宮参り
私は宮参りに行けなかった。
私は行きたかった。
自分のはじめての子供の宮参りだもの。
宮参りの直前まで、私は行けるものだと思っていた。
「着物を着て行ったほうがいい?それとも洋服にしようかな?」
と主人に行ったら
「オマエは留守番。宮参りは俺とお袋とオマエの母親の3人で行くから」
という返事が返ってきた。
「なんで(どうして)?」
と聞いても、田舎ではそういうことになってるからだという返事しか返ってこなかっ
た。
ここは田舎じゃない!!!
主人達が宮参りに行ってる間に、
舅、そして、私の父が借り出され、出産祝いを頂いた家に昨日の日記に書いた、あの
ごちゃまぜの紙袋を配り回るのだ。
昔なら村中でのことだから、それで良いかもしれない。
でも、今の時代、百貨店からの祝い返しでいいではないか?
私は自分の友達に紙袋を配られて恥ずかしかった。
そして、何よりも娘の宮参りにいけないことが
悔しかった。