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2017.07.11
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カテゴリ:環境問題
 
1964(昭和39)年6月、日本最大の湖である琵琶湖の内湖で関係者大勢の見守るうちに排水機のスイッチが入れられた。
(略)ゴーとうなりを上げる機械類、万歳の声やら喜びの声が機械場をゆるがせた。
鳰(にお)の湖万葉の歌人に歌われた琵琶湖。
太古の昔より過酷な気象に打ち勝ち、幾多の伝説や民話と共に生き抜いてきた水禽(すいきん)、水生動物の子孫たちの中には、この激変を敏感に察知したものもあったが、この湖なしでは生存できなかったというより、逃げ出しえなかった生物もいたのだ。
(略)これら魚類、貝類は全部死滅してしまったことは美田作りの最大の犠牲者となったわけである。
彼らにとってこの巨大な排水機を収容した構築物は豪勢な墓標とうつり、このどよめきは葬送曲の序曲として聞こえたに違いない。
「琵琶湖干拓史」より。

先月■滋賀県で水郷巡り■をした。
その時、観光案内所となっている白雲館で「琵琶湖と人の暮らしをつなぐ八幡堀」という冊子を買った。
その中にあったのが上の「琵琶湖干拓史」だ。
「金子みすゞ」の「大漁」という詩を思った。
魚  大漁
金子みすゞ

朝やけ小やけだ大漁だ
大ばいわしの大漁だ。

浜はまつりの ようだけど
海のなかでは何万の
いわしのとむらい するだろう


排水機のスイッチが入れられ、万歳の声やら喜びの声が機械場をゆるがせたる時、
今、干拓されんとす、湖の底にいる魚や貝を思う。
私たちの食べる米を得るために、数多くの魚や貝が死んでいった。

(▲かつては湖だった所が干拓されて田んぼになっている。)
人口が増えるということは、他の種が犠牲になるということを
考える。
地球が人間だけになっていいなんて思わない。
7月11日は地球の人口問題を考える日、「地球人口デー」。
世界人口デー:生き埋めにされたエディンバラの悲劇
日本というとところは、なんと人口の多い国だろう。

地球というパイ
世界人口の増加を止めるために。
世界人口デー(せかいじんこうデー:World Population Day)
毎年7月11日にある記念日で、世界の人口問題への意識を高める日である。
国際連合開発計画のGoverning Councilが1989年に定めた。
1987年の7月11日に世界人口がおよそ50億人を超えたことが多くの関心を集めたことから制定された。
ちなみに世界人口が50億人を超えてから20年後、2007年7月12日の時点で世界人口はおよそ67億2755万1263人だと見積もられている。
地球
人口爆発は、様々な「不足」をもたらす。
食糧不足
住宅不足
用水不足
雇用不足
などである。結果として貧困がもたらされる。

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Last updated  2017.07.13 18:36:20
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