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2017.07.02
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テーマ:お勧めの本(7408)
カテゴリ:読書
「八朔の雪:みおつくし料理帖」

心をつくし、身をつくし・・・いつかきっと

神田御台所町で江戸の人々には馴染みの薄い上方料理を出す「つる家」。店を任され、調理場で腕を振るう澪は、故郷の大坂で、少女の頃に水害で両親を失い、天涯孤独の身であった。
大阪と江戸の味の違いに戸惑いながらも、天性の味覚と負けん気で、日々研鑽を重ねる澪。
しかし、そんなある日、彼女の腕を妬み、名料理屋「登龍楼」が非道な妨害をしかけてきたが・・・・・・。
料理だけが自分の仕合わせへの道筋と定めた澪の奮闘と、それを囲む人々の人情が織りなす、連作時代小説の傑作ここに誕生!

NHK土曜時代ドラマ「みをつくし料理帖」■が大好きで楽しみに見ている。
是非、原作も読んでみたいと思い買ったのだが、あっという間に読んでしまった。

この本は江戸時代の庶民の暮らしを描いている。
しかも、主人公は上方生まれの若い娘で料理人。
だから、江戸と上方(大坂)の違いが文化が分かって面白い。

■カツオ■
「初ガツオ」を有難がる江戸に対して
「戻りガツオ」を好む上方文化。
「戻りガツオ」は「猫またぎ」といって猫さえも手を出さないと言われる。
弁当 ■握り飯■
江戸は三角の握り飯
上方は俵型で握り飯に黒ゴマをちょんちょんとつける。

■出汁■
江戸はカツオ、上方は、昆布

■ところてん■
江戸は酢醤油、上方は密

■江戸にないもの■
*おぼろ昆布*粕汁*茶碗蒸し

主人公・澪がなれない江戸の味付けや文化に苦労しながらも天性の才能で美味しい料理を生み出すのは読んですっきりする。

読んだ後、急におぼろ昆布が食べたくなって味噌汁を作った。
下駄 タイトルの「八朔(はっさく)の雪」が気になっていた
「八朔」とは、旧暦8月1日のこと。
8月1日に雪が降るって・・・??
これは、比喩なのだが、本を読んで納得した。
  面白かったので、シリーズ2の「花散らしの雨」も読み終え、「想い雲」を読んでいる。
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Last updated  2017.07.02 10:34:50
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