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テーマ:魅惑のトルコ~(199)
カテゴリ:トルコ Turkiye
重たい剣を引きずってグランドバザールで 道を教えてくれたお店にもう一度挨拶に伺う。 長物を持ってトラムには乗れないので シルケジには歩いて帰るしかない。 門からはエジプシャンバザール、 そして世界の港であるエミノニュまで左に向かって緩~い弓なりの下り坂である。 んでもって迷子の予感。 そこには自称イケメンの「兄ィ!(独身)」登場である。 この兄ィ!とは残念ながら【裏日記】に書く程の下ネタ話はない。 道を親切に教えてくれて、 私の迷子の予感通り途中の道で右の坂道を昇る事を知りました。 そう時間に追われて無いのでお店のサクラにちょこっと協力する。 兄ィ!はバック屋さん…と思いきや、 バック類&時計&スカーフの3件のお店を切り盛り。 お土産屋では無く、生活必需品を扱う店なので私も警戒心を解く。 兄ィ!は口八丁手八丁で太る暇が無いらしく ウエストまわりがスッキリ☆ オヤ刺繍のスカーフもちゃんとハンドメイドなのでまとめ買いする事に。 …当然そこでチャイが登場。 20TLの客に50TL以上買わせる交渉手段のためのチャイ。 私の今回の旅では いきなりチャイが出てくる事なんて無かった。 「この辺りで切り上げてお金を出そう。」 くらいのタイミングでお店側が 更に次の交渉に繋げるための手段になっていたような気がします。 スカーフ屋の店番をしているキレイな男の子が出て 世間話を交えながら腰を据えた交渉を始める。 「腰を据えた」というのは剣をお店の奥に預けて 椅子に座り込んだ(へばった)訳である。 ガーゼ、レーヨン、ビスコース、シルク、ウール、混紡、冬用、夏用… 兄ィ!ったら最初は 「これはカシミヤだよ」 と見栄えのするスカーフを見せてきたので 「これはレーヨン、ケミカルよ!」 と一刀両断したアタクシ。 兄ィ!「これはシルクとコットン」 Tomo「ビスコースっっっ!!(笑)」 こ・れ・だ・か・ら・グランドバザールはっっっ!!!!! とは既に思わなくなっていた… パシュミナと書いてあるから本物の山羊? シルクやウールの薄物の見分けがつかないなんて 買い手側だって勉強不足なのである。 1枚しか買わない客に品質を偽るのはまぁ、いいとして まとめ買いする客に対しても偽装するなんざいい根性しているよ。 シルクやウール、それらの混紡は日本(のバーゲン会場) と値段は変わりません。 ただサイズや絵柄がトルコ特有のエキゾチックで鮮やかな アラベスク模様なので欲しくなっちゃうの。 兄ィ!とのやりとりを見ていた少年はもう、私をぼったくってこなかった。 (あら?別に品質偽装したって嘘つき呼ばわりなんてしなくてよ。) この3件の店の本店はオートクチュールお店で黒海出身らしいです。 あの割礼で男の子が着る王子様の服から民族舞踊に使うゼイベッキの服、 花嫁衣装などを手掛けているそう。 話していると、 「他のお客さんがいるこの店なら大丈夫だろう」 と他の観光客もちらほらとひやかしにやってきます。 お店のパンフレットのモデルさんは 全員この少年と兄ィ!の家族であった。 少年は長男らしく、それに下の弟たちが続く。 「これは叔父さん」 と指をさした写真を見た辺りで兄ィ!がロシア系の叔父さんの方の息子さんであると悟る。 あきらかに民族が違うみたいだし… 少年はこの親戚類の中で1番美しい外見なのが自慢らしい(#^.^#) デビュー当時のキアヌ・リーブスよりキレイでした。 (写真、撮らせてもらえばよかったわ~♪) 男性陣は店子、女性陣はお針子さんらしいです。 一代親戚総業どころか三代家系図を目の当たりにしました。 兄ィ!も客引きが無ければ一緒に話したかったらしい。 時々やってきては 「僕は独身なんだ。 その指輪だけど君は旦那さんがいるの? それとも恋人?」 とお決まりの質問。 先程、鼻をあかしてやったのに懲りないらしい… 荷崩れした剣をガムテープで直してもらい 疲れもとれたので繊維問屋街を抜けて帰りました。 繊維問屋街はグランドバザールと違い、価格が表示されています。 かなり安いけどセレクトショップではないので 自分で検品しないと縫製ミスがあったりします。 トルコのおばちゃんの集団に体当たりで退かされても めげない女性なら楽しめると思います。 ◆ブログランキングに参加しています。クリックよろしくお願いします◆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.06.05 11:33:31
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