【W杯】誤算は初戦のつまずき、コンフェデ杯の教訓生かせず
産経新聞 6月25日(水)20時11分配信過去最高の「8強入り」の夢は淡い期待となって消えた。1次リーグ3試合で得た勝ち点はわずかに「1」。グループ最大の難敵、コロンビアに全く歯が立たなかった。「これが現実。無念の一言」。 相手の分析や対策に最も手間と時間をかけられるのが初戦で、落とした場合のダメージが大きいのだ。実際、32チームが出場するようになった1998年フランス大会から前回の南アフリカ大会まで、初戦に敗れた46チームのうち42チームが1次リーグで敗退している。 初戦の持つ意味は、ただの3分の1ではない。日本には、ちょうど1年前にブラジルで開かれたコンフェデ杯の教訓があった。初戦の開催国ブラジル戦で0-3で完敗。続くイタリア戦で善戦したが、結果的には3連敗で姿を消した。 日本は図らずもW杯プレ大会と全く同じ過ちを犯してしまった。ギリシャとの第2戦では攻めあぐねて引き分け、強豪コロンビアから白星が最低条件になった第3戦は、無謀ともいえる真っ向勝負に挑んで4失点と玉砕した。