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2021.11.11
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カテゴリ:読書
■ルードウィッヒ・B(1巻)■

天才的な音楽の才能を持つ少年・ルードウィヒは、あこがれのモーツァルトに会いにウィーンへ旅立った!!
ルードウィヒを不倶戴天の敵とする貴族・フランツと、ルードウィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの半生を描く第一弾。

ルードウィヒ・ヴァン・ベートーヴェンは、クラヴサンの名手・シュターケル僧院長の前で演奏する機会に恵まれた。
だが、尊敬するモーツァルトが死亡したことを知ったベートーヴェンは、悲しみのあまりに放心状態に陥る!!
■ルードウィッヒ・B(2巻)■
ルードウィヒ・ヴァン・ベートーヴェンは、クラヴサンの名手・シュターケル僧院長の前で演奏する機会に恵まれた。
だが、尊敬するモーツァルトが死亡したことを知ったベートーヴェンは、悲しみのあまりに放心状態に陥る!!

●ベートーヴェンは鼻歌を歌っているが
♪そぉらぁを越えて星のかぁなた・・・って「鉄腕アトム」だ!!
●ベートーヴェンが散歩に田園を歩くことが好きだったというのは世間でよくいわれているように
耳の患いのため人目をきらって孤独に親しんだからではない。
ベートーヴェンはなにか曲想を思い浮かべる時に自然界のたたずまい・・・小川や小鳥や花や木の間の日光や風などに強い触発を受けていたのである。

*小学校の頃の音楽室に森の中を散歩する絵が描いてあった。
●モーツァルトの死を聞いて驚き悲しむベートーヴェン。

●ウイーンに住むハイドンがベートーヴェンに会いに、ドイツのボンにやってくる。
●ベートーヴェンは、ハイドンの元で音楽の勉強をすべく、馬車でウイーンに向かう。

●ボンからウイーンの間は、馬車で八日間。
●ベートーヴェンの記録としてビデオテープがあった。
として17ページにわたって、簡単なコマワリにしている。
これは手塚治虫が病気でこういう対処をしなければ描けなかったのではないだろうか。

と思っていたが、(1)の解説に下記のように書かれていた。
(略)
おそらく手塚氏は病室のベッドの上で点滴の管や心電図のコードでがんじがらめにされていたのではなかったか。
したがって、絵を描きたくても、ビデオのファインダーから覗いたような地さな画しか描くことができなかったのであろう。


「コミックトム」に、1987年6月号より、1989年2月号まで連載されました。
手塚治虫氏が1989年2月9日に逝去され、「ルードウィヒ・B」未完の絶筆になりました。
あらすじ■ 
ウィーンに生まれた貴族のフランツは父親に「ルードウィヒという名前の奴を許すな。
お前の母親の仇だから」と教え込まれる。
その8年後の1770年、ドイツの小さな町ボンにルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンは生まれる。
数年後、2人は出会い、事あるごとに因縁を重ねていく。

■概要■
ドイツ古典派の音楽家ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンを主人公に、その生涯を作者の観点を加えた人物史的に著した音楽漫画である。


★ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
主人公。音楽史に名を残す天才音楽家。
幼少より父親にピアノの教育を受けるが、ある日フランツに耳を殴られたことで耳が聞こえなくなる。
非常に気難しい性格で、町の人からは変わり者といわれている。
モーツァルトやハイドンら音楽家との交流や、ワルトシュタイン、エレオノーレらボン時代の仲間との交流を経て、次第に音楽家として頭角を現していくこととなる。
親しい家族や友人からはルイという愛称で呼ばれている。

★フランツ・フォン・クロイツシュタイン
オーストリアの貴族
。出生時、母がペットの孔雀のルードウィヒが出した大声と、父が放った猟銃の銃声のショックで亡くなってしまい、それ以降、父にルードウィヒという名前の人間・動物を憎むように教え込まれた。
数年後、ある事件で人を刺してしまい、父に勘当されてボンに行くことになる。
そこでベートーヴェンと出会うことになり、以降彼を生涯の仇として因縁を重ねていく。

手塚の音楽好きは有名であり、自身でもピアノが弾けてプロ並みの腕を持っていた。仕事部屋にはピアノを置き、時々仕事の気分転換に弾いていたといわれる。


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Last updated  2021.11.22 00:03:02
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