う脂祭りの夜。小学生の僕は縁日で、からだを串刺しにされ、伸び放題の髪と爪を振り回しながら凶暴にうめき叫ぶ「姉」を見る。どうにかして、「姉」を手に入れたい…。僕は烈しい執着にとりつかれてゆく。「選考委員への挑戦か！？」と、選考会で物議を醸した日本ホラー小説大賞受賞作「姉飼」はじめ四篇を収録した、カルトホラーの怪作短篇集。」日本ホラー小説大賞短編賞受賞作品です！私好みの作品の多いホラー小説大賞なのですが…この作品は違う意味で凄いですグロいとかキモいなんて言葉では生易しい(？)むちゃくちゃ気持ち悪いです吐き気がしそうです体調の悪いときは読まないようにと注意書きが必要そういえば、昔似たような気分になった作品があったなぁ。。。と…思い出したのがこれ 　　　　　　　　　　　　玩具修理者こちらも1995年のホラー小説大賞短編賞を受賞していました私好みのホラー小説大賞作品はこちら　 　　 　　パラサイト・イヴ

  2007.01.11

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  『おばあちゃんは女子大生』河渕日出子著

  おばあちゃんは女子大生「1929年に生まれ、1997年に山田高校定時制に入学し2001年に卒業、同年高知短期大学に入学し、2003年に卒業-。真剣に働き学び努力を続けるうちに、求めなくても次々と生まれた良き出会いを綴る。」普段ほとんど読まないのが、いかにも為になりそうなこんな作品なんですが…友人にほとんど押し付けられようにして、借りてしまいました。ちょうど、お正月で図書館も休みだし…本の在庫も切れてるし…なにより薄くて文字も大きく、直ぐ読み終りそうなので読んで見ましたいや～読んで良かったです早くにご両親を無くし、幼い妹2人と世間に放り出され挙句にとんでもないご主人に嫁いだばかりにもの凄く苦労されててご主人の連れ子2人と自分の妹、更には我が子2人を苦労育て上げた挙句に連れ子の長男には、「お義母さんは他人やから看るいわれは無い」などと薄情な言葉を浴びせられ…それでもめげない！学ぶ事に貪欲な彼女のエネルギー！68歳で、定時制高校に入学、卒業後それだけでは飽きたらず、今度は71歳で短大生にたまにそういう方はいらっしゃるけれど、暇だから出来るんじゃ無いの…なんて、失礼な事を思ってたりして…暇だからって出来るん事じゃないんですよね。。。学びたいって情熱と人との出会いが彼女を突き動かしてる両方とも生きて行く上でとっても大切な事だと思う。河渕さんからみれば、私なんかまだまだひよっこ！忙しいからとか、時間が無いなんていい訳してる場合では無いですよね！ちょっと、気合を入れられてしまいました

  2007.01.10

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  『八月の路上に捨てる』伊藤たかみ著

  明けましておめでとうございます私の拙い読書日記に、今年もお付き合い頂けたら幸いです。今年も宜しくお願いいたしますm(__)m２００７年初の日記ですが…もう既に5日ですね…今日が仕事始めでしが、明日からまた3連休嬉しいですが、その後がつらい「暑い夏の日、30 歳を目前にした僕は離婚を決意した。アルバイトをしながら夢と生活に追われ、2人の心がねじれていった結婚生活を「捨てる」ということとは……？ 現代の若者を覆うフリーター社会を切なく、そして軽妙に描く第135回芥川賞受賞作品！他一編収録。」伊藤たかみ作品初めて読みました。あまり芳しい評判を聞いていなかったので、期待せずに読んだのが良かったのか嫌いじゃ無いです。。。第１３４回芥川賞受賞作『沖で待つ』と似たテイスト芥川賞受賞作にあまり詳しくはないですが、こういう作品が選ばれるんだなぁ～ってなんとなく判った感じ感動や衝撃などとはちょっと無縁…人の心模様が淡々と綴られている結婚は１度しかした事が無いし、ましてや離婚は未経験ではあるけれどなんとなく、分かる。。。ホントにちょっとした事の積み重ねで人の心はすれ違っていってしまう…他人にはそんな些細な事って思えることでも、凄く本人にとっては重要な事ってあるんですよねぇ。。。重くなく、ページ数も少ないのであっという間に読めます機会があればどうぞ！

  2007.01.05

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  『すべてがFになる』森博嗣著

  『孤島のハイテク研究所で、少女時代から完全に隔離された生活を送る天才工学博士・真賀田四季。彼女の部屋からウエディング・ドレスをまとい両手両足を切断された死体が現れた。偶然、島を訪れていたＮ大助教授・犀川創平と女子学生・西之園萌絵が、この不可思議な密室殺人に挑む。新しい形の本格ミステリィ登場。」初森博嗣作品でした。お友達のUmichanさんが森作品紹介されていて読むなら、Fからという事を聞いていました。数日後ブックオフで偶然見つけてしまい。。。運命を感じつつも、読み始めは本格推理ものはちょっと苦手かも…と心配したのも杞憂に終わってしまいました。なにより、犀川助教授や超お嬢様な西之園萌絵などのキャラがよいです。ひたすら、状況証拠で推理して行くだけの退屈さが無かったのも良かったただ、あまりにもトリックが高度すぎて、私の頭ではついて行けない箇所も多々ありましたが、ま～それはそれってことで、読み飛ばしてしまいましたがあとがきが、パラサイト・イヴの瀬名さんだったのですが、もの凄い勢いで持ち上げてたんで、次回作も読まずには要られない第2弾「冷たい密室と博士たち」もチャレンジしてみます。。。

  2006.12.30

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  ほんとに今さらですが…『佐賀のがばいばあちゃん』島田洋七著

  「昭和三十三年、広島から佐賀の田舎に預けられた八歳の昭広。そこでは厳しい戦後を七人の子供を抱えて生き抜いたがばい（すごい）祖母との貧乏生活が待っていた。しかし家にはいつも笑いが溢れ…。黒柳徹子、ビートたけしも感動した超話題作。 」あまのじゃくな私は、これほど超有名になってしまった作品は逆に読みたくなくなるんですが、娘がおもしろいよ！って言うので、図書館に予約をしてやっと借りる事ができました。今でもまだ沢山の予約が入っているようで、珍しくかなり待たされましたいや～読んでよかった面白かったし、泣けました出勤前に読んでて、あ～化粧が…と心配しながら涙がホロホロ主婦雑誌なんかで、節約上手な主婦達が色んな節約術を紹介しているけれどがばいばあちゃんにかかったら、まだまだ甘いよ！って言われるんじゃないかって言うくらいもの凄い極貧生活も、なんだか楽しいそうで♪島田洋七さんの、いい思い出ばかりをかいたんだろうなぁ～(実際はどうだかわかりませんが)って言うくらい、周りがいい人ばっかりでこれだけ貧乏でも、こんなに沢山の人々の温かさに触れられて貧しくとも心は豊かで、暖かかったはず。。。こんなばあちゃんに私はなりたいな

  2006.12.22

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  『空白の叫び上・下』貫井徳郎著

  「頭脳、容姿、経済、すべてに恵まれながらガンプラ作り以外に熱中しない拓馬、腕力に秀で他者の干渉を拒む美也、父を知らず祖母と叔母に育てられたおとなしい尚彦。3人の中学生はなぜ人を殺したのか。彼らが少年院で出会った時、新たな運命が動き出す。」「少年院を退院した久藤、葛城、神原。彼らはそれぞれ自分の生活を取り戻そうとするが、周囲の目は冷たく、徐々に行き場をなくしていく。そして…。少年犯罪を少年の視点から描いた、新機軸のクライム・ノベル。」久々の大作！もの凄いボリュームで、読み応えたっぷり!!それもそのはず、文芸ポストで5年間も連載されていたそうです。読破したぞーって気にさせてくれる作品でした少年犯罪がテーマの作品で14歳中学2年生の男の子達が主人公なのですが、読んでいて彼らが、中学生っていう感じがほとんどしませんでした。子供という表現が出てくる度にあ～そうか…この子達は中学生なんだって気付かされる位で、こんな中学生はいないでしょ私自信が女で、子供も娘が2人なのでこの年頃の男の子自体よく判らないのが正直なところではあるのですが…それにしたって、この子達は大人と変わらない…殺人者だって事ではなく、この子達の心の在り様とか心の中に鬱積した正体不明の瘴気がとても怖ろしかったこのボリュームでも、飽きさせられる事無く読み進める事ができ、面白かった。。。初めての貫井作品でしたが他の作品も読んで見たくなりました。「慟哭」あたりをいってみようかな。。。3人の男の子たちの中では、超美形、頭脳明晰の葛城君が好みですって誰も聞いて無いか

  2006.12.21

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  『悪霊がいっぱい!?』『悪霊がホントにいっぱい！』小野不由美著『ICO(イコ)』宮部みゆき著

  なんだかとってもお久しぶりなんですが…けっして読書してなかった訳ではないですよ～ただ、師走という事でなんとはなく、気忙しくブログなどしてる場合？？？なんて気分と、格闘(？)してる間に日々が空しく過ぎていたてな事です…師走だからって何かをしてたって事でもないのが益々むなしい読み終わって時間が経ってしまい新鮮味も無いので、まとめてUP「どこの学校にだって怪談の1つや2つはある。でも、あたしが通ってる高校のはとびきりよ。旧校舎をとりこわそうとすると、機械は壊れる、人は死ぬ、お化けはでる……。思いあまった校長先生、ついに霊能者に助けを求めたの。で、やってきたのが、性格わるくてナルシストのゴースト・ハンター、ナル君。なぜか助手をつとめることになったあたしの前でも怪現象が続発。つきとめられた意外な正体！これがあたしとナルの恋の始まり！？」「彼。渋谷一也。性格悪くてナルシストのゴーストハンター。あたし。谷山麻衣。15歳の女子高生。ひょんなことから彼の悪霊退治事務所「渋谷サイキツクリサーチ」でアルバイト始めて3カ月。ついて来ました、ナルと2人で大活躍のチャンスが!なんて喜んだのもつかの間。訪ねた古~い洋館は、見ただけでもオソロシーところ。誰もいない部屋は家具が全部サカサマ。震えるあたしを、ナルは「ぼくがついてるよ」って抱きしめてくれたけど…。」悪霊シリーズの初期の作品です。やっぱ順番通りに読むべきだったと後悔するも面白かったです！もう、このシリーズを読めないのかと思うと淋しいです「霧の城が呼んでいる。時は満ちた、生贄を捧げよと。何十年かに1人生まれる、小さな角の生えた子。頭の角は、生贄であることの、まがうことなき「しるし」。13歳のある日、角は一夜にして伸び、水牛のように姿を現す。それこそが「生贄（ニエ）の刻（とき）」。なぜ霧の城は、角の生えた子を求めるのか…。」久しぶりの宮部作品、こちらは長女が借りてきてたんですが、読みながら、なんだかお城に閉じ込められたお姫様を助け出すって展開に、ゲームっぽい！！そうか、宮部さんってゲーム好きだったもんなぁ～。。。などと考えてて、後書きを読むと同名のコンピューターゲームのノベライズだとの事。。。そうでしょうそうでしょう一人納得、悦に入ってたのは言うまでもありません

  2006.12.19

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  『雷の季節の終わりに』恒川光太郎著

  「「夜市」で鮮烈なデビューを果たした著者の、待望の受賞第一作！異世界・穏（おん）で暮らす少年、賢也。彼は「風わいわい」という妖怪に取り憑かれている。ある日、賢也は殺人の疑いをかけられ、穏を追われることに。風わいわいと二人で穏を出た賢也の行く手に待っていたものは…」あの「夜市」の恒川光太郎さんの2作品目ってことで、発売前から図書館に予約を入れていました前作は短編の2作品で、それぞれに味があり不思議な世界観の作品でしたが今回も、異世界のファンタジーホラーな感じで独特の世界観を醸し出していましたある意味日本昔話風。。。あれほど、ほのぼのとはしていませんがちょっと現実から逃避してみたいなぁ。。。なんて時に読んでみると良いかもしれません。。。次回作がまた楽しみになりました。

  2006.12.05

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  『小生物語』乙一著

  またまた乙一「ネットでてきとうに書き散らかしていた日記が本になった。…この本を読んでも良いことはひとつもない。この本に時間とお金を割くのはやめたほうがよい。」とご本人がまえがきでも書いているように、どこまでが日記でどこからが妄想なんだ判別不能な文章がつらつらと…あんまりくだらなさ過ぎて面白かったです乙一氏の人となりが所々で垣間見えてしかも想像通りの方で…読んで良いことは一つも無くは無かったですよ

  2006.12.01

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  『バスジャック』三崎亜記著

  「驚愕のベストセラー『となり町戦争』の新鋭作家最新作。奇想炸裂の快作から、胸を打つラブストーリーまで。日常を揺るがす驚きと感動の全７編。 【目次】二階扉をつけてください／しあわせな光／二人の記憶／バスジャック／雨降る夜に／動物園／送りの夏」あのとなり町戦争の三崎亜記さんか～っていうくらいの認識で借りて来ました。正直となり町戦争はそれほど、面白いとは思わなかったのだけれど…全く。。。どの作品も発想が変で面白かったです。「2階扉をつけてください」はラスト手前まで、訳が分からず？？？なんとドラえもんの世界だったんですねぇ～(私的にはです)「しわせな光」は３ページの超短編ですが、心温まるお話し(もちろん不思議系？)「動物園」は、これまた変な能力(あり得ない)を使って仕事をする女性が主人公わりと好きな話しかな。。。「送りの夏」ちょっと切なく、ちょっと不気味で、大切な人の死に向き合い、乗り越えていかなければと苦悩している人々が描かれているわりに、重くなく小６の少女の一夏の冒険物語ともとれる物語。。。考えさせられる。。。私的には感動作でした。

  2006.11.29

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  「風の墓碑銘(エピタフ)」乃南アサ著

  「「平塚の千鶴子」事件は予告されていた。東京下町の解体工場現場から3体の白骨と、徘徊老人の撲殺死体が発見され、二十余年の歳月が洗われる。刑事・音道貴子が辿り着いた信じがたい犯人とは？　滝沢保とのコンビが復活したシリーズ最新作。」久々に面白い乃南作品でした。音道、滝沢コンビ復活と聞いて読まない訳にはいかなでしょうこのデコボココンビがいい味だしてます音道刑事はなんだか今回物腰が柔らかく、妙に人当たりのいい滝沢刑事に拍子抜けしながらも、いや…そんははずは無い！調子に乗らせておいて後でドスンと落とすつもりだろうか？？？などど、警戒している。。。決して一見、息ぴったりのコンビでは無いんだけれどそのチグハグさがとっても面白い！！追っている事件は、なんとも居たたまれない、遣る瀬無いのもだけれど、ぐいぐい引き込んでくれます。犯人は途中でなんとなく判ってしまいますが、動機には唖然とさせられましたどうでもいい事かも…ですが、この作品読むなら梅雨明けから真夏がお薦め臨場感が更に益すはず↑なんかだ、もう一度読み直したくなります。

  2006.11.24

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  『夏と花火と私の死体』乙一著

  図書館に予約していた本を借りに行った時の事 ↑この本にも北村薫氏にも覚えが無く…「すみませ～んこの本は予約してなかったと思いま～す」と借りて来なかったのですが、次回図書館を訪れると実はこの中に乙一の『夏と花火と私の死体』が掲載されているとの事！なんと全く気が付きませんでした…そんな手があったとは(ってどんな手?)てな訳で乙一のデビュー作を今更ながら読む事が出来ました。「九歳の夏休み、少女は殺された。あまりに無邪気な殺人者によって、あっけなく―。こうして、ひとつの死体をめぐる、幼い兄妹の悪夢のような四日間の冒険が始まった。次々に訪れる危機。彼らは大人たちの追及から逃れることができるのか?死体をどこへ隠せばいいのか?恐るべき子供たちを描き、斬新な語り口でホラー界を驚愕させた、早熟な才能・乙一のデビュー作。第六回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞受賞作。」何故にノンフィクション大賞？？どう考えてもフィクションでしょう？？よく判りませんが…高校生にしてこの作品かぁ。。。やっぱ乙一だわ～～って意味が分かりませんが、人が一人死んでるんですけどあまりにも軽い！軽～く殺人が起こってしまうあたり乙一ですよねぇ兄妹のお兄ちゃんもなんだか末恐ろしいですが、やっぱり一番怖ろしいのは、緑お姉さんですかねぇ…あ～あ怖い…怖い…

  2006.11.22

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  『ツバサ』『HOLiC』CLAMP著＆『鋼の錬金術師15』荒川弘著

  ここ暫くの調子が良く安心していたんだけれど日曜、月曜と全くネットに繋がらず今日こそは、サポートセンターに電話して原因を突き止めるぞ～～なんて、勢い込んで帰宅するとあっさり繋がってくれちゃいましたいや～それはそれで、別に良いんですが症状が出てないと原因も判らない訳で…サポートも平日の5時までしかやっていず…いつまたネットに繋がらなくなる事やらとひやひやものです今回は新刊のコミックを3冊 今回どちらも、友情に涙がほろり。。。HOLiCでは、ひまわりちゃんの正体が判ってスッキリするかと思いきやなんとも、大きな重荷を背負っていた事に、切なくなってしまいました 待ち遠しかったハガレンでも、今回は過去のイシュバール戦の血なまぐさい話しばかりで重かった。。。著者が本編を書くに当たり第2次大戦で前線を経験した方々の話しを聞いて回ったっていう並々ならない意気込みが伝わってくる巻ではありましたが エドもアルもほとんど出番無しだなんて…酷いよ～～次巻は3月…今から待ち遠しいです

  2006.11.21

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  『暗黒童話』乙一著

  「突然の事故で記憶と左眼を失ってしまった女子高生の「私」。臓器移植手術で死者の眼球の提供を受けたのだが、やがてその左眼は様々な映像を脳裏に再生し始める。それは、眼が見てきた風景の「記憶」だった…。私は、その眼球の記憶に導かれて、提供者が生前に住んでいた町をめざして旅に出る。悪夢のような事件が待ちかまえていることも知らずに…。」久しぶりの乙一作品でした。長編小説という事を知らずに読み始めて…短編だとおもったんですよ登場人物の童話作家が書いた童話が、作中に普通に出てくるもので…途中からがらりと話しが替わってしまうので…短編だと…いつもながらに思い込み激しすぎでもね、今回は騙されなかったわ！半分くらいだけど…ふっふっふっ。。。って私だけじゃないのかな？時間軸のズレには気付かなかったけれどやっぱり乙一です、グロい…ちょっと想像力を制御しないと読み進められない～～～ってシーンが何ヵ所か…それでも、何故だかラストはしみじみな読後感。。。いつもながらに、不思議な作風です。ホラーなファンタジーとでも言えばよいのかなぁ。。。

  2006.11.18

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  『悪霊と呼ばないで』『悪霊だってヘイキ！』小野不由美著

  「ナルが、ついにやられた。日本海を臨む断崖の上に建つ吉見家は、代替わりのときに必ず怪異が起こり、多くの人が死ぬ。そして今、当主が亡くなり、新たな悲劇が始まった。―呪われた屋敷を訪れた「渋谷サイキック・リサーチ」の一行を待ちうけていたのは、これまでに出会ったこともない強力な「何か」。ナルを失った霊能者たちは、いったい、どう闘うのか？ナル、もう一度、麻衣を助けてください。 」　　「リンが消え、綾子が消え、そして、ナルも消えた。朽ち果てた校舎の中で、麻衣はひとりぼっち―。ちがう、麻衣の手を握る小さな手が、ひとつ、ふたつ…７つ。「渋谷サイキック・リサーチ」の８人がやって来た廃校は、そこだけ時間が止まり、５年前のまま。生徒も５年前のままで、自分たちの生命がなくなったことも知らず、仲間をふやし続けている。メンバーを取り戻すため、闘う麻衣は、ひとり―ナルは、いない。 「やっと、見つけた…」ナルは湖畔にたたずみ、呟く。日本じゅうを旅しながら、ナルが探していたものは、何？なぜ、わずか１７歳にして“渋谷サイキック・リサーチ”の所長なの？夢の中のナルは、いつも麻衣に優しく微笑むのに、現実のナルは微笑わないのは、なぜ？唯我独尊、謎だらけのナルの秘密が一つずつ明かされ、残された言葉は「さよなら」？でも、そのまえに言わせて、「好きだった」。 」おっ面白いです読めば読むほど面白くなってくる悪霊シリーズ全作品を読む事は出来ないのかなぁ～～と再度検索をしてみると。。。あります、あります、　もあるじゃないですか作品の順序は前後しますが、またまた悪霊ワールド(？)を楽しめそう

  2006.11.15

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  『悪霊になりたくない！』『悪霊はひとりぼっち』小野不由美著

  「今回の調査は、この館で数知れない人間が姿を消しているという幽霊屋敷。建てられてからも増改築を重ね、いまや１０６室を数える異様な洋館だ。しかし、建物の外周と内側の寸法が一致しない―隠し部屋？呼び集められたのは、「渋谷サイキック・リサーチ」組を含めて総勢２０名。その中から３人が消え、そして、ついに麻衣が連れ去られた。そこは血に塗りこめられた部屋。喉には冷たい包丁が。夢なら、ナルの腕の中で覚めさせて。「あたしが、「渋谷サイキック・リサーチ」でアルバイトをしているのは、所長のナルがカッコいいからではない。だって、彼の性格の悪さは、今回の調査で決定的なものとなった。―緑陵学園。麻衣の目の前で鬼火が次々と人魂を食べていく。やがて最も邪悪な霊が巨大な鬼火となって人を殺す。生徒たちの遊びから生まれた呪いを除く方法は、本人に呪いを返すしかない、と冷たく言いきるナル。こうなったら麻衣が対決。恋と恐怖の一本勝負。」シリーズ物ってどんどん面白くなりますよねぇ～いや～全部が全部って訳じゃないのかも知れないけれど登場人物の人となりが判って来ると、それぞれのキャラクターに愛着が湧いてくるので面白さが倍増してくるような気がします。話しは替わりますが、最近我が家の色々なものが故障しますまずは、お風呂！翌朝残り湯を洗濯に使うので、一晩お湯を張ったままなのですが朝になると異様に水位が下がってる…どう考えても水漏れ次は消音ピアノ！ヘッドフォンからの音がボリュームをフルにしても、ほとんど聴こえないそれから、日によって、ネットに繋がらない今日は大丈夫なようだけれど、原因不明で、極めつけは去年の8月に買って間も無いパナソニックの、プラズマの電源が入らなくなりましたまだ、1年とちょっとしか使ってないのに～～～おかげで20インチの、ブラウン管に逆戻り画面がちっちゃくて見辛いです・・・もしかして悪霊のせいじゃないよねぇ

  2006.11.12

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  『悪霊がいっぱいで眠れない』小野不由美著

  「渋谷サイキック・リサーチ」の所長は、渋谷一也。そこでアルバイトをしているあたしは、麻衣。今度の調査は次々に訪れる女子高生の依頼で始まった。“友達がキツネにとり憑かれた”“部屋でポルターガイスト現象発生”“その席に座ったコはかならず事故にあう”。どこの学校にもある噂や七不思議どころじゃない。調査にのりだしたら霊たちが大怒り。幻の、悪霊シリーズ全巻は無理でしたが、図書館で５作品借りられましたなにも、５冊一気に貸して頂かなくても良かったのですが…仕方ない張りきって読むとしますか期待していた程の、怖さはなかったです。さらっと、楽しく読めました所々に、イラストが掲載されているのですが、1990年初版の作品だけあって時代を感じます。昔の少女漫画を彷彿とさせてくれます

  2006.11.10

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  『夜盗』なかにし礼著

  「高級住宅地にある外国人宅に、忍び込み窃盗事件が発生した。定年を間近に控えた刑事・柏田は、以前手がけた未解決事件との関連を疑う。柏田には、残りの人生をともに過ごしたいと願う女性がいた。かつて孤児院で兄妹のように暮らし、いま養護施設を営むマリアだった。柏田のプロポーズに、マリアは思いがけないことを告げる…。時を超えて二人が結ばれるとき、明かされる哀しい秘密。大人のための恋愛小説。」なぜこの作品を読む事になったかというと…ヤフオクで、何度か落札させて頂いてる方でわりと読書傾向が似ていて、出品しない作品をおまけで付けて下さるんですよそのおまけの一つでしたあまり好みでは無さそうなので、手元に読む作品が無くなったら読もうかなぁ～って今がその時だったりします。未読の本があと1冊しかありません図書館に予約を入れてる本は数々あれど、なかなか私も元へはやって来てはくれません今日も本屋で物色してたんですが、何故だかコミックを買っちゃいましたえっ？？本の感想…大人のための恋愛小説ですって2時間ドラマにもなってたようですね。。。なかにし礼って作詞家のかたですよねぇ？切ない物語なんだけれど、ラストはハッピーエンドです。やっぱり私の好みでは無かったけれど

  2006.11.02

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  『闇の底』薬丸岳著

  「少女を犠牲者とした痛ましい性犯罪事件が起きるたびに、かつて同様の罪を犯した前歴者が首なし死体となって発見される。身勝手な欲望が産む犯行を殺人で抑止しようとする予告殺人。狂気の劇場型犯罪が日本中を巻き込んだ―。絶対に捕まらない―。運命が導いた、哀しすぎる「完全犯罪」。『天使のナイフ』の薬丸岳が描く、欲望の闇の果て。江戸川乱歩賞受賞第一作。 」図書館で借りて来ました♪私が一番乗りあの『天使のナイフ』の薬丸岳さんの作品です。いったいどんな結末が待っているのか気になって…気になって…引き込まれるように、どんどん読み進みました。読み初めてかなり早い時期に、犯人はこの人でしょ！この人に違いない！と半ば決め付けていたのが…？いや？どうも違ってる？たしか、天使のナイフでも騙されたぞ～～！！と、思い出したのだけれど、皆目検討も付かないままラスト。。。お～～～そう来たかぁぁぁ！！！でもなんで？なぜこの人が？？？となんだか、納得出来ない感が…主人公もこの悲しみをいったい何時まで引きずるのかとどこにも救いが無い気がして…切ない闇の底の、更に底の物語りがありそうな、そんな結末でした。

  2006.10.31

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