カテゴリ:読書
吉原の大火、「つる家」の助っ人料理人・又次の死。 辛く悲しかった時は過ぎ、澪と「つる家」の面々は新たな日々を迎えていた。 そんなある日、吉原の大火の折、又次に命を助けられた摂津屋が「つる家」を訪れた。 あさひ太夫と澪の関係、そして又次が今際の際に遺した言葉の真意を知りたいという。 澪の幼馴染み、あさひ太夫こと野江のその後とは―――(第一話「残月」)。 その他、若旦那・佐平衛との再会は叶うのか? 料理屋「登龍楼」に呼び出された澪の新たなる試練とは・・・・・。 雲外蒼天を胸に、料理に生きる澪と「つる家」の新たなる決意。 希望溢れるシリーズ第八弾。 残月―かのひとの面影膳……文化13年6月~7月の話 彼岸まで―慰め海苔巻……同年7月~閏8月の話 みくじは吉―麗し鼈甲珠……同年閏8月~9月の話 寒中の麦―心ゆるす葛湯……同年9月~10月の話 秋麗の客 (特別収録)……同年9月の話 精進料理を作ることになった澪。 高野豆腐を使ってと思うのだが上方では当たり前の高野豆腐が江戸では好まれない。 高野豆腐という言葉も使わない。 甲信越・東北・北海道で作られる伝統的な製法の凍り豆腐は、藁で数個ずつ豆腐を連ねて軒先に吊るして作るので、その形から連豆腐とも呼ばれている。 大阪ではちはや豆腐という呼び名もある。 古くは氷豆腐と表記されることもあった。 千早赤阪村に行った時に、 昔は、高野豆腐を作って、難波まで売りに行ったいたという話を聞いたことがあるが、 なるほど・・・。 干瓢(かんぴょう)を作るというシーンが出てくる。 大坂では木津が干瓢の産地だったそうだ。 干瓢巻きを別名、木津巻きと言ったくらいだ。 澪たちが暮らしていた四ツ橋から木津までは、半里(約2キロ)、涼みがてら、出かけたという。 嫁にやろまい木津今宮へ 夜(よ)さりゃ 干瓢の皮むかす という唄があったそうだ。 干瓢はもともとは、関西地方の特産品だったが、江戸中期に関東に広まったという。 しかし、「干瓢のみの巻き寿司は、大坂では見たことの食べたこともなかった。」 江戸と上方の違いが面白い回だった。 【残月】明け方まで空に残っている月。 ■みおつくし料理帖のセリフ■ ■NHK土曜時代ドラマ「みをつくし料理帖」 ■ ■八朔の雪:みおつくし料理帖■ 狐のご祝儀―ぴりから鰹田麩……文化9年11月の話 八朔の雪―ひんやり心太……文化10年8月の話 初星―とろとろ茶碗蒸し……同年9月~11月の話 夜半の梅―ほっこり酒粕汁……同年12月~文化11年1月の話 ■花散らしの雨・みおつくし料理2■ 俎橋から―ほろにが蕗ご飯……文化11年春の話 花散らしの雨―こぼれ梅……同年3月の話 一粒符―なめらか葛饅頭……同年4月の話 銀菊―忍び瓜……同年5月の話 ■想い雲みをつくし料理帖3■ 豊年星―「う」尽くし……文化11年6月の話 想い雲―ふっくら鱧の葛叩き……同年6月~8月の話 花一輪―ふわり菊花雪……同年8月~9月の話 初雁―こんがり焼き柿……同年10月の話 ■今朝の春:みをつくし料理帖4■ 花嫁御寮―ははきぎ飯……文化11年10月の話 友待つ雪―里の白雪……同年11月の話 寒紅―ひょっとこ温寿司……同年11月~12月の話 今朝の春―寒鰆の昆布締め……同年12月の話 ■小夜しぐれ:みをつくし料理帖5■ 迷い蟹―浅蜊の御神酒蒸し……文化12年1月~2月の話 夢宵桜―菜の花尽くし……同年2月~3月の話 小夜しぐれ―寿ぎ膳……同年3月~5月の話 嘉祥―ひとくち宝珠……同年5月の話 ■心星ひとつ(しんぼし):みをつくし料理帖6■ 青葉闇―しくじり生麩……文化12年6月~7月の話 天つ瑞風―賄い三方よし……同年8月の話 時ならぬ花―お手軽割籠……同年9月の話 心星ひとつ―あたり苧環(おだまき)……同年10月の話 ■夏天(かてん)の虹:みをつくし料理7■ 冬の雲雀(ひばり)―滋味重湯 忘れ貝― 牡蠣の宝船 一陽来復―鯛の福探し 夏天(かてん)の虹―悲し柚(ゆ)べし にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.07.29 13:05:49
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