ドレミの音楽
Doe, a deer, a female deerRay, a drop of golden sunMe, a name I call myselfFar, a long, long way to runSew, a needle pulling threadLa, a note to follow SoTea, a drink with jam and breadThat will bring us back to DoDo Re Mi Fa So La Ti DoDo Ti La So Fa Mi Re Do Mi Mi Mi So SoRe Fa Fa La Ti TiWhen you know the notes to singYou can sing most anything「The Song of Do-Re-Mi」より作詞:オスカー・ハマースタイン2世 作曲:リチャード・ロジャース日本語のドレミの歌に続き、英語版。このドレミの歴史を紐解くと意外に奥が深い。http://www.worldfolksong.com/kids/song/doremi.htmによると、ドレミの由来は『ドレミの音階は、1024年6月24日にイタリアの僧侶ギドー・ダレッツオにより考え出されたものとされています。カトリック教会での「聖ヨハネの生誕」の祝日に歌われる『聖ヨハネ讃歌』の歌詞の各節の歌い出しの音が、順々に一音ずつ上がっているので、それぞれの音の名前として、各節の歌い出しの歌詞である「Ut・Re・Mi・Fa・Sol・La」をつけたそうです。しかしまだこの時点では6音しかなく、「シ」が付け加えられたのは17世紀頃で、「Sancte Ioannes(聖ヨハネ)」の頭文字をとって「Si(シ)」と名づけられたようです。また、現在の「ド」にあたる「Ut(ウト)」は発音がしにくいため、これもずっと後の時代になってから「Dominus(支配者)」の「Do(ド)」に変更されたようです。なお、フランスでは「ド」の音としていまだに「Ut(ウト)」が用いられており、歴史の奥深さを感じさせられます。』補足ですが、http://www.kototone.jp/ongaku/lecture/orientation1.htmlによると、ドレミの名前を付けたのは、11世紀に音楽家グイード・ダレッツォさんがつけたそうです。さて、この英語の歌詞ですが、翻訳すると(参考:http://www3.point.ne.jp/~nachi-23/doremi.htm)ドゥは 鹿、雌鹿レイは 金色の太陽の雫ミーは 自分で自分を呼ぶときの名前ファーは 遠い、走っていく遠い道のりソーは 針で糸をひくラは ソに続く音符ティーは パンとジャムとにあう飲むものそして ドに逆戻り日本語にすると、韻がなくなって、歌詞の味が落ちてしまいますがもう一度英語の歌詞と見比べてみると、日本語では、フレーズの頭はドレミ…ですが、英語ではDo-Re-Miではないのですね。辞書をひいてみると、doe=シカ等のメスのことray=光線me=私far=遠いsew=縫うla=音階のラ(辞書を引いてもこれしかない)Tea=お茶各音階の名前の発音に対応した英語の単語を使っていて、洒落になっているんですね。英語だと国語の勉強にもなりますね。シは英語だと「tea」という発音になることにも気づかされます。それから、ラはソの次?もう音符の連想にならなくなってます。日本語のドレミの歌とも見比べてみると、もっと面白いことに気づきます。ミは、英語では「私」ですが、日本語では「みんな」。みんながいて幸せよ。周囲との調和を重視する日本の国民性がよく現れています。ファイトがでてくるのも日本らしいですね。それから、どちらも歌詞がだんだんといい加減になってくるところも面白い。英語では、まず雌鹿が現れて、暖かい太陽の光を浴びてそこに私がいます。とても心地よい場所ですがやがて、私は遠い遠い道を走り始めます。人生時には苦しいこともありますが、歌詞も苦しくなって、いきなり縫い物をしはじめます。そしてついには、ラでネタが尽きます。そしてお茶をすすってティータイム。気分を取り直してドからやり直し。日本語ではソで挫折していますが、たとえ時には道を踏み外してもいいじゃない?と歌ってる気がします。日本語の2番目の歌詞は、「どんなときでも列を組んでみんなたのしくファイトもって空を仰いでららららららら幸せの歌」もう完全に開き直ってますね。英語では、はみ出て気をとりなおして最初からやり直そうとしますが、日本語では、列が少しぐらい崩れたって、みんな幸せになれればそれでいいじゃない?といっているように聞こえます。英語の歌詞の最後は「歌の音符を覚えたら、もっといろんなものが歌えるよ!」と歌ってます。ドレミが音楽の基本なんだと教えてくれます。ですが、日本語の歌詞だと(参考:http://www2.incl.ne.jp/~shino/zettai/doremi.htm)歌っている音符と実際に出す音符が違って音感のいい人がむしろ音痴みたいになってしまうというパラドクスが生じてしまうそうです。音楽の練習をするなら英語ですね。musicの由来は、ギリシャ語のムーシケーにあるそうです。9柱の女神たちの技芸。『詩をつくるということは、こういった言葉の長短・アクセントを生かして言葉をつむぐことであり、「作曲する」こと』なのだそうです。musicは美しい旋律を作るための技術的・芸術的な意味合いが強いようです。でも、少しぐらい音を外したっていい、幸せの歌を歌っている日本語の歌詞の方が私はやっぱり好きです。日本ではmusicは音楽。楽しもう。そんな日本で素人でも気軽に歌えるカラオケという文化が生まれました。