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カテゴリ:歴史の勉強
私の歴史の勉強のなかで大きなテーマが、「先の戦争はなぜ防げなかったのか」と「なぜ天皇が2000年に渡って滅ぼされなかった」である。
後者に関しては、今まで、さまざまな書物で研究し、ほぼ以下の見解をだしている。 1.「日本書紀」以前は単に強い豪族だったというだけでなく、神を操ると信じられた人(その後の天皇)が敬われ、侵害できない存在だった。万一侵害すると祟り(災害や疫病)があると信じられていた。 2.天武天皇が編纂させた「日本書紀」「古事記」により天皇の偉大さを説き、さらに侵害できない存在にした。 しかし、このほどPresident onlineの記事(著者:香原 斗志)で新しい見解を発見した。 President online 藤原氏の北家、特に藤原道長が次々と天皇の外戚になり、天皇を権威の象徴とし、自らが政治の実権を握るモデルができあがり、その後の平家、源氏、北条氏、戦国武将、豊臣、徳川もこれを継承したため天皇を滅ぼすことはなかったというものです。 なぜ、継承されたかと言うと、それが当たり前と思われた(それほど藤原家が偉大)か、天皇を権威の象徴として上に据える方が政権を維持できると皆が考えたと思われる。この背景も上記の私の2つの見解が関係していると思う。 もし、天皇が長期にわたって政治の実権を握っていたら、中国のように天皇が何度も滅ぼされたであろう。そうではなく天皇の下の政権が次々に滅ぼされ変わるだけで天皇を守ったのである。 天皇が実権を握ったのは、蘇我氏や聖徳太子が実権をにぎるまでの天皇、天智天皇から藤原氏が摂関になるまでの天皇、建武の新政の後醍醐天皇、そして明治維新から敗戦までだけである。 現在は藤原氏の摂関時代と同じである。 「今大河ドラマで話題の道長は天皇を万世一系にした功労者なのだ。」とPresident online は言っている。 藤原道長 (法蔵館文庫) [ 山中 裕 ] にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.03.08 06:52:23
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