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カテゴリ:歴史の勉強
前回は「天皇はなぜ、ここまで崇められるか」について語りましたが、今回はもう一つのテーマである「先の戦争はなぜ起こったか」である。
また借りた本は半藤一利の「昭和・戦争・失敗の本質」であった。 このテーマで何冊かのを本を読んだ後の見解は以下である。 ① 明治憲法では軍と行政が天皇の下に対等である。軍のトップは天皇であるが、実質は軍の独断となる。 ② 日露戦争で多くの犠牲者を出して獲得した満州(南満州)を手放すのは英霊に申し訳ない。その後も多くの犠牲を出して奪った中国本土を手放すのも英霊に申し訳ない。 (ただし中国本土への拡大は軍本部、政府も承認しない暴走の可能性高い。) ③ マスコミが戦争を煽った。政府だけでなく軍の本部も関東軍の独断で行われた満州事変を批判したが、マスコミの煽りで国民は意外と支持し、政府も同調せざるを得なかった。戦線拡大を防止しようとした政府の(正しいと思われる)姿勢は、むしろ弱腰と批判された。 ④ 軍 (特に陸軍)の組織が肥大化し、正しい事より組織の擁護に走った。 ⑤ 戦後に昭和天皇も言っているが、合理的考えより、精神論が勝った。 ⑥ アメリカが日本を戦争しなくてはいけない状況に追い込んだ。中国から撤退しないと、石油などの資源を止めるとせまられたが、上記②などの理由により中国からの撤退はあり得なかった。 【中古】 昭和・戦争・失敗の本質 / 半藤 一利 / 新講社 [単行本]【メール便送料無料】【あす楽対応】 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.04.13 08:51:48
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