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2021.06.23
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テーマ:読書(8614)
カテゴリ:読書
■日の名残り■

■内容(「BOOK」データベースより)■
品格ある執事の道を追求し続けてきたスティーブンスは、短い旅に出た。
美しい田園風景の道すがら様々な思い出がよぎる。
長年仕えたダーリントン卿への敬慕、執事の鑑だった亡父、女中頭への淡い想い、二つの大戦の間に邸内で催された重要な外交会議の数々―過ぎ去りし思い出は、輝きを増して胸のなかで生き続ける。
失われつつある伝統的な英国を描いて世界中で大きな感動を呼んだ英国最高の文学賞、ブッカー賞受賞作。

 ■映画 日の名残り■映画で何回か見たが原作を読むのは初めて。

主人公の執事は、主人の車を借りて、旅に出るが、こんな車だったのかな・・・と思う。
(イギリスで見たクラッシックな車)
●読書メモ●
(▲■映画の舞台になった屋敷■)
●ヘイズ協会。
*ヘイズ協会は、1920年代~1930年代、ロンドンとその周辺の州で大きな影響力のあった団体。
「超一流」の執事しか入会させない。

●執事はイギリスにしかおらず、ほかの国にいるのは、名称はどうであれ単なる召使だ、とよく言われることです。

●執事の食器室は、私に言わせれば、お屋敷の運営の中心となるもっとも重要な部屋です。

●「人生、楽しまなくちゃ。
夕方が一日でいちばんいい時間なんだ。
脚を伸ばして、のんびりするのさ。
夕方がいちばんいい。
わしはそう思う。
みんなにも尋ねてごらんよ。
夕方が一日でいちばんいい時間だと言うよ。」

◎タイトルの「日の名残り」は、映画を見て、素晴らしい大英帝国にも陰りが見えてきた・・・というタイトルかと思っていた。

もちろん、それもそうだけど、今回原作を読んで、「人間の終わり」のことでもあるような気がした。

■訳者の土屋 政雄は、福引でフィンランド行きの航空券をあてた。
フィンランドで「ニューズウィーク」を買い、そこに「日の名残り」がブッカー賞をとったというニュースを見た。
日本に帰ると、「日の名残り」の翻訳依頼が来たのだそうだ。


■著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)■
イシグロ,カズオ
1954年11月8日長崎生まれ。
1960年、5歳のとき、家族と共に渡英。
以降、日本とイギリスの2つの文化を背景にして育つ。
ケント大学で英文学を、イースト・アングリア大学大学院で創作を学ぶ。
1982年の長篇デビュー作『女たちの遠い夏』は王立文学協会賞を、1986年に発表した『浮世の画家』でウィットブレッド賞を受賞。
1989年には長篇第三作の『日の名残り』でブッカー賞を受賞

■土屋/政雄■
英米文学翻訳家。
訳書『イギリス人の患者』オンダーチェ。
『アンジェラの灰』マコート。
『コールドマウンテン』フレイジャー他(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Last updated  2021.06.23 00:17:56
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